【名古屋】これからの介護と福祉の仕事を考えるデザインスクール / 地域発表会
「これからの介護・福祉の仕事を考えるデザインスクール」は、全国で2018年8月からスタートし、9ブロックにわかれて、開催されました。
すでに全6回のスクールが終わり、これらの集大成を発表する場として「各ブロックごとの地域発表会」と「東京での合同展覧会」が開催されます。
デザインスクールの参加者は、「介護・福祉業界で働いている(働いた経験のある)人たち」と「介護・福祉業界に興味のある一般の人」が参加し、理想の人生について考えることからスタート!
その人生を実現するためにどんなサービス等が必要なのかを考えました。
同時に、そのサービス等を実現するためにどんな働き方ができるのかについても考え、未来をより良くするためのモノのデザインやサービスなど、コトのデザインに取り組み、今回できた成果物を展示しています。
中部ブロックは今週 2/17(日)に名古屋のグローバルゲートで「地域発表会」が行われます。
今回、さかだちブックスを運営している株式会社リトルクエイティブセンターでは、第4、5、6章のみなさんが考えた企画をデザインでお手伝いさせていただきました!
第4章 要介護状態になった人だけが働ける会社をつくろう!
昔から「若者が高齢者を支える」という考え方は当たり前。でも、本当に支えを必要としているのはどちらでしょうか?
朝早くから夜遅くまで一生懸命働いて、ほとんど毎日コンビニ弁当で過ごす人。家事や育児に精一杯で、自分の楽しみを後回しにしている人。「誰かがご飯を作ってくれていたら…」「誰かが代わりに掃除をしておいてくれたら…」そんなことを考えたことがある人は、きっと少なくないと思います。
そんな時だからこそ、経験豊富なおじいちゃん・おばあちゃん達の出番です!現役のように働きに出ることはできなくても、長年培ってきた家事や育児のスキルはお手の物。
若い人たちが今日も力一杯元気に過ごせるように、「私らがおんぶしたるがね!」という、目からウロコの発想です。
第5章 これからの介護の求人はこれだ! 「俺の求人票」
歳をとると、人間関係は閉じていきがちです。どうにかしてこれを開いていく仕掛けとして、「楽しむ」「遊ぶ」にフォーカスした支援があったら良いのではないかという発想から求人票は考え出されました。
楽しく支援してくれる人、つまり「遊び仲間」を自ら気軽に募集してしまおう、というのが「俺の求人票」です。
丸・三角・四角の図形が書かれたシートに手描きで自分が募集したい内容を書き込み、最後に好きなように口や髪、イラストなどを描き足せば、誰でも簡単にその人だけの求人票が出来上がります。この新しい支援に参加するのは、業界や世代を超えた様々な人達です。お互いが楽しいと思うことを一緒にするということが支援になり、固定されがちな介護・福祉業界に多様な人材が入り込むきっかけをつくります。
書き味で1枚1枚違いが出るため、沢山並ぶととっても賑やか。
第6章 おやじの介護がリアルにわかっちゃうゲームが登場
このゲームは、いつか訪れるかもしれない介護を現実的な視点で遊びながら学べるシステムになっています。おばあちゃん、おじいちゃんでは経験したけれど、自分の親を介護することはまだまだ先だと思っていませんか?
心の準備と知識がないと、どちらにとっても戸惑いが生じ、ただでさえ余裕のない時に、良い時間をともに過ごすことが難しくなります。いつか訪れるかもしれない、大切な人の介護を学び、余生を幸せにしてあげられるかもしれません。
ぜひ、一度ご覧になってみてください。
そのほかの展示やトークセッションも行われます。
ぜひ興味がある方、フラッと近くを立ち寄られた方、お越しください!
イベント詳細
名古屋発表会:これからの介護と福祉のものがたり
日時:2/17(日)11:00〜17:00
場所:グローバルゲート1階 アトリウム
【今までのスケジュール】
【第1回】キックオフ説明会・オリエンテーション / 福祉・介護デザインスクールに関する説明と参加者同士で自己紹介を行い、インターンシップに取り組むためのチーム分けを行いました。
【第2回】インターンシップ 1. 介護・福祉職の現場を知る / チームごとに参加者の事業所で終日のインターンシップを行いました。気づいたこと、気持ちの変化をシートに記入し、ふりかえりを実施。
【第3回】インターンシップ 2. 先進事例を知る / チームごとに、第2回のインターンシップの経験をふりかえり、先進的な取り組みを進めている事業所や活動先へリサーチに行くための準備をしました。(インターンはチームごとの宿題となります)
【第4回】介護・福祉職魅力向上・イメージ変換プロジェクトの検討 / リサーチの結果をもとに、チームで介護・福祉職の魅力を向上し、課題をポジティブに解決するプロジェクトを企画。企画書を作成し、プロジェクトを具体化しました。
【第5回】プレゼンテーション講座&座談会 / 生まれたプロジェクトに必要なデザインは何か検討。また、プロジェクトを発表するためのデザイン講座を実施し、パネルやプレゼン資料などのデザインを学びました。
【第6回】プロジェクト発表会&情報発信講座 / スクールの成果としてプロジェクトを発表、全体に共有。プロジェクト波及のためにSNSを中心として発信のスキルを学び、イベントに向けて今後の進め方について意見交換しました。
さかだちブックスをフォローする