リトル、経営のはなし。【第1話】
2018年6月某日。さかだちブックスを運営するデザイン会社、株式会社リトルクリエイティブセンターに、朗報が。なんと今年からお盆休みが導入されることになったのです!! これまでお正月休み以外に、連休という概念がなかったリトルに5日間もの大型連休をもたらしてくれたのは、リトルの経営・管理を担う林さん。日頃から社内環境をこつこつと地道に整えてくれている彼女との対談から、リトル流経営の考え方をのぞいてみましょう。
第1話 お盆休みは「もらうもの」じゃなくて「つくるもの」(2018.8.7更新)
第2話 リトル流、人を見る経営法(2018.8.11更新)
第3話 一緒に考え、一緒につくる(2018.8.13更新)
第1話 お盆休みは「もらうもの」
じゃなくて「つくるもの」
杉田 今週末、お盆休みか。あんまり実感ないなあ。連休って、すごい不安だよね。多分、林さんは経営や経理を担当してくれているから、もっと不安だと思うけど(笑)。
林 そうやね、お金の計算とかしているからリスクが数字で見えるもん。
杉田 私はリトルが初めて入社した会社で、去年は当然のようにお盆休みがなかったから、そういうものだと思って過ごしていて、今年になって突然お盆休みができるって発表されたときびっくりした!
林 それはヤバいよ! 経営をやっている立場からすると、社員にそう思わせていること自体がマズいというか……。
杉田 たしかに(笑)。でも、今年も何事もなかったかのようにふつうに出勤することもできたわけだけど、リスクを追ってもお盆休みをどうやってつくってくれたのか気になる。
林 たしか、きっかけはゴールデンウィークやった気がする。今はまだ祝日が休日じゃないから、リトルにはゴールデンウィークがなかったけど、やっぱり連休つくらんと! と思ったんだよね。きっかけは本当思いつき。
杉田 うんうん。
林 どうやったら休めるのかを色々考えて、ひとまず「4日休み案」と「5日休み案」でリスクの計算をして、今尾さん(リトル社長)に提案してみたの。休むためには、それまでの間にどれくらい余裕が必要で、仕事を休み前後にどれくらい詰めなきゃいけないかとか。
杉田 お〜。さすが。
林 私は5日は厳しいから4日だろうなと思ってたんやけど、まさかの5日案が通った(笑)。
杉田 すごい! やっぱり、具体的に数字で見せるって大事なんだなあ。
林 もちろん、休みなしのまま進むこともできたんやけど、私としてはそれは逆に怖くて。
杉田 怖い?
林 うん。休みの取り方に限らず、現状維持でこのまま続いていっても会社はおもしろくならないし、一向に整ってはいかないから、リスクを取ってでもチャレンジするべきやと思ってる。まだお盆終わってないから成功するかどうかもわからないし、結局休みを取る分、みんなにはその前後で仕事を詰めてもらっているから、お盆休みをつくったことが本当によいことなのかどうかはわかってないんやけどね。
杉田 お盆終わったら会社が潰れてたらビックリするね……
林 そうそう(笑)でも、1回成功するとそれが普通になっていくから、来年は当たり前のようにお盆休み取ってるかもしれへんしね。
杉田 そうかあ。なるほど。なんか入社してからまだ1年なのに、すごい経営者感がでてきてるよね、林さん。そもそもなんで経営の道に進もうと思ったの?
(第2話へ続く)
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