【本巣市】御菓子所 吉野屋

創業明治16年、本巣市で140年近くも続いている老舗御菓子所の「吉野屋」さんに伺いました。

店内に入ると、常時100種類以上のお菓子が揃うという、まさに“お菓子の森”が広がっています!

お饅頭(まんじゅう)などの和菓子だけでなく、焼き菓子などの洋菓子も合わせて、なんと年間250種類ほどのお菓子が作られているんだそう。

贈答用の詰め合わせもいろんな種類があるので思わず迷ってしまいますが、小さなお子さんがいるお家にはブッセやドーナツなどの洋菓子を、ご年配の方には本巣にちなんだ銘菓の詰め合わせをと、相手の方に合わせて幅広く選べるのが嬉しいですね。もちろん、個包装で1つから買えるお菓子もたくさんあります。

ちなみに、専用のプリンターでどら焼きの生地に好きな文字やイラスト、写真をプリントする「プリントどら」も好評なのだとか。少量から気軽にオーダーできるので、結婚式の引き出物や子どもの誕生日などのお祝いにぴったりですね!

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ここで、吉野屋さんでぜひ味わいたい定番のお菓子をいくつかご紹介。

まずは、4代目が本巣市を象徴する銘菓をとの思いで作りあげた乳菓「淡墨桜」。バターをたっぷりと使った優しい味わいのお菓子です。

栗どら 210円、夢どら 155円(税込)

続いては、「夢どら」と「栗どら」。吉野屋さんのどら焼きは大ぶりで、生地がふわふわなのにしっとりしているのが特長。餡は北海道産の大粒の小豆を少し柔らかめに炊いてあり、甘さが控えめすぎないのもポイントです!ちゃんと甘いからこそ、ほっと和む「おやつ」ですよね。もちろん、後を引く甘ったるさはありません。

どら焼きは賞味期限が10日ほど(冬は2週間ほど)あり、2日目や3日目になると生地がさらにしっとりして、できたてとは違う食感が味わえるんだとか。「栗どら」には大きな栗がごろごろ入っています!

かりんとう饅頭 110円(税込)

さらに、5代目が手がけた「かりんとう饅頭」も季節を問わず人気です。黒糖饅頭を一度乾燥させてから揚げてあり、カリッとした皮の食感と、しっとりした餡の甘さが癖になります。

「うちは3代目までは落雁(らくがん)やお饅頭を中心に扱う小さな和菓子屋でしたが、父の代に〝お客様がいろんなお菓子を選ぶ楽しさを〟と焼き菓子なども作り始め、お店も大きくなりました」と、5代目の坂井田裕高さんが教えてくれました。

お店の中には、落雁や砂糖菓子を作っていた頃に使われていた木型が展示されています。「こんな木型もあるんですよ」と見せていただいたのは、なんと、スルメイカの木型…!? ほかにも鯛や梅、高砂仙人といった、縁起の良いモチーフのものも多く、美しい彫りの木型の数々に、お店の140年近い歴史の重みを感じました。

「これからも、受け継がれてきた吉野屋の主流を大切に守って継承しつつ、新しいお菓子にも挑戦していきたいと思っています。とにかく、食べて笑顔になれる、“美味しいね”って言ってもらえるお菓子を届けていきたいですね」と坂井田さん。ずっと地域で愛されてきた理由がよくわかる素敵なお店でした。ぜひ、みなさんも吉野屋さんのお菓子を味わってみてくださいね!

※「吉野屋」さんは、本巣市の「広報もとす」のさかだちブックスの連載コラムでも、2021年9月号でご紹介しています


御菓子所 吉野屋

住所:本巣市曽井中島1019-1

営業時間:8:30~18:00

定休日:無休

TEL:0581-34-2034

WEB:https://www.yosinoya.net/

2021年08月27日作成
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