【東京】おいおい老い展 生き方・福祉・介護を考える5日間

3/21(木)〜25(月)、アーツ千代田3331にて「おいおい老い展 生き方・福祉・介護を考える5日間」が行われました。

さかだちブックスを運営しているリトルクエイティブセンターの先輩方が関わった展示があると聞き、早速駆けつけた中村。今回はその様子をレポートします!

「老い・介護・福祉」を変える新しいデザインが70種類

「おいおい老い展」は、「これからの介護と福祉を考えるデザインスクール」を通して生まれた「老い・介護・福祉」に関する新しいデザインが全70種類展示されています。

以前、中部地区の地域発表会の様子を紹介させていただきましたが、今回のイベントは全国のデザインが展示される集大成となっています。主催であるstudio-Lさんによると、このイベントにはこんな想いが込められているそうです。

 

本展は、すべての人に「おーい」と呼びかけ、老いや介護に関心がない人に「おいおい」と突っ込み、老いを楽しいイメージに変えていく展覧会です。

 

今回、さかだちブックスを運営している株式会社リトルクエイティブセンターでは、No.26、No.38、No.58のみなさんが考えた企画をデザインでお手伝いさせていただきました。

 

ファッション・ゲーム・食など様々な角度から「老い」を考える

まずは、先輩方の関わった展示をチェック!

26. オレとおやじの認知症ライフゲーム

自分の家族が認知症になったら何が起こるのか、リアルに体験できるボードゲームです。複数人用のゲームなので、みんなで会話をしながら介護について考えられるのも良いですよね。

 

38. おんぶにだっこ

若い人が高齢者を支えるという、世の中の当たり前を見直して、高齢者が若い人を助ける仕組みを提案しています。会場にはおばあちゃんに抱っこしてもらう気分が味わえる顔はめパネルもありました。


やりたかったのですが、一人だったため勇気が出ず……。

 

58. 俺の求人票

「僕を置いていかないで、山登りしてくれる仲間」「体が動く限り踊りたい!機能回復を取り入れたダンス指導をしてくれる方」など自分のことを楽しく支援してくれる人を自ら募集する「俺の求人票」。

東京で、自社のデザインに出会えるなんて……感激です!

 

その他にも、いくつか気になった展示をピックアップして紹介します!

「ひとりじゃなかよ」

壁一面、写真愛好家西本喜美子さんの写真で埋め尽くされています。西本さんがカメラに初めて触れたのは72歳の時だそう。テレビなどで話題になっていたため知っていましたが、いつ見ても衝撃を受けます。

 

注文を間違える料理店

注文を間違えるという一見不思議な料理店……。実は、ホールで働く方々が全員認知症者なんだそう。注文を間違えても「ま、いいか」と一緒に笑いあえる場を目指しています。こちらは既に開催が実現しており、その様子がムービーで紹介されていました。その中で、あるおじいちゃんが「まさかまたこういう場所に立てると思っていなかった。43年間焼肉屋をやっていたのでね、嬉しかったですよ。」とニコニコしながらお話されていたのが印象的でした。

 

4. 「MODAN BOYS & GIRLプロジェクト」

様々な世代の人が、同じデザインのTシャツを来て一緒に写真を撮り、それをインターネットにアップロードすることで世代を超えた交流を促進するプロジェクトです。ファッションは巡り巡ると言いますし、意外と自分の親世代よりもおじいちゃんおばあちゃんとの方がファッション感覚が合って話が盛り上がったりして。

 

その他にも、たくさんの展示がありましたが、70種類全て見るには一日あっても足りないんじゃないかと思うほどかなり内容の濃い展示会でした!「老い・介護・福祉」について考えたり、議論したりする良いきっかけになりました。

 

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おいおい老い展 生き方・福祉・介護を考える5日間
日程:2019年03月21日(木・祝)〜2019年03月25日(月)
時間:10:00-21:00
会場:アーツ千代田3331
主催:株式会社 studio-L

2019年04月01日作成
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