【長野・松本】旧開智学校/サンドイッチ プティグルメ
「松本ってお城以外になにがあるの?」
とよく聞かれますが、松本には国宝松本城以外にもおもしろい場所がたくさんあります。
今回は、松本に暮らしていても意外となかに入ったことはないという人も多い、旧開智学校をご紹介します!
松本城よりもさらに北側、八角塔がそびえ立ち、洋風とも和風ともいえない一風変わった建物が旧開智学校です。
駅からは徒歩25分と距離があるため、バスの利用がおすすめです。
まずは入口で建物のスケッチが描かれたチケットを購入。パンフレットを受け取ります。(大人300円・小人150円)
建物正面では「旧開智学校」を支える、なんとも言えない表情の天使が出迎えてくれます。
写真にみられるように、瓦屋根、縦長の窓、天使の彫刻、瑞雲の彫刻が施されたバルコニーなど、旧開智学校は「洋風とも和風ともつかない摩訶不思議な西洋館」である擬洋風建築の代表作と評価されています。
不思議な国に迷い込んだ気分になりながら、館内へ。
館内は、当時の教室がそのまま展示室として利用され当時の教育資料や、校舎の解説などが公開されています。
フラッシュ撮影は禁止ですが、博物館としてはめずらしく、写真を撮ることができ、歴史や建築に関する知識もわかりやすく解説されているため、専門知識がなくてもたのしめます!
現存する開智学校の校舎は明治9年に完成したもので、昭和38年まで約90年間使われていた国内で最も古い小学校校舎のひとつ。
現在の場所には昭和39年に移築され、新築当時に近いかたちで復元されました。
この日は、休日のせいか家族連れの観光客で賑わっていました。
お父さんが教壇に立ち、子どもが席について遊んでいる様子や、ご年配の方が昔の教科書や授業風景の写真などを懐かしむ様子も。
解説を読みながら観覧していると、「子守教育のはじまり」という展示のなかに「岐阜」の文字を発見!
子守教育とは家庭が貧しく子守奉公に出ている子どもを対象にした教育で、当時は松本に子守に来れば学校に行けると岐阜からも子守がやってきたという逸話が残っているそうです。
しかし、奉公のために学校を欠席せざるを得ない生徒も多く、卒業することができたのは、入学者の1割程度だといいます。
岐阜から長野まで、小学校に通うために親元を離れるとは、今では想像できませんね…。
2階に上がると講堂にはステンドグラスから光が差し込み、教会のような雰囲気も感じられます。
冒頭の写真のバルコニーの内側が、ちょうどこのステンドグラス下の扉にあたりますが、残念ながら外に出ることはできません…。
ランプにも彫刻が施されており、真っ白な天井に影が映し出されている様が美しいです。
ちなみに、この天井は5層の和紙を貼り重ねて作られた「紙天井」というもの。
松本は湧水が豊富なため、今でも「紙漉川」という名前の川が残っているほど、かつては紙漉きも盛んだったと聞いています。
さて、小一時間かけて一通り見終えるとちょうどお昼どき。
おまけ情報として、旧開智学校からすぐ近くのお店をご紹介したいと思います。
旧開智学校の隣には現役の開智小学校が並びます。
開智小学校の門に沿ってまっすぐ進み、一本目の曲がり角を右折すると見えるのが「手造りサンドイッチ プティグルメ」の看板。
薄暗く、やっているかな…? と不安になりますが、実は人気なサンドイッチ屋さん。
この日も12時前にも関わらず、1種類しか残っていませんでした!
近くには公園もあるので、暖かい日には外でいただくのもおすすめです。
売り切れぎりぎりのところだった、シュリンプ(280円)
レモンのきいたタルタルソースが絶妙なえびカツサンドです。
早めの時間を狙って、ぜひ立ち寄ってみてください!
旧開智学校
住所 : 長野県松本市開智2丁目4番12号
開館時間 : 9時~17時(入館は16時30分まで)
休館日 : 第3月曜日(3月~11月・第3月曜日が休日の場合はその翌日)
月曜日(12月~2月・月曜日が休日の場合はその翌日)
年末年始(12月29日~1月3日)
入館料 : 大人300円・小人150円
サンドイッチ プティグルメ 開智店
住所:長野県松本市開智2-5-12
営業時間:7時~19時
定休日:月曜日
さかだちブックスをフォローする