【多治見市】多治見ぶらり旅② THE GROUND MINO

「CAFE NEU!」さんでインドカレーをいただいた後は、「本町オリベストリート」と呼ばれる美濃焼のお店をはじめ、アンティークショップ、そば屋、カフェ、雑貨店などが連なる通りへ。

目的は、この本町オリベストリートに2023年4月にオープンした「THE GROUND MINO」さん。

美濃焼の産地である多治見ならではの「土」をコンセプトにした複合施設で、陶芸の工房やショップ、飲食店、シェアキッチンなどいくつかのショップで構成されています。

この日はランチを食べたばかりだったので立ち寄れませんでしたが、この奥の建物では、以前に多治見市内で営業されていた欧風料理店「hoshizumi」さん(現在休業中)が2号店としてオープンしたパスタスタンド「POSTO」さんがあります。(次はぜひともこちらに訪れたい…!)

そして脇にある小道を進んで、奥にあるショップやギャラリー、キッチンスタジオなどが入った建物へ。

明治時代に建てられた陶磁器商宅の跡地を中心に数回のリノベーションを経てオープンした「THE GROUND MINO」さん。随所に歴史の重みと新しさの共存を感じさせる意匠が散りばめられています。

入口にはうつわのリサイクルができる「MA-RU Drop Pit」があり、家庭で使わなくなった陶磁器製の食器の回収をしています!

割れていたり、器として使用が難しい状態のものは「Re-cycle(リサイクル)」として、粉砕して、再度原料粘土に混ぜ、新しい器へ生まれ変わらせます。そのまま使えるものは、「Re-use(リユース)」として次の使い手を探したり、「Re-make(リメイク)」として、新しいデザインを施し、新しい価値へアップサイクルするのだそう。捨てるのは忍びないけれど使っていない食器や、割れてしまった食器が再生される、素晴らしいシステムですよね!

中に入ると正面にあるのは、明治時代に建てられた蔵をそのまま残したアートスペース「at Kiln(アットキルン) MINO 蔵」。

現在展示されているのは、美濃地方でスタートしたブランド「MINO SOIL」によるエキシビション「Archaeology of Mino」。2021年6月と2022年4月に東京で開催された展覧会をこの「at Kiln MINO 蔵」に合わせたかたちで再現したもので、土や鉱山をテーマとした展示は、“土”というものに秘められた存在感や可能性、美しさを再認識させてくれます。

こちらは「Kitchen Studio」。通常のキッチン設備に加えて、プロユースの厨房設備が備えられたシェアキッチンです。飲食店営業許可、惣菜製造許可、菓子製造許可を取得していて、ライブ配信などが可能な機材も備えているそう!カウンター席、テーブル席も利用できるので、料理教室や飲食店のテスト開業などもにも利用できます。

美濃焼の作家による独創的な器やオブジェも展示されているので、より“うつわ”を意識した料理が作り出せそうですね。

続いて、入口を入って右手にあるのが「at Kiln MINO Plants」。美濃で作られた陶作家、窯元による植栽のうつわ、花器がそろいます。多治見市の素敵なフラワー&グリーンショップ「4equatriéme(カトリエム)」さんや「ユリ」さんのワークショップも不定期で開催されているようです。

さらに奥に進んで、東京・南青山にある「at Kiln AOYAMA」の2号店としてオープンしたギャラリーショップ「at Kiln MINO」さんへ。“美濃の陶作家作品を産地から発信、現代に価値あるうつわを提案する”と謳う通り、とにかく多彩なうつわがずらり。「岐阜県の“美濃”で、これほど個性豊かな作家による作品が作られているのか…!」と思わず圧倒され、同時になんだか誇らしくなります。

アートを感じる奇抜なものから、土の手触りが伝わってくる素朴なもの、日常に寄り添ってくれそうな優しさを感じるもの…。思わず手に取りたくなる、そして連れて帰りたくなる作品ばかりで、うつわ好きならずとも、「こんなうつわを暮らしに取り入れたい」と思う作品に出合えるはず。大切な人へのプレゼント探しにもぴったりの空間です。

さかだちブックスでも以前ご紹介した御嵩町の「glass studio 三日月」さんの新作「Toudo」も発見!表面に焼き付けた陶土が、ガラスを膨らませていく途中で弾けて、ひび割れて模様になっている作品で、ガラスのグラスでありながら“土”を感じられるのが面白いですよね!

こちらの工房「at Kiln MINO Ceramics Studio」は、週末は一般の体験工房として開放されていて、電動ろくろの陶芸体験ができます。

次はPOSTOさんと陶芸体験を予約して、もっとゆっくり訪れてみたいと思った「THE GROUND MINO」さんでした。みなさんも多治見を訪れる際は、ぜひ足を運んでみてくださいね!

>>【多治見市】多治見ぶらり旅③  かまや多治見 の記事はこちら


THE GROUND MINO

住所:多治見市本町6-2

営業時間:10:00〜18:00

定休日:水曜、不定休あり

Instagram:@the_ground_mino

WEBサイト:https://theground.jp/

2023年09月03日作成
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