【飛騨市】さかだちぶらり旅・飛騨古川《後編/円光寺・岡田屋・FabCafe hida》

さかだちブックスを運営するリトルクリエイティブセンターが毎月発行しているフリーペーパー「TOFU magazine」。

10月に発行した08号の特集では、飛騨市古川町の畦畑(うねはた)地区で、無農薬・無肥料の自然栽培で豆や野菜を育てている「ソヤ畦畑」の森本悠己さんと恵美さんをご紹介しました。

>>>特集の記事はこちらから読めます。

今回はその取材や撮影の合い間に、飛騨古川のまちをぶらりとめぐった様子をご紹介する後編をお届けします!

>>>さかだちぶらり旅・飛騨古川《前編》の記事はこちら

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飛騨古川といえば、千匹もの鯉が泳ぐ瀬戸川と白壁土蔵で知られています。

実はこの鯉は毎年、11月の第4日曜日に冬支度として天神池へとお引越しをするんです。鯉が引っ越すと、いよいよ古川にも雪深い冬が訪れるんですね。

瀬戸川沿いを歩いていると、立派なお寺を見つけました。浄土真宗、西本願寺派の円光寺です。この山門は、昔この地を治めた金森氏が築城した増島城の城門を移築したものだといわれています。

毎年1月15日に行われる冬の風物詩「三寺まいり」では、この円光寺と真宗寺、本光寺の3つのお寺を着物を着た女性が詣でると縁結びが叶うんだそう!

ちなみに、古川のまちは城下町の名残が色濃く残っていて、JR飛騨古川駅から宮川までに壱之町通り、弐之町通り、三之町通りが通っています。毎年4月19日・20日に行われる古川祭の屋台も各町内で保管されています。

三寺や古い町家が残る通り、和ろうそくの店、まつり広場など、見所がコンパクトにまとまっているので散策にぴったり。

まつり広場には「飛騨古川まつり会館」や「飛騨の匠文化館」があるほか、展示してある起し太鼓を実際に鳴らすこともできます!

続いて、まつり広場の一角にあるおみやげ処「岡田屋」さんへ!お目当ては、そう、こちら…。

飛騨牛串焼き 350円

飛騨牛に自慢のたれをかけて焼いた「飛騨牛串焼き」です!やっぱり、飛騨に来たら飛騨牛を食べなくては…。お手頃な値段で飛騨牛を堪能することができました!

飛騨牛串焼きを食べたばかりですが、お昼ごはんを食べに「FabCafe hida」さんへ。

FabCafe Hidaは、レーザーカッターやカッティングマシン、3Dプリンターなどを使って自由に「デジタルものづくり」が体験できる施設なんです。

施設内に工房を併設していて、古民家を改装したFabCafe Hidaの宿泊施設もあるので、宿泊しながら飛騨の広葉樹を使った木工体験や観光を楽しむこともできます。

ぽかぽかと暖かい日差しが気持ちのいいテーブル席で、ほっと一息。カフェメニューは、スペシャリティコーヒーや地元の素材を使ったドリンク、フードがあります。

飛騨産トマトとしいたけをたっぷり使った特製林ライス 950円、くろもじミルクティー 560円(フードとセットでドリンク200円引き)

お待ちかねのランチを。飛騨産のトマトと玉ねぎ、しいたけ、そして飛騨牛も本当にたっぷり入ったハヤシライスは、まろやかで優しい味。ちょっぴりトマトの酸味がきいて、あっさりしていますが、また食べたくなる癖になる味わいです。

ドリンクは「くろもじミルクティー」に。クロモジは樹皮が黒い樹木で、よく和菓子に添えられる菓子楊枝として使われています。そのクロモジを煮出したお茶に牧成舎さんのミルクを加えたミルクティーは、FabCafe hidaだからこそのメニューです。

にこやかに迎えてくれたスタッフの伊藤さんと大田さんも撮影させていただきました。「そういえば、うちのカヌレも“ひだカヌレ”として人気なんですよ!私たちが手作りしています」。

ひだカヌレ 310円

そう聞くと、いただかない訳にはいきません(笑)。ちょっとのっぽさんのカヌレは、周りがしっかりカリッと歯ごたえがあり、中はしっとり。濃厚で少し甘いカヌレまでいただいて、お腹も気持ちもすっかり満たされました!

食後にもう少しだけ通りを散策していると、こんな案内標識を見つけました。

飛騨古川から、香港やバンコク、シンガポール、台北、オークランドにシドニー、メキシコシティ…世界各国の都市までの方向と距離が一目でわかります。

なんだか、地球って繋がっているんだなぁ、と妙に納得…。のんびりと歩くのが楽しい飛騨古川で、旅気分を満喫した編集部でした。


FabCafe Hida

住所:飛騨市古川町弐之町6-17

営業時間:10:00〜17:00

定休日:水曜(祝日の場合は営業)

2020年11月09日作成
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