【本巣市】浪速製菓
本巣市にあるお菓子メーカーの「浪速(なにわ)製菓」さんに取材に行ってきました!
浪速製菓さんといえば、「お餅のようでお餅じゃない♪ 飴といっても柔らかい♪ それは何かと尋ねたら?…ナニワのソフトこんぶ飴♪」という印象的なフレーズのCMでお馴染み。1970〜90年代に中京圏で流れていたので、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか? 実は本巣市にある会社なんです!
早速、3代目社長の山田誠さんにお話を伺いました。
浪速製菓さんは、岐阜県出身だった誠さんのおじいさまが1927年に大阪市難波(なんば)で創業したのが始まりなんだそう。なるほど、大阪で創業したから社名が「浪速製菓」なんですね。
「だしや佃煮、ごはんのお供など、関西ではさまざまな料理に昆布が使われていて、そんなヘルシーで栄養価の高い昆布を手軽に食べられたらという思いから、『こんぶ飴』が生まれたんですよ」と誠さん。
甘いものが貴重だった時代に、たくさんの人がこんぶ飴のその素朴な甘さに夢中になりました。
その後、戦争で一時製造が中止しますが、戦後、初代は故郷である岐阜県で事業を再開。当初は岐阜市のまちなかに工場を構えて飴作りをしていましたが、1987年に本巣市へと拠点を移しました。
そんなロングセラー商品のこんぶ飴ですが、原材料は北海道産昆布に水飴、砂糖、でんぷんと、とってもシンプル。無添加にこだわって、昔ながらの製法を守り続けて生産しています。
「飴の成形や包装、 袋詰めの工程は機械を導入していますが、材料を煮詰める作業は、気候や原材料のわずかな違いで飴の味や柔らかさが決まるので、今でも職人の経験や感覚が頼りなんです」。
そんな言葉から、こんぶ飴の変わらない美味しさを届け続けたいという想いが、ひしひしと感じられました。
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さて、全国のスーパーやお菓子屋さんでもお馴染みのこんぶ飴ですが、実は工場でも直売しています!
定番のプレーンなこんぶ飴はもちろん、梅、ハニーレモン、チョコのこんぶ飴も!こんなにたくさんの種類があるんですね。さらに最近は、富有柿やいちごなど、岐阜の農産物を使ったソフトキャンディやキャラメルも展開されています。
せっかくなので、「こんぶ飴」を食べさせていただきました!
お餅のような柔らかな食感にほどよい甘さ、そしてほのかに感じる昆布の磯の香り…。あまじょっぱい味わいが癖になって、1つ、また1つと手が伸びてしまいます。
いろんなバリエーションのこんぶ飴がつまった「昆布の森」は、甘酸っぱい梅に、爽やかなハニーレモン、甘味と磯の風味が絶妙にマッチしたチョコレートとバラエティ豊か…!どれも意外な組み合わせですが、しっくりくる味わいで、プレーンに負けないおいしさです!
「繁忙期に工場が稼働するときは、営業職や事務職の社員も製造に加わって、全員で取り組むんです。もちろん、私も入りますよ。“一粒の飴にも真心をこめて”をモットーに、社員一丸となって飴作りをしています」。
90年以上愛され続けている浪速製菓さんのこんぶ飴をはじめとしたお菓子の数々。食べたことがある方はもちろん、まだ食べたことがない方も、ぜひ一度、その唯一無二のおいしさを味わってみてくださいね!
※「浪速製菓」さんは、本巣市の「広報もとす」2023年2月号のさかだちブックスの連載コラムでもご紹介しています。
浪速製菓株式会社
住所:本巣市温井243-4
TEL:058-324-8770
FAX:058-324-8771
WEB:0728.co.jp/
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