【THE GIFTS SHOP】小坂酒造場／百春（美濃市）

美濃市の“うだつの上がる町並み”にある小坂酒造場さんへ、酒蔵見学に伺いました！

こちらはフルーティーで旨みがしっかりした「百春」や「さんやほう」などを醸している老舗の蔵元です。

約250年前に建てられた独特のうだつ造り、むくり屋根が立派な町家の建物は、国の重要文化財にも指定されています。

江戸時代から続く歴史ある建物で今も日本酒が醸されているなんて、素晴らしいですね。凛とした佇まいの蔵の前に立つだけで、なんだか気持ちが引き締まります…！

そもそも日本酒は、お米（蒸米）と米麹（こうじ）と水を原料とし、酵母を加えてお酒のもととなる「酒母」をつくり、それを「アルコール発酵」させたもの。

アルコール発酵とは、糖分をアルコールに変えること。しかし、そもそもお米には糖分が含まれていないため、麹の酵素によって米のデンプンを糖分（ぶどう糖）に変え、さらに酵母の力で、アルコールと炭酸を作る「アルコール発酵」を行ってお酒を作るんです。

つまりお酒は、水、お米、麹のほかに、酵母の力も大切なんですね。

さて、お酒造りはお米を蒸すところから始まります。蔵の中に、一度に300〜500kgものお米を蒸すことができる大きな釜を見つけました！普段食べるお米より硬めに蒸すことで、酒造りの工程がうまくいくのだそう。

蒸したお米の８割はそのまま仕込みに使われますが、２割は麹を作るために「製麹室」に運びます。

麹とは、穀物にコウジカビなどの食品発酵に有効なカビや微生物を繁殖させたもので、質の良い麹が作れるかどうかが、醸すお酒の質や味を大きく左右します。麹づくりはとても重要なんですね！

そして、蒸したお米に麹と水を合わせ、アルコール発酵を担う酵母を入れて培養させる「酒母（しゅぼ）」をつくります。

酒母とは、その名の通り「酒の母」。つまり、お酒の素となるものです。匂いをかがせていただくと、熟れたバナナのような香りで、お米と水、麹だけでできているとは思えないフルーティーな香りがします！

酒母は１週間ほど小さなタンクで発酵させます。

寝かせた酒母を大きなタンクに移し替え、そこに水、米、麹を加えたものが「醪（もろみ）」となります。蔵の中には、大きなタンクがずらりと並んでいます。

このもろみに、さらに4日間をかけて水、米、麹を加えていくのですが、急激な変化を与えないように３回に分けて加える量を増やしながら、発酵を促し、アルコールへと変化させていきます。「フルーティーな香りをどこまで瓶詰めした後まで残していけるのかが、酒造りの腕の見せ所です」と12代目の小坂善紀さん。

もろみの段階のタンクに耳をかたむけてみると、ぷちぷちと今まさに発酵している音が聞こえます！もともとはお米と水だけの原料が、こうして微生物の働きで美味しい日本酒に変わっていくんですね。なんだか神秘的な気持ちになりました…。

仕込みが終わると、それを搾る「上槽（じょうそう）」という工程で、お酒と酒粕に分けられます。

これが搾りたての日本酒…！

美しい黄琥珀色で、酒母の時よりもより爽やかでフルーティーな香りが漂います！こうして手間暇かけて造られたお酒が、ようやく愛飲家のもとへと届けられるんですね。

また、そのフルーティーな飲み口とカラフルなラベルが好評な２種類の生酒は、THE GIFTS SHOPのオンラインストアでも購入していただくことができます！

＜百春 カラフルフルーティー生 720ml＞
カラフルパッと目を引くピンクのラベルにフルーティな香りが特徴のお酒。
甘くフルーティーな酸味、コクのある旨味は日本酒初心者にぴったり！
洋食によく合うので、ワイングラスで飲んでいただくのもおすすめです。

＜百春 カラフルトラディショナル生 720ml＞
落ち着いた香りが特徴の日本酒が登場！
伝統型酵母を使用したお酒は無濾過のため、できたてに近い味わいです。
和食と一緒にいただくことで、芳醇な香りをより一層楽しめます。

清らかな長良川の伏流水を使って醸された小坂酒造場さんの美味しいお酒を、ぜひ堪能してみてくださいね！

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小坂酒造場

住所：岐阜県美濃市相生町2267

営業時間：10:00〜17:00

TEL：0575-33-0682

WEBサイト：https://www.kuramoto-kosaka.com/