【関ケ原町】岐阜関ケ原古戦場記念館(前編)
この日、関ケ原町を訪れた編集部。
関ケ原町といえば、やはり「関ヶ原の戦い」を思い浮かべますよね!“天下分け目の合戦”といわれ、日本の歴史を大きく変えた合戦です。そんな「関ヶ原の戦い」のすべてがわかる体験型施設として、2020年10月にオープンした「岐阜関ケ原古戦場記念館」に行ってきました!
5階建の立派な建物の正面には、石田三成の軍旗に書かれていた「大一大万大吉(だいいち・だいまん・だいきち)」と、徳川家康の家紋「三つ葉葵」が記されてた陣幕が掲げられていて、迫力満点!
早速、エントランスを抜けて入場すると…。
まず、案内された導入回廊の物々しい雰囲気に圧倒されます!
こちらの回廊では、壁面に戦国時代のさまざまな戦の歴史が次々と映像として映し出され、来館者を「関ヶ原の戦い」の世界へと誘います。
そして、扉の向こうに現れたのが、足元に巨大な床面スクリーンが広がる「グラウンド・ビジョン」。慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)にこの地で繰り広げられた「関ヶ原の戦い」の幕あけから決着までが、映像でわかりやすく解説されます。
しかも、その語りを担当しているのは、あの人気講談師・神田伯山さん!さすが、息をもつかせぬ迫力ある語り口にぐんぐん引き込まれていきます。
徳川家康率いる東軍(赤色)と、それを迎え撃つ石田三成率いる西軍(青色)。それぞれの武将がどこに陣を張り、どのように戦い、どんな結末を迎えたのか…。
小学校の歴史の教科書で習って以来、実はなんとなくうろ覚えだった「関ヶ原の戦い」の概略が、驚くほどすんなりと頭に入ってきて「なるほど!そうだったのか!」と俄然、興味が湧きました。しかも、この歴史的な合戦は、実はたった6時間で決着を迎えていたんですね…。
グラウンド・ビジョンで俯瞰から合戦の概略をおさらいした後は、そのまま次の扉を抜けて「シアター」へ。今度は縦4.5メートル、横13メートルという巨大なスクリーンに映し出される映像から、決戦当日の様子をまるでその場にいるような臨場感とともに知ることができます。
実はこのシアターは最新の技術を駆使して、映像とともに風や振動、光、音などもリアルに演出されているので、とにかくすごい迫力なんです!特に戦が始まるシーンでは、兵士たちとともに自分も敵陣へと乗り込んでいくかのよう…。
朝霧の立ち込める早朝から始まり、わずか6時後の決着までに、次々と巻き起こるドラマ。石田三成と徳川家康、西軍の武将たちのさまざまな決断…。
グラウンド・ビジョンとシアターを見終わったところで、すっかり「関ヶ原の戦い」に興味津々になっていました!
2階の展示室では、戦国時代の武具や書状などが展示されていて、そんな「関ヶ原の戦い」が起こった背景やその後の歴史を詳しく学ぶことができます。
石田三成が着用した具足は、伝来が明らかなものが現代には伝わっていないそうですが、江戸時代後期以降に形作られた想像上の姿として、「乱髪兜(かぶと)・伊予札(いよざね)・紺糸威(こんいとおどし)二枚胴具足」が展示されていました。本物の石田三成は、はたしてどんな具足を身にまとい、何を思って合戦に臨んでいたのでしょうか。
***
「岐阜関ケ原古戦場記念館」は、お子さんから大人まで、また歴史にあまり詳しくない人も歴史好きな人も、みなさんが存分に楽しめるエンターテイメント性にあふれる施設でした。特にグラウンド・ビジョンとシアターは、実際に足を運んでみてこそ、その迫力が体感できます!
今回の前編に引き続き、後編では「戦国体験コーナー」や「展望室」、隣接する別館のショップなどをご紹介しますので、お楽しみに!
※新型コロナウィルス感染症拡大防止対策として、現在、グラウンド・ビジョンやシアター、展示室などの有料エリアへの入室は事前予約制で、9:30〜20分ごとの1日19回、1回最大30人までとなっています。
岐阜関ケ原古戦場記念館
住所:不破郡関ケ原町関ケ原894-55
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般500円、高校生・大学生300円、中学生以下無料 ※企画展開催時に特別料金となることがあります
予約:https://sekigahara.pref.gifu.lg.jp/attention/ (有料エリアへの入室は専用サイトより事前予約をしてください)
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)、12/29~1/3
TEL:0584-47-6070
WEB:https://sekigahara.pref.gifu.lg.jp/
さかだちブックスをフォローする