【新企画・さかだちランチインタビュー】なめみそさん、アルパカ愛を語る。

さかだちブックスでは今回から、
新たに「さかだちランチインタビュー」をスタート!

さかだち編集部が気になっている人と一緒にお昼ごはんを食べながら
ざっくばらんにいろんなことを聞く、ゆるいインタビューです。

第1回は、大垣市でオリジナルのアルパカ雑貨を制作し、
アトリエショップを開くデザイナーの「なめみそ」さんに
その“アルパカ愛”を大いに語ってもらいました。

「とにかく、アルパカのためになることをしたいんです」

sunokko designのアトリエショップに立つなめみそさん

【一緒にランチをした人】

なめみそ さん
岐阜県大垣市市生まれ。sunokko designデザイナー。アルパカ好きが高じて、オリジナルのアルパカ雑貨をつくりはじめ、2017年春にデザイン事務所兼アトリエショップを地元の大垣駅前商店街にオープン。2019年4月にシェアビル「studio3」の2階にアトリエショップを移転。

【ランチを食べたお店】

南原食堂
sunokko designのアトリエショップと同フロアにあり、なめみそさんにとっては完全に“社食”的な存在のカジュアルな食堂。ランチは「日替わり」「ライス」「パスタ」の3種類。店主の南原兄弟のゆるいキャラクターも相まって、まったりと過ごせます。

***

この可愛いやつ、何なの?ってところから、アルパカが一気に好きになって。

-ランチは3種類あるんですね。どれにしようかな。

なめみそ 私は今日は日替わりにしようかな。豆腐ハンバーグの。

-じゃあ、私は干し海老のピラフが気になるのでライスに。ところで、早速ですがアルパカとの出会いはいつだったんですか。

なめみそ 2004年です。ニュージーランドにホームステイしてた友人が送ってくれた写真に写ってたんですよ。

-アルパカが?

なめみそ そう!「え、ここに写ってる可愛いやつ、何、何なの?」って。一目惚れして。まだ日本ではアルパカが全然知られてない頃だったんで、そこからアルパカのことをいろいろ調べたりして、一気に好きになったんです。

話しているなめみそさん

-そうか、アルパカってもともと日本にはいないですもんね。

なめみそ たぶん、日本では「那須アルパカ牧場」さんが南米から輸入したのが最初だと思います。でも、2004年にはまだあまり世間的にはアルパカの存在が知られてなくて、グッズも何もなかったんですよね…。だから、“私が日本で最初にアルパカを好きになった人なんだ!”って勝手に自負してます。むしろ今、こんなにアルパカ推しなのは、そこがモチベーションでしかない(笑)。

-自称ということで、公言していいと思います!

なめみそ 何年前だっけ、「愛・地球博」のときにボリビア館に行ったら国旗にアルパカが載ってて、スタッフのボリビア人に「ボリビアにアルパカいる?」って聞いたら「メニメニアルパカ!!(アルパカたくさんいる!)」って言われて、アルパカがそこらじゅうにいっぱいいる様子を思い浮かべて興奮しました!

紋章部分にアルパカが描かれているボリビアの国旗。
ボリビアの国旗。紋章部分にアルパカが描かれている。

-アルパカのことを話してるなめみそさん、ほんとに楽しそうですね。

なめみそ ちなみに今はペルーとかはもうアルパカを輸出していないんで、日本には北アメリカやニュージーランド、オーストラリアから入ってきてますね。そういえば、アメリカのアルパカは血統書が付いてるんです。

-血統書!ところで話が変わりますが、毛刈りされたアルパカの写真を見たんですけど、衝撃的ですよね…。

なめみそ アルパカって高地で放牧されてるんですが、毛を刈ってセーターとか作るんですよ。でも日本は湿気が多いからかあまり毛が伸びず、頭数も少ないので、加工するほどの量は取れないみたいです。

今日はずっとアルパカの話ができるんで、めっちゃ楽しいです。

-あ、ランチが来ました!美味しそうー!

