【島根県】d design travel 島根号

D & DEPARTMENT PROJECT が発行する「d design travel」シリーズは、日本国内の47都道府県の一つを取り上げ、“ロングライフデザイン”の視点から、その土地に根付いた「個性」や「らしさ」を見出して1冊にまとめるデザイン観光ガイドブックです。

2025年4月18日に、35号目となる「d design travel SHIMANE」が全国発売されました!

※全国の書店のほか、D&DEPARTMENT各店・ネットショップでも販売されています。ネットショップはこちら

民藝ゆかりの地と言われる島根県の表紙は、舩木研兒さんの陶板『鶏』。舩木研兒さんは濱田庄司氏に師事し、1950年に日本民藝館賞を受賞。1967年に渡英しバーナード・リーチ氏やデビット・リーチ氏の窯にて研鑽し、スリップウェアなどの技法を取り入れた作品は当時の陶芸界に大きな影響を与えました。この作品『鶏』に、d design travelの編集者は“島根らしいデザイン”を感じたと書かれています。

そしてページをめくってまず最初に目に止まったのが、一目で “あ!安野光雅さんだ!”とわかる見返し!独特のタッチに一気に惹き込まれます。画家であり、「ふしぎな絵」や「旅の絵本」などの絵本作家としても知られる安野さんは島根県の津和野出身だったのですね。

そして、島根といえば…まずは出雲大社(いづもおおやしろ)を思い浮かべる人も多いでしょう!そのほか、「出雲民藝館」や、民藝の現在地を知ることができ、表紙の舩木研兒さんの作品に出会うきっかけになったという工芸店「objects」などを訪れています。

いつも楽しみにしているのが、その土地のデザインを集めたページ。「島根もよう」は、暮らしのあらゆるものの中に“デザイン”があふれているんだなあ、と気付かされます。島根のものづくりから生まれた「しまねもの」や、島根名物の釜揚げそばの紹介にもそそられます。

編集部が本音でおすすめする「島根県のおみやげ」は、どれも素敵なのですが、その中に安野光雅さんのトランプを発見!編集部曰く、緻密な画風をトランプに凝縮した“最小の安野光雅美術館”とのこと。これは欲しい…!

などなど、細部にわたってじっくり読むたびに、デザインを通して島根という土地のことが見えてきます。

さらに、今号には“山陰の小京都”として知られる津和野町の「SHIKI」創刊号をブックインブックとして紹介しています!

***

そして、今号でも毎号巻末で47都道府県の訪れるべきスポットなどを紹介する「47 REASONS TO TRAVEL IN JAPAN」の「岐阜」の執筆を、さかだちブックスを運営するリトルクリエイティブセンターが担当させていただきました!

今回は養老町の「養老サイダー」さんについて、コラムを執筆しています。

TOFU magazine 29号の特集でも取材させていただいた「養老サイダー」さん。一度は100年の歴史に幕を下ろし、製造中止となりましたが、全国からの再開を望む声に応えて復活したというストーリーとともにご紹介させていただきました。

そんな「d design travel SHIMANE」は全国の書店やAmazonでも発売中です!ぜひお読みくださいね!


d design travel SHIMANE

発売日:2025年4月18日

定価:3,190円(税込)

WEBサイト:d design travel SHIMANE

2025年04月23日作成
関連記事