かかみがはら暮らし委員会と考える、コミュニティの広げ方 第2話

KAKAMIGAHARA STANDマーケット日和の運営をはじめ、岐阜・各務原でよく名前を聞く「かかみがはら暮らし委員会」。

最近では「暮らし委員制度」という仕組みを取り入れ、その輪を広げています。

“街を楽しむ人のコミュニティ”とは一体どんな団体なのでしょうか?

今回はかかみがはら暮らし委員会で事務局を務める戸高くんと、かかみがはら暮らし委員会の本質を考えてみました。

-第1話 街を楽しむ人を増やすこと
-第2話 第2ステージ「暮らし委員会制度」
-第3話 5.21公開予定


暮らし委員会、第2ステージへ

杉田 「暮らし委員会制度」が最近始まったよね。そもそもどんな風にしてこの制度が始まったんだっけ?

戸高 うーん、ざっくり言うと、かかみがはら暮らし委員会として第1ステージが終わって、第2ステージとして暮らし委員会制度が始まったというのがしっくりくるかな。

杉田 うんうん、そうだね。

戸高 暮らし委員会に関わる人が徐々に増えてきて、その人たちが何かをかたちに残したりとか、それぞれの「やりたい」に応えてきた2年間だったと思うんやけど、プレイヤーが増えてきているのを感じる。暮らし委員会として常に発信し続けることによって、外の人も暮らし委員会をおもしろいと思ってくれて、いろんな案件を投げてくれたりとか、おもしろいことが起きやすいかたちになっていて、これを事務局一人でさばいていくのは広がりがなくてつまらないと思うんだよね。これからそういう案件が増えていくだろうなって兆しが見え始めたのが暮らし委員会制度のきっかけかなあ。

杉田 なるほど。今までは暮らし委員会って言いながら、だれが“委員”なのかがよくわからない状態だったもんね。それをまずはこれまで関わって来た人を中心に制度化した(※)というわけだね。

※現在は紹介制というかたちで暮らし委員会の輪を広げている。

戸高 コミュニティにただ参加してるだけでなくて、一緒につくっていくという主体性を持った人たちがいるのが理想だなって思って。これまでの状態では理事メンバーとそれ以外の人たちの線引きがすごいある。もうちょっとフラットな関係性で関わってもらえたらいいなあと。

杉田 理事っていうのは、かかみがはら暮らし委員会発足メンバーってことだよね?

戸高 うん。暮らし委員会制度を実行する前に、理想的なコミュニティとしてピンときたのがさっきも話した「寄り合い」やったんやおね。何回も来てくれているメンバーが寄り合いというコミュニティを理解してくれて、意識的に質問を投げてくれたり、自己紹介を始めてくれたり、主体的に寄り合いという場を作ってくれている。それが僕としてはすごく嬉しくて、そういう人たちがいるから寄り合いはすごいおもしろいかたちになっていると思った時に、それを暮らし委員会全体にも落とし込めたらいいなって。他にそんなコミュニティないしね〜。

杉田 たしかに。それも誰かに頼まれて主体的に動いているわけではなくて、ごく自然に当事者が増えていっているのがすごくいいなあって思う。

流れに身を任せながらビジョンを描く

戸高 事務局が理想を描いてその通りに進めても、それはつまらないから、そこは寄り合いと一緒で、良い意味で流れに身を任せていこうと思っているかな。でもなかなか簡単なことではないんだよね。流れに身を任せるっていうのは、いい部分悪い部分両方あるけど、良い部分は結構後になってからしかわからない(笑)。寄り合いがそうやったようにね。

杉田 渦中にいるときは不安だよね。

戸高 不安しかないよ(笑)。進路のわからない船に乗っているようなもんだからね。

杉田 暮らし委員会制度やりますって言って、だれも手をあげない可能性だってあったわけじゃんね。

戸高 全然あったよ(笑)。でもありがあたいことに、これまでの活動になんとなく共感してくれて、集まった人たちが、主体的に提案や意見をくれている

杉田 入って来てくれている人がいるというのは、間違いなくこれまでの2年間の活動による期待とか信頼があるからなんだろうなって思う。

戸高 そうなのかな。この仕事って成果が出しにくくて売り上げとかで可視化できないから、自分の仕事ってなんなんだろうって2年間考え続けてきたけど、暮らし委員会を通して関わっている人たちがいるということが自分の仕事の全てだなって。波に揺られながらビジョンを描くって難しい。

杉田 それが暮らし委員会のやり方って感じがする。暮らし委員会制度って言っているけど、正直まだ何も決まってないから制度とも言えないじゃんね(笑)。もはや制度を一緒につくっていきましょうという段階。

戸高 そうやおね。「行き先の決まっていない揺られる船に一緒に乗りましょう」って感じだから、そんなの乗りたい人おるんかって思ってたけど、ありがたいことに集まってくださって。入ってくれた人たちに、入ってよかったなって思ってもらえる場所にしたい。だから理事のためって思ったことはないね、雇われている社員として理事には言えんけど(笑)。

杉田 (笑)。理事もそれ以外のメンバーもいっしょだから、理事が特別ってわけじゃないよね。理事と新しいメンバーの境界線が曖昧になればなるほどおもしろくなっていくと思うなあ。

〜第3話につづく〜


戸高 翼(とだか つばさ)
生まれも育ちも各務原。2016年、一般社団法人かかみがはら暮らし委員会に事務局として入社。
かかみがはら暮らし委員会HP:https://kakamigaharakurashi.com/

杉田 映理子(すぎた えりこ)
2017年に株式会社リトルクリエイティブセンター入社。編集とライティングを担当。


かかみがらはら暮らし委員会からイベントのお知らせ


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■期間■

5/10(金)〜5/22(水)

※木曜定休

■場所■

KAKAMIGAHARA STAND (学びの森公園内)

〒504-0836 岐阜県各務原市那加雲雀町10-4

058-389-8979

■営業時間■

日~水 10:00-19:00(l.o 18:30)

金/土 10:00-20:00(l.o 19:30)

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2019年05月15日作成
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