【岐阜】当日!/こよみのよぶね2016

12月21日、一年で一番夜が長い“冬至”の日に行われるイベント「こよみのよぶね」。今年で11年目を迎えます。

イベント自体は16時からですが、さかだちブックスは準備段階から参加してきました!

 

まずは朝7時に集合。

季節が冬ということもあり、早朝ではないものの、まだほんのりと薄暗い朝です。

 

 

メンバーが揃ってきたところで、リーダーの住さんを中心に簡単な顔合わせ。

それぞれ自己紹介したあとは、“親方”から作業についての注意事項を聞きます。

 

 

さて、軽い打ち合わせも終わったところで、怪我なく元気に身体を動かすために欠かせない「アレ」をやります。

そう…「ラジオ体操」!

 

 

いっちに、さんし

 

ごーろく、しちはち

“親方”率いる職人チームからは、身体を伸ばすたびに「ぁあ〜〜〜」という声が…しっかりと伸ばしている証拠ですね。

 

 

ラジオ体操を終えた後は早速作業開始!

ホテルパークさんの駐車場に置かれていた各チームの行灯を運び出し、船の前に並べていきます。

 

並べ終えたら、次は行灯を船の上に取り付ける作業へ。さあ、これが大変!

チームに関係なくみんなで協力し、壊れてしまわないように慎重に持ち上げます。

 

せーーーー

 

のっ!!!!!

だいたい同じメンバーで何個も取り付けていくので、すっかりチームワークが出来上がっていました。

親方の大きな掛け声とともに一気に引き上げ、船へ取り付けます。

 

引き上げた後は、職人チームの腕の見せ所。

今年で11年目を迎えるということもあって、その手つきは手慣れたものです。カッコいい!

 

職人チームが取り付けている間、船が離れてしまわないように一人踏ん張る門脇さん。昨年のリーダーです。頼もしいなあ。

 

 

行灯が取り付けられた船は乗船場へと運ばれていきます。

やながせ倉庫チームの“3”も無事に設置完了です。

 

この日は晴天で気温が高かったこともあり、いつも以上にスルスルと作業が進んでいきました。

 

 

さて、鵜飼船乗船場にある待合所の2階では「こよみっけ渡し」の時に渡す「こよみっけ」の制作中。

こちらもお互いに声を掛け合い、作業を分担して着々と作業を進めていくチームワークの良さを発揮。

ひとつひとつ手作業で、その月の思い出が書かれた紙を紐に貼り付けていきます。

「皆さんは何チームなんですか?」と尋ねると、なんと、それぞれ違うチームの方たちでした。

「ここで初めて会ったばかりなんですよ」と笑い合いながら、ついさっきまで全く知らなかった人と一緒に作業をする。声を掛け合う。

“こよみのよぶね”ならではの作業風景です。

 

こちらには、もう一人のリーダーである吉川さんもいらっしゃいました。

「あっ、撮ったな〜?」なんて笑いつつ、その眼差しはとっても真剣です。

 

 

7時から作業を始め、時刻はちょうどお昼時。

そろそろお腹が空いてきたなぁ〜、ということで昼食タイム!

お昼はさかだちブックスも行ったことがある“ばんざい弁当”さんのお弁当です。

 

「いただきまーーーーす!」

 

 

お昼ご飯が終わった後は、朝に比べてメンバーも増えてきたということで各チームの自己紹介タイム。

今年初参加だというCCNチーム。

なんと! YouTubeのチャンネルCCNにて現地の様子を生中継されているそうです!

(既にYouTubeに動画がアップされています。当日見逃した〜!という方はぜひ、「こよみのよぶね」で検索してみてくださいね。)

 

 

昼食と自己紹介が終わり、再び作業開始。

 

合間にちょっと休憩しつつ…

 

職人チームが次々に船を完成させていきます。

 

 

作業はとても順調に進み、なんと予定より1時間も早く設置完了!

乗船場に1〜12の数字が並びました。点灯したらどんな感じになるんでしょう? ドキドキです!

 

 

夕方近くにはチーム小島の皆さんによる“ふるまい”がおこなわれ、「地獄うどん」をいただきました。

ぐらぐらに煮立ったお湯でうどんを茹でるから「地獄うどん」。

サバ、ネギ、麺、醤油という至ってシンプルなうどんですが、冷えた身体にじんわりと染みる美味しさです。

 

 

もうそろそろ点灯式!ということで、まずは「こよみっけ渡し」の説明から。

和紙で出来た衣装も全て手作りです。

 

 

さて、岐阜の空が青色から橙色に染まってきたところで…

 

点灯!

やながせ倉庫チームの“3”も、ちゃんと点灯されました。よかった〜!

 

どんどんと太陽が沈み、

 

辺りもすっかり暗くなった頃、いよいよ出港します。

それにしても、どのチームもとっても綺麗です。

 

1月の船、2月の船と出港し、いざ、やながせ倉庫チーム出港!

乗船場から川を上り、グランドホテルを過ぎたあたりで折り返してまた下ります。

 

 

船には数字行灯の他に、豆行灯もついているんですよ。

様々な色が重ねられた豆行灯も、幻想的できれいです。

 

 

船の中では太鼓を鳴らします。

といっても、ドンドンドン!と鳴らすわけではありません。

ゆっくりと間隔をあけて、一回ずつ、どんっ。

この音が、それぞれの船からそれぞれのタイミングで鳴り、夜の長良川に心地よく響き渡ります。

 

 

遠くから聞こえる太鼓の音と、灯りを映しながら揺れる水面。今年はどんな年だったかな。

年齢を重ねるごとに「一年ってあっという間だな〜」と感じるようになりました。

しかし、改めてひと月ずつ思い出していくと、決して無駄に過ぎてしまった月があったわけではありません。

一年という大きな括りで見るから何気なく過ぎたように感じているだけで、毎日ちゃんとしっかり働いてしっかり遊んでいたのだなと実感。

一年に一度の冬至の日に、自分と向き合い人と向き合い、その思い出を振り返る。「こよみのよぶね」は、そんな行事です。

 

 

 

こよみっけ渡しも無事に終わり、船は再び乗船場へと戻っていきます。

乗船場に戻った後は、船から降りて数字行灯を解体。こよみのよぶねではこれを「ゼロに戻す」と言います。

現在・過去・未来…それぞれの時間を過ごしている私たちだからこそ、来年また新しいモノを構築できるように、ここでゼロに戻すのです。

 

 

 

そして!こよみのよぶねが終わった後は大宴会!

 

プロデューサーの日比野克彦さん、船頭さん、職人さん、

各こよみを制作されたチームのみなさん、

打ち上げを企画・運営してくださった、ぎふハロウィンチームのみなさん、本当にお疲れ様でした!

 

 

 

 

さて、みなさんの過ごした12ヶ月はどんな毎日でしたか?

思いっきり泣いた、頬が痛くなるほど笑い転げた、悔しくてやり切れなかった、嬉しくて思わず飛び上がった、たくさんの思い出が詰まった一年だったでしょうか。

一年を過ごし、一年が終わることは誰にでも等しく公平で、新しい一年が始まるというのもまた同じことです。

 

来年の「こよみのよぶね」でも、振り返ることがたくさんある一年になりますように。

また一年後、それぞれの過ごした12ヶ月を抱えてお会いしましょう!

 

 


 

 

こよみのよぶね2016

開催日:2016年12月21日(水)

開催場所:長良川鵜飼乗船所から鵜飼ミュージアム辺りの長良川

2016年12月29日作成
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