-では、食べながら続きを。アルパカが好きすぎて、自分でいろんなアルパカ雑貨をつくるようになったんですよね。

なめみそ 最初はイラストを描いて、ポストカードや便箋、コースターとかの紙雑貨をつくったのが始まりです。そういえば、2018年の大垣市市制100周年記念で出生届にもアルパカのイラストを描かせてもらったんです!

-すごい!…でも大垣市とアルパカって何かつながりが?

なめみそ ないです、私が大垣市民というだけです。

-それだけで、出生届けにアルパカが…。

アルパカのイラストが描かれた出生届
アルパカのイラストが描かれた大垣市市制100執念記念の出生届。

なめみそ でも、実はアルパカって、発情期も特に決まっていなくて一年中繁殖期間だし、妊娠期間も平均して11か月くらいで、人間と似ているんですよ。子だくさんなところも出生届にぴったり!

-そうですね、…うん、ぴったり(笑)。

なめみそ そういえば、ある牧場ではアルパカの嫁えらびのときに、目の前に気に入ったオスが来るとメスがしゃがむらしいんですよ。あと、アルパカは群れて暮らす習性があるので、一匹でいると寂しくて寿命が短くなるそうなんです。繊細ですよね。

-そのあたりも人間と似てるかも。それにしても、なめみそさんと話してるとアルパカトリビアがどんどん増えていきますね…。

なめみそ 今日はずっとアルパカの話ができるんで、めっちゃ楽しいです!

インタビュー中のなめみそさん
とにかくアルパカ愛が止まらない様子のなめみそさん。

日本でガチでアルパカだけでやってたら、おもしろくないですか。

-今は紙以外のオリジナル雑貨も増えてるんですね。

なめみそ 私が被ってる帽子もそうですし、トレーナーとかマグカップとかクリアファイルとか、いろいろつくってます。百貨店のフェアやクラフト系のマーケットにも出店したりしてるんですけど、長野、福島、栃木、北海道などのアルパカがいる牧場さんとのお付き合いも多くなりました。

-それにしても、すごい品揃え。みんなアルパカですね。

なめみそ ゆるくやってるように見えるけど、結構ガチです(笑)。だって、日本でアルパカだけでガチでやってるって、おもしろくないですか。いつか、アルパカの絵本もつくりたいです。

-今後の展開は何か考えていたりしますか。

なめみそ そういえば、北海道でアルパカの毛を紡いで織物やマフラーを作ってる方や、フォロワーが2万人もいるアルパカ専門のインスタグラマーの方ともつながってきたので、いつか「アルパカサミット」ができないかと…。あと、ウミウシが好きな人と話してて知ったんですが、ウミウシには学会があるらしいんですが、アルパカは学会がなくて…。あ、でもどうやら各地の飼育スタッフさん同士の勉強会はあるみたいなんです!

-学会?…えっと、なめみそさんは、どこに向かっているんでしょう…。

なめみそ あ、すみません、つい…!でも、たとえば牧場の人を招いてトークをするとか、もっとたくさんの人にアルパカを好きになってもらって、一生懸命アルパカを育てている牧場の人に還元できるようになったりして、とにかくアルパカのためになることができたらな、って思ってます。

-お話を聞いている間中、なめみそさんの溢れるアルパカ愛がひしひしと伝わってきました。いつかきっと、アルパカサミットが開催される日を楽しみにしています!

なめみそ はい、ぜひきっと!

-今日はありがとうございました!

なめみそさんが描いたアルパカのイラストボード


snokko design

住所:大垣市本町2-26 STUDIO3 2F

営業時間:12:00〜17:30

定休日:不定休(営業カレンダーはこちら

WEB:https://sunokko.namemiso.net/

南原食堂

住所:大垣市本町2-26 STUDIO3 2F

営業時間:12:00-14:00(夜は予約制)

定休日:月曜

※南原食堂さんをさかだちブックスでご紹介した記事はこちら

2020年02月20日作成
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