かかみがはら暮らし委員会と考える、コミュニティの広げ方 第1話

KAKAMIGAHARA STANDマーケット日和の運営をはじめ、岐阜・各務原でよく名前を聞く「かかみがはら暮らし委員会」。

最近では「暮らし委員会制度」という仕組みを取り入れ、その輪を広げています。

“街を楽しむ人のコミュニティ”とは一体どんな団体なのでしょうか?

今回はかかみがはら暮らし委員会で事務局を務める戸高くんと、かかみがはら暮らし委員会の本質を考えてみました。

-第1話 街を楽しむ人を増やすこと
-第2話 5.14公開予定
-第3話 5.21公開予定


かかみがはら暮らし委員会が地元に残るきっかけに

かかみがはら暮らし委員会の拠点「KAKAMIGAHARA STAND」のテラス席にて。

杉田 翼くんは一般社団法人かかみがはら暮らし委員会を本業としている唯一のメンバーだよね?

戸高 そうやね。かかみがはら暮らし委員会のメンバーはみなさん本業の傍ら、暮らし委員会の活動をしているけど、自分だけは正職員として働いています。

杉田 暮らし委員会に入ったきっかけはなんだったの?

戸高 大学4年の時に、もう就職も決まっていた時期に暮らし委員会ができて、その時に声を掛けてもらったんだよね。もともとその時点では各務原の外に一旦出て、やりたいことができるような人を巻き込めるような力がついたら帰ってこようと思ってた。でも、たまたま暮らし委員会というのができたという話を聞いて、まさに自分がやりたいことができると思って、決まっていた内定を取り消していただいて、各務原に残ることを決めました。僕は各務原で生まれ育ったけど、暮らし委員会がなかったら各務原に残っていなかったかもなあ。

杉田 なるほど。暮らし委員会がきっかけで地元各務原に目が向いたんだね!

戸高 そうやね。それまでは全然各務原に残ることは考えてなかったなあ。

杉田 暮らし委員会に入ってからはどんな仕事をしているの?

事務局として、写真展やマルシェ、ワークショップなど様々なイベントの企画運営を手がける。

戸高 主に暮らし委員会の拠点であるKAKAMIGAHARA STAND(以下、スタンド)のカフェスタッフとイベントの企画運営が中心かな。

杉田 今はイベントの企画も運営も慣れてきたと思うけど、誰も先輩がいないなか、大変だったよね……。

戸高 ベースがないからね(笑)。今でこそ、目的とかを整理して実行するようになったけど、入りたてのころは、自分がやりたいことをただやっていたような気がする(笑)。

暮らし委員会の入り口“寄り合い”

杉田 今は暮らし委員会というコミュニティができてきて、イベントにも常連さんがきてくれたり、暮らし委員会から派生して主体的に活動されている方も増えてきていると思うんだけど、どうやって仲間を増やしてきたのかな?

戸高 「仲間になりたい人きてください!」って声を掛けたわけではなくて、みんな自然発生的に集まってきているんだよね。例えばスタンドや学びの森が気になっていてとか、立ち上げメンバーの知り合いとか。人から人へというのが一番大きいかな。あと、暮らし委員会の広がりに関しては「寄り合い」が欠かせないね

杉田 寄り合いって暮らし委員会の入り口みたいな場所だと思うんだけど、どんなことをしているのかな?

毎月第1水曜日に開催している「寄り合い」の様子。翼くんは司会進行を務める。

戸高 寄り合いは毎月1回スタンドで開催していて、「街の交流会」と呼んでいるんだけど、今月が25回目だったんだよね。

杉田 おお、もう2年たったんだ! どんな風にして始まったんだっけ?

戸高 実は第1回目はスタンドのカフェスタッフと暮らし委員会の理事(立ち上げメンバー)だけが参加していて、ちょっと会議っぽい感じだったんだよね。でも終わったあと、なんか違うなって思って……それはもっと新しい人を巻き込んでいくイメージをしていたから。一応告知とかもしたんだけど、外部の人は誰も来なくて(笑)。

杉田 へぇ、そうだったんだ〜。

戸高 当時、正解は全然わからなかったけど、新しいことが始まるきっかけにしたかったから、どうしても形にして継続させたいという気持ちはあった。続ければ何かになるんじゃないかなって。

杉田 それで、試行錯誤して2年間続けてきたんだね。最近の寄り合いはどんな感じかな?

