【美濃加茂市】「MARGINALIA 2025」に行ってきました!《後編》

2025年4月12日〜14日に美濃加茂市・中山道エリアの10箇所の会場で開催された合同展示会+マーケット「MARGINALIA 2025」を訪れたレポートの《後編》スタートです!

※【美濃加茂市】「MARGINALIA 2025」に行ってきました!《前編》の記事はこちら

カレーショップらんびーさん、ギャラリーEmpty Spaceさん、yatraさん、GALLERY crossingさん、金継ぎ教室 nipponia.さんをめぐった後は、1931年に建てられた元呉服屋をそのまま活かしながら改修した「rofmia」さんへ。

かつて日本の農林漁村の人々の仕事と暮らしを支えた野良着をもとにつくられたオリジナル衣服や、皮製品などを製作・販売するrofmiaさん。今回はイベントに合わせて、2階の展示を撮影させていただけましたが、その建物の素晴らしさに中山道太田宿として栄えた頃のこのまちの歴史をひしひしと感じました。呉服屋さんとしての歴史がある場所で、現代の衣服が作られていることにも縁を感じます。

次は旧中山道をそのまま東へ進み、古本と新刊書籍を扱う本屋「HUT BOOKSTORE」さんを訪れます。建築設計事務所が始めた書店ということで、住まいや暮らし、建築を中心に、デザイン、民藝、自然、哲学、食、絵本など、とにかく気になる本がずらりと並んでいます。イベントに合わせて、「ぬいぐるみ工房nuwasu」さんのぬいぐるみの展示販売も!

郵便局として使われていた建物を改装して、2009年にオープンした「コクウ珈琲」さんでは、美術作家・伊藤正人さんによる作品展示とネルドリップコーヒーが楽しめる、伊藤正人×コクウ珈琲「blend coffee and ink,」を開催していました。

万年筆で壁に風景を書き綴ったり、小説を書いたりといった制作活動を続けてきた伊藤さんは、長年愛用しているインクの空瓶やコーヒーの染みが残る紙、ヨットの模型に青いインクを染み込ませた作品などを展示。店主の篠田さんが普段とは違い、ゆっくりと時間をかけてネルドリップで淹れるブレンドコーヒーを飲みながら、美術を身近に感じられるひとときが過ごせました。

WOHL HUTTE(ヴォール ヒュッテ)」さんは、2006年に設立されたオリジナル家具やオーダーメイドキッチンなどを手掛ける工房。MARGINALIAでは、同時期にイタリアで開催していた「Milano Design Week」に出品した新作やshowroomの家具を併せて展示していて、Milano Design Weekの現地で撮影されたばかりの映像も見ることができました。


女性店主が一人で営むレストラン「nichica」さんでは、MARGINALIAの開催に合わせて、お弁当やおやつ、米粉たこ焼き、ドリンクなどのスタンド営業を行なっていました。

訪れた4月14日は、大阪を拠点に活動されている程程さん @hodo_hodo_が出店されていて、淡路島産のタコ、奈良県産の米粉、すった山芋やこんにゃく、梅酢で漬けた紅生姜などの具材と、出汁にまでこだわった「米粉たこ焼き」をいただきました!外はカリッ、中はとろり。ポン酢とマヨ一味のどちらも絶品でした!

また、nichicaさんでは、Yuko Kano さん @yuko__kano の織布の展示販売も行われました。今回制作された織布は、旅で訪れたインド・クシナガラ村の景色が原風景となっているのだそう。どこか儚く、優しいマスタードの花の色と淡いグリーンで織り上げられた布は、ひっそりと静かに美しい景色を作り出していました。

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美濃太田宿エリアにある10の会場をまる一日かけて、ゆっくり、じっくりとめぐることができたMARGINALIA 2025。最後は中山道のすぐそばを流れる木曽川を眺めて終わりです。美濃太田宿は何度も訪れたことがあるのに、ちょっと知らないまちへ短い旅に出かけたような、発見と出逢いが散りばめられた1日でした。

次回のMARGINALIAの開催は未定ですが、記事の中に気になるお店や場所を見つけた方は、ぜひふらりと美濃加茂市へ出かけてみてくださいね!


《後編》の記事で訪れた「MARGINALIA 2025」の会場

・rofmia @rofmia_official
・HUT BOOKSTORE @hutbookstore_hkarchitects
・コクウ珈琲 @cocu_coffee
・WOHL HUTTE @wohlhutte
・nichica @nichica_hibi

2025年05月05日作成
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