【各務原市】「那加デザインミーティングVol.1 〜那加デザイン宣言!〜」開催レポート(後編)
岐阜県各務原市の旧東亜町会館で2024年2月18日(日)に開催され、たくさんの人が参加したまちあるき&トークイベント「那加デザインミーティングVol.1.〜那加デザイン宣言!〜」。
最近は新規店舗の出店や空き店舗の活用などが進む“那加エリア”のまちづくりに関わる取り組みを、さらに加速するためのイベントとして開かれたイベントの様子を、前後編のレポートでお届けする後編です!
前編では第1部のまちあるきの様子をお届けしましたが、後編は第2部のトークセッションの様子をレポートします!
※「那加デザインミーティングVol.1 〜那加デザイン宣言!〜」開催レポート(前編)はこちら
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まちあるきを終えて旧東亜町会館に戻ると、すでに会場は大賑わい!学生さんから親子連れ、年配の方までさまざまな年代の参加者が集まり、定員100名の観覧席は満席に。
旧東亜町会館は昨年まで各務原市のハローワークやシルバー人材センターとして活用されていた施設なのですが、この日は電飾が飾られ、なんと“やぐら”まで登場…!開放的でのびのびとした公園のような雰囲気です!
会場の後方では移動型 TEA STAND「無題。」さんの出店もあり、淹れたてのお茶のいい香りが漂っていました。各務原市のパンフレットや那加地区のマップなどもずらりと並び、開始を待ちながら眺める人の姿も。
そしていよいよトークセッションがスタート!
最初に登壇したのは、浅野健司各務原市長。浅野市長にとっても那加エリアは幼少期に馴染みのある場所だそう。
「まちは、行政だけでなく市民のみなさんと一緒につくっていくもの。だからこそ“自分ならこうしたい”という想いを持ってもらいたい。思い切ったまちづくりを、市としても支援していきます」と、那加エリアのこれからに期待を寄せました。
▶︎第2部 前半:青木純さんによる講演
第2部の前半は、生まれ育った東京都豊島区を舞台にネイバーフッドコミュニティを育み、人中心のウォーカブルなまちづくりを公民連携で推進する、青木純さんによる講演。
自身も家主として暮らし、住む人、集まる人がみんなで育てる共同住宅「青豆ハウス」(東京都練馬区)や、原っぱで食べて遊んで学ぶ一日を過ごすイベント「knowledge.」(熊本県玉名市)、「まちのもう一つの食卓」をコンセプトにした飲食店「都電テーブル」(早稲田・雑司が谷・東尾久)、イベントや実験からハード整備につなげ、新たなまちの個性となる「まちなかリビングのある日常」の風景を地元企業と共創している「IKEBUKURO LIVING LOOP」(南池袋公園・グリーン大通り)といった事例を次々に紹介していきます。
「青豆ハウスでは、周りにいる人と日常をともにつくることで、楽しいことも、辛いことも分かち合えて、コロナ禍で大変だった時も乗り越えることができました。各務原市は、消費する場所というより“暮らすまち”なのでこういった考え方を大切に、人と人との関係性や、地域の価値や“耕す”ことができるといいですね」。
自ら手足を動かし、時にはリスクを取りながらさまざまなプロジェクトに携わってきた青木さん。「新たな取り組みには異を唱える人もいますし、失敗することももちろんあります。だけど、地道な一つ一つの積み重ねが、まちの景色を変えていくんです」。
想いに共感する人がまちに集い、新たな取り組みが始まり、より面白いまちになっていく。いいまちとは、つまりは魅力的ないい人がたくさんいる場所なんだということが、青木さんの言葉からひしひしと伝わってきました。
▶︎第2部 後半:4人のゲストを迎えたトークセッション
後半は、青木さん、まちあるきの案内役だった富樫幸一先生、各務原市那加エリアでプレイヤーとして活動する今尾真也さん(㈱OUR FAVORITE CAPITAL 代表取締役/㈱リトルクリエイティブセンター代表取締役)、各務原市役所でこのエリアのまちづくり事業に携わる松下了さんによるトークセッション。司会を務めるのは、かかみがはら暮らし委員会代表理事の長縄尚史さんです。
はじめに、各務原市で産業振興ビジョン策定委員会や市史編さん委員会委員長などを担ってきた富樫先生が那加地区について簡単に説明。
今尾さんからは、現在は空き家・空き店舗で今後活用が進んでいく予定の5つの拠点について紹介。
今回会場となっている旧東亜町会館をはじめ、時計屋さんや割烹料理店だった建物、大正時代に建てられた駅前の古民家、2階が下宿先として使われていた旧文房具店…それぞれがこの土地で歴史を重ねてきた、ユニークな拠点です。
「住むまではいかないけれど、暮らしを体験できる宿があるといいですね。素敵な体験ができて、会いたい人がいると滞留する時間が長くなるから、そういう拠点がいくつか育っていくといいと思います」と青木さん。
富樫先生は「岐阜市のみんなの森 ぎふメディアコスモスは、放課後に学生が集まる場所になっています。那加エリアでも駅の近くで送り迎えを待つ学生たちが宿題をしたり、集まれる場所があるといいですね」と話します。
松下さんは「人と人との関係性がまちを面白くしていくと思うので、職員もまちに関わる一員として、地域のプレーヤーの皆さんと想いを共にして取り組みたい」と行政の視点を持ちながら、一個人としても熱く語りました。
今尾さんも「やっぱり、人が人を集めるのだなと感じます。まちづくりというと大それた言葉に聞こえてしまいますが、自分の暮らすまちでおいしいものが食べられる場所ができたり、遊びに行く場所ができたら毎日が楽しくなる。そういう気持ちで関わってもらえるとうれしいです」と、会場の参加者に呼びかけます。
時間を30分延長してもなおトークは白熱し、惜しまれながらもイベントは終了。会場では、熱がさめやらぬままあちこちで交流が生まれていました。
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まさに、那加エリアの未来を“デザイン”していく“宣言”を掲げるイベントとなった「那加デザインミーティング」。参加されたみなさんは、那加エリアに面白い拠点がたくさんできて、暮らしが楽しくなる場所となっていく未来がきっと想像できたのではないでしょうか。
次回の那加デザインミーティングの開催は、2024年8月の予定。また、3月9日(土)には今回ファシリテーターを務めた長縄さんが、那加エリアの5つの拠点を案内する「寄り道だらけの物件ツアー」も開催されます!詳細は「おせっかい不動産」のホームページから、ぜひチェックしてみてくださいね。
【終了しました】那加デザインミーティング Vol.1 〜那加デザイン宣言!〜
開催日時:2024年2月18日(日)
第1部 まちあるき(13:00〜13:50)、第2部 トークセッション(14:00〜16:00)
まち歩き集合場所・トークセッション会場:
旧東亜町会館(〒504-0022 岐阜県各務原市那加東亜町106)
駐車場:50台
ゲスト:
富樫幸一(岐阜大学地域科学部 名誉教授)
青木純(㈱まめくらし 代表取締役/㈱nest 代表取締役/㈱都電家守舎 代表取締役)
今尾真也(㈱OUR FAVORITE CAPITAL 代表取締役)
松下了(各務原市役所職員)
ファシリテーター:長縄尚史(かかみがはら暮らし委員会 代表理事)
定員:第1部 15名(要予約)、第2部 100名(予約優先)
WEB:https://www.city.kakamigahara.lg.jp/shisei/shisaku/1008207/1020003.html
主催:各務原市
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