【養老】Made in YORO!(メイド・イン・ヨーロー!)
養老天命反転地や養老の滝で知られている岐阜県養老町で、昨年から始まった新たなプロジェクト「Made in YORO!(メイド・イン・ヨーロー!)」。
養老長高田町にある築160年の古民家と蔵「西町安田邸」を拠点に、国内外のアーティストやデザイナーを巻き込み、創作活動と建築を活用した展示やワークショップなどの活動をされています。
2018年5月18〜22日に、メイド・イン・ヨーロー!の活動の一貫として「記憶の光跡展」が開催されました。
会期中の19、20日が高田町に250年以上続く伝統的な高田祭の開催日だったこともあり、子どもから大人までたくさんの人で大賑わい!
展示のほか、大垣のTASTORY COFFEEさんのコーヒースタンドや、本巣のタルトリエさんによるタルトの販売もあり(大好評とのことで、残念ながら夕方に行ったら売り切れでした……!)、古民家を舞台にした小さなマルシェのような雰囲気にわくわくします。
今回の展覧会はオランダ人アーティストのジョシュアホーゲンボームさんが、カメラのレンズを通して出会った養老町の魅力を表現したもの。
1000枚以上撮影された写真のなかから選りすぐりのものを展示。どこか懐かしくも新しい作品がずらりと並びました。
何気ない風景を切り取り、モノクロの世界のなかに記録した写真の数々は、地元の方に新鮮に感じられるようで、みなさんじっと近づき真剣な表情で見つめます。
メイド・イン・ヨーロー! の主宰者であり、安田邸のオーナーである安田さんが少しずつリノベーションしてきた会場の建物も見所の一つ。
趣ある昔ながらの雰囲気を残しつつ、天井がガラス張りだったり、庭に突き出したテラス付きだったり……モダンにアレンジされた空間に圧倒されます。
宿泊機能も備えているので、ゆくゆくはアーティストが滞在しながら創作活動ができるようにすることも想像しているのだとか!
今回の企画に携わっている早稲田大学建築学科の学生さんは、テラスに出ておしゃべり中。
日当たりがよくとても気持ち良さそうです。こんなところで、宿泊してアーティスト活動をしたら素晴らしい作品が生まれそう!!
別棟では、当日インスタグラムに投稿された写真を展示する「YORO genic!」と題した企画も。
参加者それぞれが切り取った高田祭りの風景に、その場でハートのシールを貼ってアナログの「いいね!」をつけていきます。
十人十色の高田祭りの風景を見ることができました。
写真を見た後は、地元の高校生が開発した新感覚の和菓子のふるまいをいただきました。
養老の特産品であるひょうたんを、食用に改良し、琥珀糖と呼ばれるお菓子の中に入れた新商品です。
涼しげな見た目と、独特の食感。ぜひ商品化していただきたいです!
縁側からの景色も抜群。
安田さんのおじいさんにあたる成瀬信行さんは、ここでご自身の作った山を眺めることが日課だったのだとか。
養老山を目の前に、時間を忘れてしまいます。
Made in YOROのプログラムは、今後安田さんが運営する東京のギャラリーでも展示を行う予定だそうです。
養老天命反転地があるからか、養老とアートや建築とは相性が良い印象。
豊かな自然や、地元に根付いてきた伝統を守りつつ、新しい切り口での養老の魅力に迫る新プロジェクトの今後の動きに目が離せません!
Made in YORO !
Facebook:https://www.facebook.com/madeinyoro/
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