《TOFU magazine 旅する岐阜 09》/【揖斐川町】自家製ハム・ソーセージ 森本工房

TOFU magazine 09」に掲載した特集記事をご紹介しています。
岐阜県の42市町村を1号につき一つずつめぐる特集「旅する岐阜」。第9回は揖斐川町を訪れました。

《旅する岐阜09 Ibigawa》

豚肉の旨みを極限まで引き出す
“本物”の手作りソーセージ

「豚の脂身を口にするだけで、その豚がどんな餌を食べてきたのか、どんな風に育てられたか、生産者さんの想いまでわかるんですよ」。ソーセージ職人の森本朋弘さんは、そう言って目を細めた。

山間に田畑や集落が点在する揖斐郡揖斐川町で、「森本工房」を始めたのは2002年、28歳のときだった。大学卒業を控えた頃に親戚のおじさんが手作りしたソーセージを食べ、その美味しさに感動したのが、この道に進むきっかけだった。 「豚の味を大切にした、素朴なソーセージでした。でも、それが美味しかったんです」。

ところが、おじさんは「こんなの本物のソーセージじゃないよ」と笑った。森本さんの探究心に火がついた。「じゃあ本物って、なんだ ?」。

東京の精肉加工会社に就職してソーセージやハム作りを学んだ後、本場ドイツへと発ち、童話〝赤ずきん〞が生まれたアルスフェルト村で養豚業を営むシュミット家に滞在。豚の餌やりから飼育、精肉、ソーセージやハムの加工まであらゆることを学んだ。

作りたてのソーセージを配達すると、誰もが届くのをずっと待ちわびていて、とても喜んでくれることにも感激した。

「作り手とお客様との顔が見えるコミュニケーションがあってこそ、美味しい本物の味が生まれるんだと気付きました」。その経験が、今も森本さんの人生の核となっている。

帰国後、自宅の一角に建てた小さな工房で作るのは、岐阜県内の契約農場から仕入れる飛騨旨豚を使ったソーセージやハム、ベーコン、ジャーキー。

豚は餌の種類や環境によって、その肉の色や味、香りにもはっきりと違いが表れる。「餌が変わったらすぐにわかります。それから、たとえば雨の日に出荷された豚の肩に鬱血があると、道中で滑らないように足を踏ん張っていたんだなとわかる。それで、すぐに農家さんに電話して、もっとゆっくり運んでもらった方がいいよって伝えるんです」。

毎日、肉と向き合い、切り方一つまで細かく追究し、いかに美味しくできるか、それだけを考えてきた。「今は46歳。まだあと20年は、必死にやりますよ」。

揖斐川町の「道の駅 星のふる里ふじはし」に出店しているテナントを訪れ、看板商品の「美濃いびフランクフルト」を頬張った。豚肉本来の芳醇さを味わってほしいと、あえて天然羊腸の薄い皮を使っているため、あのパリッという音はしない。

しかし、心地よい弾力とじゅわりと溢れる肉汁、噛みしめるほどに肉の旨みがダイレクトに伝わってくるそのソーセージは、まぎれもなく、本物の味だった。

美濃いびフランクフルト(2本)690円、森のベーコン(140gブロック)1,356円、森のおつまみソフトスモーク(90g)1,126円 ※すべて税込 ※オンライン販売は送料別途

自家製ハム・ソーセージ 森本工房

揖斐郡揖斐川町北方1405-3 
9:00~18:00 日・月曜、祝日定休 
TEL.0585-21-3158 http://www.alsfeld.jp/

※森本工房 道の駅星のふる里ふじはし支店(揖斐郡揖斐川町東横山264-1)
10:00~14:30(土日祝は10:00~17:00) 不定休 TEL.0585-52-2014

***


「TOFU magazine」は、東京や岐阜を中心とした配布店舗にて入手いただけるほか、「岐阜ホール ONLINE STORE」でも、送料のみでご購入いただけます。(送料がお得な定期便もご利用いただけます。)

TOFU magazineを購入する

TOFU magazineを定期購読する

2020年12月03日作成
関連記事