かかみがはら暮らし委員会と考える、コミュニティの広げ方 第3話

KAKAMIGAHARA STANDマーケット日和の運営をはじめ、岐阜・各務原でよく名前を聞く「かかみがはら暮らし委員会」。

最近では「暮らし委員制度」という仕組みを取り入れ、その輪を広げています。

“街を楽しむ人のコミュニティ”とは一体どんな団体なのでしょうか?

今回はかかみがはら暮らし委員会で事務局を務める戸高くんと、かかみがはら暮らし委員会の本質を考えてみました。

第1話 街を楽しむ人を増やすこと
-第2話 第2ステージ「暮らし委員会制度」
-第3話 かかみがはら暮らし委員会のこれから


杉田 暮らし委員会制度が今年の1月に始まって、5ヶ月くらいたったけど、翼くんは率直にどんな風に感じている?

戸高 うーん、何か新しいものを始めるときって描いたビジョンとやってみてのギャップがすごいから、目の前の現実に飲まれてしまう感覚に今は近くて……どうしていいかわからんような。正直。

杉田 そうだよね。前例があることじゃないもんね。

戸高 うん。でも、そういえば寄り合いもそうだったなと思って! 始めはだれも答えがわからないまま進んでいたなと。

杉田 描いていたビジョンというのはどんな感じだった?

戸高 例えばカフェをつくろうって話が暮らし委員会に舞い込んできたときに、わたしスタッフやります! デザインやります! 設計やります! みたいにパッと手が上がってチームができるみたいな。またそこでお金が生まれたりするかもしれないし。もっと小さい例でいったら一過性のチームでイベントができるかもしれない。

杉田 みんながプレイヤーになっていくイメージだね! それに近いことは動いているけど、そのためにはお金の使い方だったりとか色々根本的な部分を決めなきゃいけないからどうしても最初のスピード感は落ちるよね。

戸高 今はまだ初歩の段階(笑)。

杉田 決まってないことがありすぎるね(笑)。

戸高 楽しそうな想像ばかり描いて進めるもんで、壁にぶち当たるとくじけそうになる。こんなことでつまづくんか!と。想像をかたちにするには、共感者をたくさん集めなくてはいけないよね。そうして初めて実行部隊ができるから。

杉田 なるほどね。

戸高 でも人材派遣会社がやりたいわけではなくて、利益はプレイヤーにいって欲しいし、そうすると還元したいって気持ちに繋がって、コミュニティがまわっていくのが理想だなって思う。でもそこまでは押し付けるつもりはなくて、それも波に任せていきたい。

杉田 私も暮らし委員会の議会とかに参加していて感じるけど、今はまだみんな戸惑っているよね。自分も含めて。むしろこのよくわからない集まりにきてくれていると思う(笑)。

戸高 徐々に戸惑いがほぐれてきている感じかな〜。

杉田 うんうん。基本的に暮らし委員会がやっていることって、なんというかやらなくてもいいことじゃん。プラスアルファの部分だよね。よく思うんだよね、仕事も家庭もあるのに意識高いなって(笑)!

戸高 それはみんなに聞きたい! なんで暮らし委員会に関わっているのか。でも、多分みんな明確な理由があるわけではないと思うからそれでいいと思うんだけど。個人的には今までにないものをつくるのがすごく好きだから、壁にぶち当たるとすごく沈むんだけど、それでもかたちになる瞬間があるかもしれないから頑張れる!

杉田 これからが楽しみであり、不安でもありだね……! これから先、ちょっと先の未来はどうなっていくんだろうね? 仮に1年ごとか。

戸高 まずは「おもしろいことがおきそう!」っていう期待とともに入ってくれている今のメンバーにそれをリアルに感じてもらえればいいなあと思うかな。例えばイベントひとつをやるのにも、暮らし委員会にいるから仲間やお金が集めやすいみたいなメリットを感じられればいいなと思っていて、でもそれはコトが実際に起きていかないと目に見えない。

杉田 そうだね。この前テントを借りたいって言った人がいたからその制度ができたけど、もしそれをやってみていなかったら、物のシェアという制度はできなかったよね。

戸高 そういうところもみんなでつくっていって、1年後には「あんな決まりをつくったこともあったよね」って振り返ってる、それくらいかな。

杉田 うんうん。まずは今いるメンバーでどう楽しんでいくかというところかな。

戸高 もっというと、事務局がいなくてもコミュニティがまわっていくのが理想かなあ。たとえば「かわいい子にはカメラをさせよ」もメンバーの一人のやりたい!から始まって、実際8回を通して、僕がいなくてもまわるようになった。そんなことがたくさん起きていくとおもしろいなって思う!

杉田 ちょっとずつそうなっていけるといいね。

戸高 そうやね。口で言うのは簡単やけどね(笑)!

杉田 いっしょにつくっていきたいです! 翼くん、今日はありがとうございました!

〜完〜


戸高 翼(とだか つばさ)
生まれも育ちも各務原。2016年、一般社団法人かかみがはら暮らし委員会に事務局として入社。
かかみがはら暮らし委員会HP:https://kakamigaharakurashi.com/

杉田 映理子(すぎた えりこ)
2017年に株式会社リトルクリエイティブセンター入社。編集とライティングを担当。


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■期間■

5/10(金)〜5/22(水)

※木曜定休

■場所■

KAKAMIGAHARA STAND (学びの森公園内)

〒504-0836 岐阜県各務原市那加雲雀町10-4

058-389-8979

■営業時間■

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2019年05月22日作成
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