寄り合いは「思いって話すこと」「人の意見を聞くこと」をみんなに共有してからスタート。

戸高 最近「寄り合いすごい!」って思ってるんだよね(笑)。すごく俯瞰的に。というのも、第24回のときに、20代から70代まで幅広い世代の人が、人生的なテーマについてものすごくいろんな価値観で議論をしていて、それを見たときに、ゴールが見えたというか、これこそ寄り合いが目指してきた姿だって思ったんだよね。事務局としての自分の仕事はみんなが話しやすい環境をつくることなんだけど、そのファシリテーションがいらなかったんだよね。

杉田 常連さんが寄り合いというものを理解してくれているんだね。

戸高 そうそう。で、その1ヶ月後の25回は、なんと全員が初参加だった(笑)。1ヶ月前にゴールを迎えたと思ったら、その次の回は全く違う雰囲気で。その計算できなさというか、可能性を感じて、俯瞰的に見てすごいと思った。

杉田 その偶然性というか、未知な感じが寄り合いのおもしろさだよね。そして、寄り合いの場に流れる空気の寛容さもすごいと思う。

戸高 会議じゃないから議題もないし、ゴールもない。こっちが用意したテーマに沿って、見えているゴールに進むのではおもしろくないからね。

コミュニティに入り込み過ぎないこと

杉田 最近、寄り合いでファシリテーションをしていたり、事務局として動いている翼くんを見ていると、なんというか「事務局」としての翼くんと、個人としての翼くんをいい意味で使い分けているように見えるんだけどその辺は意識しているのかな?

戸高 そうやね。意識しているというかそうじゃないとやってられない(笑)。いい意味で分けられるようになってきたかな。もともと自分の性格上いろんなことをやってみたくて、実現できるかどうかよりも先に動きだしてしまうタイプなんやけど、事務局はどちらかというと誰かのやりたいを叶えて継続させていくような立場なんだよね。

杉田 なるほど。翼くんのもともと持っている性格と、事務局という立場の性質はちょっと違うんだね。

戸高 事務局は暮らし委員会というコミュニティの中のファシリテーション的な役割だと思うんだけど、自分がコミュニティの中に入り込みすぎるとできなくなってしまうんだよね。一歩離れてみんなを見て、誰かと誰かをつないだり、一緒に考えたりすることをこの3年間で一番意識するようになったかなあ。

杉田 事務局としては客観的な視点が大切だということか。

戸高 自分はこうだったらおもしろいと思うんだけどなというようなことも、まずは一旦置いておいて、みんなの意見を聞くようにはしているかな。聞いた上で、これまで戸高翼個人として見てきた、聞いてきた物の中でアイディアとして落とし込めそうなものがあったら、発するようにする。

杉田 そのバランス感覚がこの3年間でできているんだろうなって感じたよ。

戸高 まだまだやなって感じるけどね……!

杉田 3年間で積み上げてきたものは大きいと思う。ここまで話してくれたような活動を通して、暮らし委員会が目指しているのが、一言で言うと「街を楽しむ人を増やす」ということなんだね。

戸高 そうやね。もっとこの輪を広げたいという思いで、最近は「暮らし委員会制度」というものを取り入れたりもしているよ。

杉田 暮らし委員会制度、気になる……!

〜第2話につづく〜


戸高 翼(とだか つばさ)
生まれも育ちも各務原。2016年、一般社団法人かかみがはら暮らし委員会に事務局として入社。
かかみがはら暮らし委員会HP:https://kakamigaharakurashi.com/

杉田 映理子(すぎた えりこ)
2017年に株式会社リトルクリエイティブセンター入社。編集とライティングを担当。


かかみがらはら暮らし委員会からイベントのお知らせ


セレクトショップ 1LDK さんが手がける「1LDK Stand Buy Me!」のポップアップストアが、KAKAMIGAHARA STANDに期間限定オープン!■

■期間■

5/10(金)〜5/22(水)

※木曜定休

■場所■

KAKAMIGAHARA STAND (学びの森公園内)

〒504-0836 岐阜県各務原市那加雲雀町10-4

058-389-8979

■営業時間■

日~水 10:00-19:00(l.o 18:30)

金/土 10:00-20:00(l.o 19:30)

※レジにて1ドリンクオーダーをお願いいたします。

■スタッフ在廊日■

名古屋の店舗 1LDK annex のスタッフが全日在廊いたします。

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2019年05月08日作成
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