【東京】坂田涼太郎構造設計事務所

岐阜ホールがある東京・上野桜木からほど近い、文京区根津にある「坂田涼太郎構造設計事務所」さんは、おもに建築物の構造設計を行っている設計事務所です。

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「構造設計」という言葉はあまり耳慣れないですが、“構造エンジニアの視点から様々な構造デザインの提案を行い、建築家のイメージする空間に近づける”仕事なのだそう。

ウェブサイトを見てみると、なるほど、建物ってこんな構造でできているんだ、とよく分かります。

WORKS

これまで住宅やアート作品から、学校、庁舎、文化施設などの公共施設、寺社仏閣まで、幅広いプロジェクトに取り組み、数々の賞も受賞されています。

たとえば、2016年に「第19回 木材活用コンクール 第一部門賞」を受賞した福島県の「道の駅あいづ 湯川・会津坂下」。

道の駅あいづ 湯川・会津坂下

福島産の杉製材を使った樹状構造で、森のようなシンボリックな空間を表現しています。見上げると「木」という字が見て取れるのもユニーク!

まるで建物内に樹木が生えているかのようなインパクトのあるデザインですが、実は樹状にすることで枝によって均等に屋根を支えられるため、多雪地域でも有効な構造として設計されているんです。

2019年に「ウッドデザイン賞2019 優秀賞(林野庁長官賞)」を受賞した鹿児島県の「屋久島町庁舎」は、屋久島特有の強い風雨に配慮した瓦の切妻屋根や、大きく跳ね出した深い軒が特徴です。

中庭を囲んで5つの棟が建っていますが、内部はすべて異なる架構で構成されています。構造模型と実際の建物を見比べてみると、構造デザインにとても興味が湧いてきます。

構造用木材には屋久島の地杉を使っています。屋久島町の人たちはこんな素敵な庁舎があって誇らしいことでしょう!

坂田涼太郎構造設計事務所さんのWEBサイトには、ほかにも様々な仕事が紹介されていますので、ぜひ覗いてみてくださいね。

(「坂田涼太郎構造設計事務所」のWEBサイトは、さかだちブックスを運営する株式会社リトルクリエイティブセンターがデザインさせていただきました)


坂田涼太郎構造設計事務所

住所:東京都文京区根津2-15-9-301

WEBサイト:坂田涼太郎構造設計事務所

2020年11月17日作成
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