【岐阜】清味堂(せいみどう)の野菜スナック
岐阜で「野菜スナック」の製造販売をされている、有限会社清味堂さんに行ってきました。
清味堂さんは、“ナンヤローネ”で盛り上がってる岐阜県立美術館のそばにある、創業昭和6年(1931年)の老舗です。
創業当時は和菓子製造から始まり、時代の流れと共に寒天菓子の製造・販売へと移り、30年程まえから「野菜スナック」の製造をされています。
今回、さかだちブックスを運営しているリトルクリエイティブセンターに、リーフレットとパッケージデザインのご注文をいただきました。
この日は出来上がったものを納品に伺いましたが、「特別にどうぞ」という清味堂さんのご厚意に甘え、工場内の見学もさせていただくことに。
まずはこちらのご紹介、今回ご注文いただいた「野菜スナック」のリーフレットです。
商品名 が「野菜のおやつ」に変わり、より親しみやすいネーミングになりました。
今回制作した新装のパッケージは、10月16日のサンデービルヂングマーケットや、
11月3日の文化の日に開催されるマーケット日和などでお買い求めいただける予定です。お楽しみに!!
納品も無事に済んだので、次は工場内を見学させていただきました。
こちらが清味堂 代表の柴田さん。笑顔から、人柄の良さが伝わってきます。
清味堂さんの「野菜のおやつ」は季節の野菜のみを使用した、栄養価、おいしさを追求した、こだわりの製法で製造されています。
この日、製造していたのは「パプリカ」。
高山のパプリカは普通のパプリカに比べて甘みが強い!
それは岐阜の高山市など、標高が高く昼夜の気温差が大きい土地で育つおかげだそうです。
春夏秋冬その時の旬の野菜を使うため、野菜によって切り方も様々。
機械は使わずに、全ての野菜をひとつひとつ手作業でカットしていきます。
ちなみにテーブルの上に乗っているパプリカは全体のほんの一部。
すぐ隣には大量にパプリカが入った箱が…
これらを全て手作業で…と思うと、気が遠くなりそうです。
しかしさすがは柴田さん、私たちの質問に答えながら手際良くカットされていきます。
それらをさらに細かく切ったものを加工すると、野菜スナックの出来上がりです。
独自のこだわり製法ですので、残念ながらここから先の工程は企業秘密。
こちらが完成した赤・黄パプリカのスナック。
もちろんどちらも、岐阜・高山のパプリカです。
野菜本来の旨味を活かすため、ほとんどのスナックが味付けなしで製品になります。
しかし、本当に味付けしてないの?と疑ってしまうほど、しっかりとした味がするから驚きです。
野菜特有の青臭さも残ることなく、おいしい部分だけがギュッと詰まった味がします。
パプリカ以外に、この日入荷されてきた柿も見せていただきました。
こちらの柿は「太秋柿(たいしゅうがき)」といって、別名「柿の王様」とも呼ばれている柿です。
太秋柿の特徴として、皮の表面には中心から円を描くようにひび割れた傷がついています。
このひび割れは不良品…ではなく、糖度の高い部分の証拠なんだそうです。
ひび割れの範囲が広い方が甘いなんて、ちょっと変わってますよね。
なんと…頂いてしまいました。
お、大きい!
帰ってから早速食べてみましたが、食感はリンゴのようにシャキシャキとしていて、
岐阜の富有柿とはまた違った美味しさがあります。
そんな柿も、スナックになります。
さくさくとした軽い口当たりのスナックなのに、柿の味がギュッと詰まっていて、とっても美味しいです。
ちなみに、スナックの中での一番人気は「シイタケ」。
こちらの「シイタケ」は他の商品と違って味付けがされていますが、ビールのつまみにと大好評!
しかし、そんな人気商品に慢心する事無く、現在も様々な野菜スナックを日夜試作しているそうです。
「じゃあ、あの野菜も試してみるか!」という柴田さんの探求心が、次々に美味しいスナックを生み出す秘訣なのかもしれません。
ちなみに、鯛焼きの福丸さんは「ピーマン」の大ファンだそうです。
ピーマンの苦みがビールと合うんだとか。
この「野菜スナック」は、イベント以外でも手に入れることが出来ます。
実は会社の前に直売所を設けているので、いつでも購入できるんです。
その直売所の販売の仕方がちょっと変わっていて、なんと、自動販売機!
こちらの自動販売機に野菜スナックが入っています。
ちなみに “ 600円 ” の商品も “ 500円 ” の商品も100円玉のみでの扱いらしく、
「両替が必要な場合は近くに呼び出し用のインターホンがあるから、気軽にピンポンしてくださいね」とのこと。
“ 野菜の無人販売 ” ならぬ、“ 野菜スナックの無人販売 ”です。
自動販売機では野菜スナック以外も販売しています。
和菓子屋だった頃から製造を続けている寒天菓子。この辺りでは一番古くからある、歴史ある寒天菓子です。
こちらの寒天菓子はニッキの味が強くて少し辛めですが、このピリッと感がクセになる!
お祝いなどの贈り物として、今でも東京や大阪などの都市部から注文が入るというのも納得のお味です。
しかも、こちらの製造もほぼ手作業!
先代から引き継がれる製法を守り、ひとつずつ手作業で型に流し込んでいるそうです。
昔から変わることのないニッキ味の「寒天菓子」は、今もたくさんの人に愛され続けています。
今回、そんなこだわりのお菓子を製造し続けている清味堂さんの
パッケージデザインのお手伝いができた事、とても光栄に思います。
新装パッケージの「野菜のおやつ」は10月16日のサンデービルヂングマーケットで販売です!
ぜひともお買い求めください!
有限会社 清味堂
住所:岐阜市宇佐2丁目9番6号
電話:058-271-9617
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