ぎふメディアコスモスで「メディコス編集講座」スタート!
ぎふメディアコスモスでは、2021年8月から2022年2月までの半年間にわたって、“岐阜を編み、集める”をテーマに「メディコス編集講座」を開講。8月14日(土)に「かんがえるスタジオ」で第1回の講座が開かれました!
前日から大雨が降り続くあいにくの天候でしたが、当日は事前に申し込みを行った25名の受講者のほとんどが参加し、講座に対する期待と熱意が感じられました。
まずは、ぎふメディアコスモス総合プロデューサーの吉成信夫さんが開講のあいさつ。
これから、“シビックプライド”をコンセプトにさまざまな事業を推進している岐阜市の“編集拠点”となる「シビックプライド・プレイス」を整備し、シビックプライドセンターとして大きな役割を担っていくメディコス。今回の「メディコス編集講座」は、岐阜市で積み重ねられてきた歴史や風土、文化、自然、人、記憶や記録などを編集し、さまざまなイベントの企画や発信などの活動に生かすエディター(編集者)を育成するためにスタートしました。
吉成さんは「半年後にこの講座を修了したみなさんが、メディコス編集講座の1期生としてどんどん活躍してくれることを期待しています」と話しました。
講師は「編集工学機動隊 GEAR」 代表で、慶應義塾大学で講師を務める太田剛さん。長年、“編集工学”の研究、実践に携わり、雑誌・書籍・映像媒体などのメディア制作や文化イベントの企画・施行、メディアミックスした自治体の IT 戦略・観光戦略と地域づくりを組み合わせたプロジェクトなどを数多く手がけてきた、編集のプロです。
今回は新型コロナ感染拡大の状況をふまえて、県外からオンラインでの参加となりましたが、受講生は熱心に講義に聴き入っていました。
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ここで、講座で行われたワークショップの内容を少しご紹介!
まず、最初に行う自己紹介では、全員にある「ルール」が課せられました。それは、自分をお菓子にたとえてから、そのお菓子を選んだ理由も伝えて、その後に一般的な自己紹介をするというもの。中には「柿の種 わさび味」や「レモンケーキ」といったユニークな解答を選んだ人も。
このワークショップでは、実は頭の中で、いろんなお菓子を思い浮かべた中から一つを選ぶ「仮設定」を行い、そのお菓子の「要素」「機能」「属性」を挙げて、自分との共通項を探していくという編集作業が行われていたことを学びました。なるほど、編集の作業って、そんな風に分析することができるんですね!
また、お題となる2つの言葉に対比する修飾語を加える言葉遊びのような「ミメロギア」にも挑戦!
コツは、お題の2つの言葉の対比がより際立つ効果的な修飾語をいかに探せるか…ということですが、これが実際にやってみると、とっても難しい…!ありきたりの修飾語しか浮かんできません…。
ちなみに、これまでの編集講座に参加した受講生の中で、太田さんを唸らせた解答には、「病院のメロンと縁側のスイカ」などがあったそうです。なるほど、高級なメロンと庶民的なスイカのイメージをうまく対比させていますよね。
受講者のみなさんは、脳をフル回転させてこうしたワークショップに挑み、編集を基礎から学ぶ刺激的な時間を過ごして「すごく集中したから疲れたけど、面白かった!」などと感想を述べていました。
この編集講座は来年2月まで、毎月1回の座学が行われ、合間にも講師からメールで送られるお題に取り組んでいきます。
※第1回の講座の様子は、ぎふメディアコスモスのWEBサイト「シビックプライドプレイス」でも紹介されていますので、興味のある方はこちらもご覧ください!
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