【滋賀】さかだちぶらり旅・長浜編

西へぶらり、東へぶらり。どうも、さかだちぶらり旅です。

さかだちぶらり旅はさかだちブックス編集部が日本各地を気ままに旅をした様子をお届けする、気まぐれ企画。今回は滋賀県長浜市を訪れた旅の様子をお届けします!

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編集部がある岐阜県各務原市から高速道路に乗り、車で約1時間。長浜市は琵琶湖の北側に位置する「湖北(こほく)」と呼ばれるエリアにあり、織田信長の家臣として出世した豊臣秀吉が、大名として最初の拠点にしたまちとしても知られています。

長浜は、秀吉が町衆の中から自治を委ねる「十人衆」を任命したことから始まった“町衆自治”の文化が根付くまち。今でも市内には10以上のまちづくり会社があり、まちを盛り上げるためにさまざまな活動が行われています。

実は、今回の旅は「そんな長浜のまちづくりの動きやまちの魅力をもっと知りたい!」と、各務原のまちの仲間たちと一緒に視察も兼ねて長浜を訪ねたのでした。

まず最初に訪れたのは、江戸時代からの町家をリノベーションしたシェアオフィス&コワーキングスペース「BIWAKO PICNIC BASE」さん!

1Fにはコワーキングスペースとして利用できるフリーラウンジと、有料会員が使えるシェアキッチン、長浜バイオ大学のサテライトオフィス、ミーティングルーム、2Fには施設を運営する「長浜まちづくり株式会社」さんの事務所と有料会員向けのオフィスルームがあります。

利用者は個人事業主、フリーランス、学生、社会人などさまざま。仕事場としてはもちろん、週末にはイベントが開かれたり、視察で全国各地の人が訪れたりと、色んな人が交流する拠点にもなっています。

施設の中で見どころとなるのは、1Fの中庭を抜けた先にある土蔵のミーティングルーム。工事年月日や施工主を記録する“棟書き”によれば安政3年(1856年)の建物だそうで、立派な壁や梁に圧倒されてしまいました!

母屋はかつて芸術家・美食家として知られる北大路魯山人(ろさんじん)が滋賀を訪れた際に創作の拠点にしていた場所だそうで、そんな歴史ある場所が今もこうして新しいもの・ことが生まれる場になっていることに何だかワクワクします!

さて、お腹が空いた一行は、郷土料理の“焼鯖そうめん”を食べに「翼果楼(よかろう)」さんへ!

鯖を甘辛く煮て、その煮汁で煮たそうめんの上に鯖を乗せる「焼鯖そうめん」は、骨まで柔らかく煮込まれた鯖をほろほろと崩しながらいただきます。麺にも煮汁がよく染み込んで、クセになる味わい!テーブルに置かれている山椒を少し振りかけると爽やかな香りが加わって、さらにスルスルと箸が進みます。

焼鯖寿司も、香ばしく焼いた鯖と酢飯がマッチしてこれまた美味しい!長浜を訪れたらぜひお試しくださいね。

お腹を満たした後は、長浜のまちを散策。

まちを歩いていると、ひょうたんをモチーフにした装飾があちこちにあしらわれていることに気がつきます。実はひょうたんは、秀吉が戦の時に長柄の先に付ける“馬印”に描かれていた、秀吉のシンボルマークなのだそう。

まちを歩いて見かけたものといえば、もう一つ。

飛び出し坊や”と呼ばれる可愛らしい看板は、ドライバーへの注意喚起のために東近江市で作られたのが始まりだと言われていて、全国の中でも滋賀県内には最も多くの飛び出し坊やが設置されています。出会うたびに思わず写真を撮ってしまい、カメラロールは飛び出し坊やでいっぱいに。笑

まち歩きを楽しみながら、お土産を買いに向かったのは「つるやパン まるい食パン専門店」さん。

「つるやパン」さんといえば、刻んだたくあんとマヨネーズを和えてふわふわのコッペパンで挟んだ「サラダパン」が有名ですが、この店舗では“ラウンドパン”と呼ばれるまるい食パンが販売されています。

定番の「まるい食パン」から、ハムやサラダ、焼サバなどの具材を挟んだサンドイッチ、カリッと焼き上げたラスクまで、まるい食パンがさまざまにアレンジされていて、どれを選ぶか迷ってしまいます!

イートインもできるので、ランチやおやつに立ち寄るのも良いですね。

最後は琵琶湖を見に豊公園(ほうこうえん)へ。この日は風が心地よく、海のように広い湖を眺めながらのんびり湖岸を歩きます。長浜城も拝むことができ、とても充実した長浜旅になりました。

それでは、次回のぶらり旅もお楽しみに〜!

2024年12月23日作成
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