【対談】リトルに入って正直どう?③
この春、さかだちブックスを運営するリトルクリエイティブセンターは3名の新しい仲間を迎えます。
すると、社員は総勢11名。ずっと先だと思っていた10名がもう目の前に迫っています。
だれかが言いました、「会社は10名までが創業期、スタートアップメンバーだ」と。
リトルはこれから創業期を越え、新たなステージへと進みます。
このタイミングでさかだちブックスの杉田がスタートアップのメンバーに聞いてみました
「みんな、リトルに入って正直どう?」
給料や福利厚生をとったら、他にいくらでもいい会社があるなかで、なぜみんなはこの会社を選び、今もはたらき続けているのか?
リトルメンバーのリアルな声、お届けします。
-第1話 ハヤシさんに聞いてみた
-第2話 ウスイさんに聞いてみた
-第3話 アラマキさんに聞いてみた
第3話 アラマキさんに聞いてみた
正直、岐阜に来たのはたまたま
杉田 荒巻さんとは関東出身同士で、前回も対談をしましたね。
荒巻 遡ってみたら、ちょうど昨年の夏ぐらいに話していたんですね! あれから人数が増えましたが、未だ関東勢は二人だけかあ。はじめから全然都会感ないわたしたちですが、お互いますます岐阜に馴染んでいる……。
杉田 東京出身というと驚かれます(笑)。よくわざわざ岐阜に来たねと驚かれたり、不思議がられたりするけど、わたしとしてはそんなに大げさなことだと思わないですが、荒巻さんはどうですか?
荒巻 出身地を答えると90%以上の確率で「どうして岐阜に来たの?!」ってきかれますね。もう今度から答えをプラカードで用意しておこうかな(笑)
杉田 それいいかも(笑)。
荒巻 杉田さんと同じく、大層な理由は何もなく、ただ縁があったから来ただけなんですよね。同じ日本国内を移動しただけでそんなに反応されることの方が私は驚きです。
杉田 縁というのはリトルがあったからということですか?
荒巻 そうですね。
杉田 地域的には全国どこでも選択肢にあったなかで岐阜、そしてリトルにたどり着いたのはどうしてなんでしょうか?
荒巻 土着で相手の顔を合わせながら一緒に考えてやっているようなデザイン事務所を探していたんです。良い意味で泥臭く、でもおもしろおかしくやっているところを。色々キーワードでインターネット探していたときにリトルが引っかかって、最後にアラスカの前でみんながズラーっと並んでいる集合写真を見て、「あ、自分と空気感あいそう。」って(笑)
杉田 へぇー! その直感はあたってたみたいですね。荒巻さん入ってすぐ“リトルっぽい”って周りから言われてましたもん。
荒巻 ですね(笑)。正直、岐阜だからとか何も考えてなかったですね。おもしろく、やりたいことやれそうだったら、場所はどこでも良かったんです。そういえば履歴書に「どこへでも行きます」って書きました(笑)。
杉田 そうだったんですね。いい面、悪い面含めて入ってからのギャップはありませんでしたか?
荒巻 ないなあ(笑)。強いて言うなら、思った以上に万屋みたいに何でもやっていることですかね? 「え? そんなこともデザイナーがやっていいの?」という感じで。悪い面というのは逆を言えば自分たちでいくらでも良い面にしていけることだから私の中ではノーカン。
杉田 いいですね〜。「そんなこともやらなきゃいけないの?」じゃなくって「そんなこともやっていいの?」って感じが!
人の想いに寄り添うデザインを
杉田 リトルのウェブの荒巻さんのプロフィールに「人の想いに寄り添うデザインが好き」とあるのですが、荒巻さんらしいなあと。具体的にどういうデザインが好きなんですか?
荒巻 うーん、なんていうんだろう、「人をもっと呼びたい」とか「売れるように」したい、とか何かしら思いがある方に声をかけていただいて、それを一緒にどうにかしようってデザインが動きだすことが多いじゃないですか。
杉田 うんうん。
荒巻 だから出来上がったものはこれから使って育てていく人が何よりも愛着を持って、自分のものって思ってもらえるようなデザインがいいなあって思うんです。そういうデザインはほっこり、温度があって好きなんです。その方の想いが形になっているから、ぴったりサイズと空気感のあった服を着ているから、やっぱり素敵なんですよね。作った人はデザイナーかもしれないけれど、デザイナーのものじゃなくて、クライアントのものになっているものがぐっときます。私もそんなデザインをしたい!……伝わりますかね?(笑)
杉田 なるほど。わたし、荒巻さんが手がけられた和田チーズさんのリーフレットやギフトボックスのデザインがとても好きで、まさに今おっしゃっていたようなことが表現されているなと思います。
荒巻 ありがとうございます。いつも行くたびに咲く花が変わっているような自然がいっぱいの場所で打ち合わせをしているのですが、直接会ってお話しているとやっぱり和田さんの想いやひるがの高原の空気感を入れたくなるんですよね。
杉田 わかります。それってオンラインでのミーティングでは絶対感じられない。
荒巻 そうそう。季節と共に牛乳の風味が変わるように、実はチーズの味も変わっていくという魅力を教えてくださったときは「それはおもしろい!」って、早速箱にもパンフレットにも季節を取り入れることにしたんです。届いたときのわくわくする感じを想像して箱の形をハウス型にして、そこにひっそりと季節の花をスタンプで押してみようとか、想像がわっと広がりましたね。
杉田 届いた人の気持ちになったら絶対嬉しいと思います。あ! あと。季節を感じるちょっとした仕掛けもありますよね。
荒巻 実はコキアは色を変えて、春と秋で色が変わって紅葉するようになっているんです。和田さんに直接会ってお話を聞いていなかったら、きっとこんなデザインにはならなかったと思います。春夏と秋冬の変化の他、くすっと笑える仕掛けもあるのでぜひ和田さんのチーズを食べながら見つけてみて欲しいです!
杉田 これからも荒巻さんらしい「人の想いに寄り添うデザイン」をたくさん見てみたいです! 今日はありがとうございました。
【お知らせ】さかだちブックスを運営するリトルクリエイティブセンターは2019年4月24日に秋採用の募集を開始しました。詳細は記事をご覧ください。
荒巻 咲(あらまき さき)
神奈川県横浜市出身。2018年株式会社リトルクリエイティブセンター入社。主にグラフィックデザインを担当する。リトルでいちばんの食いしん坊。
杉田 映理子(すぎた えりこ)
2017年株式会社リトルクリエイティブセンターで編集とライティングを担当。
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