【各務原】世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ/後編

各務原市の「河川環境楽園」内にある「世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ」をご紹介する後編です!前編では、4階と3階の長良川の源流から河口までの魚や水辺の生きものの展示と、コツメカワウソのフィーディングウォッチの様子をお届けしましたが、後編では、いよいよ世界の淡水魚が登場します!

>>>【各務原】世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ/前編の記事はこちら

2階はアジアの川へと冒険の旅が始まります。展示室内の装飾も「淡水魚博士の探検小屋」をイメージして作られていて、まるでテーマパークのよう!

中国西部から上海まで、長さ6,380メートルとアジア最大の河川である「揚子江(ようすこう)」には、アオウオやコクレンなど、体長が1メートルをゆうに超える大きな魚が泳いでいます。現地では魚類以外にも、ヨウスコウワニやヨウスコウカワイルカなども生息しているそう。スケールが大きいですね。

おや、何かと目が合った…?と思ったら、勢いよく近づいてきました!こちらは、オオアタマガメ。実は頭部が大きいため、甲羅の中に頭を隠すことができないんだとか…。あしの筋肉も発達しているので、木や岩に登ったり、尾を使って枝にぶら下がることもできるそうです。

続いて、スロープを下って「メコン川」のエリアへ!

2004年の開館当初から17年以上飼育・展示をされているこの水族館のシンボル的な存在のメコンオオナマズと対面!実際に見てみると、本当に大きい…。すごい迫力に圧倒されてしまいます。

この後、後ろからやってきた小さな男の子が、「うわーー!!」と大きな歓声をあげながら水槽に駆け寄って、初めて見る大きなメコンオオナマズに驚いたようにじっと見つめていたのが、とても印象的でした。

ちなみに日本でメコンオオナマズを展示している水族館は3館しかなく、こちらの水族館では5個体を展示しています。中でも一番大きな個体の全長は約170センチ。日本人の平均的な成人男性と同じくらいの大きさなんですね!

現地のメコン川に生息するメコンオオナマズは、全長300センチ、体重350キロにも達するんだそう。そんな大きな魚が川を泳いでいるなんて、想像するだけで神秘的です。その生態については、まだ解明されていないことも多く、定期的に国内外の研究者が集まって「メコンオオナマズ学術調査委員会」を開催するなど、情報を提供し合いながら研究が進められているそうです。

続いては、アフリカ中央部を流れるコンゴ川へのクルーズと、アフリカ東部のタンガニーカ湖のにぎやかな湖の中の世界へ出発!

コンゴ川やタンガニーカ湖のエリアでは、小さな魚やカラフルな魚も展示されていて、気持ちが和みます。

そして、1階の「アマゾン川」の展示へと向かいます。実は毎日1回、11時半からアマゾン川の魚たちにエサを与える様子が観察できるんです!

南米を流れるアマゾン川は全長約6,500キロ、世界最大の流域面積を誇る大河で、世界で最も多い種の魚類が生息しています。

フィーディングが始まると、世界最大級の淡水魚のピラルクーやナマズのレッドテールキャットをはじめとした魚たちがどんどん集まってきて、思った以上に激しくエサに食いつき、しぶきが上がります!

それにしても、揚子江、メコン川、コンゴ川、タンガニーカ湖、アマゾン川と、本当にそれぞれの河川や湖によって生息する淡水魚の種類や特徴が全く違うんですね。まるで世界一周旅行に出かけた気分になれる、見ごたえたっぷりの展示でした。

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また、2021年11月7日までは、企画展「極彩蛇頭魚 -スネークヘッド-」が開催されています。

細長い体にまるでヘビのような頭をもつ「スネークヘッド」は、アジアやアフリカを中心に生息する淡水魚。鮮やかな極彩色のものもいて、どうしてこんな姿や色になったんだろう、と考えると興味深いですね。

最後はカピバラにごあいさつ…!

のんびりと草を食べているカピバラたちにほっこり。カピバラは世界最大のネズミの仲間で、アマゾン川流域の水辺に生息しています。現地を訪れた水族館のスタッフは、ごく普通に道端を歩いているカピバラを目撃して驚いたことがあるそうですよ。

館内のミュージアムショップでは、企画展に合わせたオリジナルのTシャツやタオルのほか、可愛らしいパッケージの金平糖や樽入りチョコクランチなど、お土産も充実しています!

水族館は当日に限り再入館ができますので、公園や学習施設、観覧車などがある河川環境楽園と合わせて、1日中楽しむことができます。ぜひ、夏休みに家族や友人と出かけてみてくださいね!


世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

住所:各務原市川島笠田町1453

開館時間:9:30〜17:00(土日祝は18:00まで)

入館料:大人1,540円、中学生/高校生1,130円、小学生770円、幼児(3歳以上)380円 ※当日に限り再入館可

定休日:無休

TEL:0586-89-8200

WEBサイト:https://aquatotto.com/

2021年08月10日作成
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