【養老】高田祭

岐阜県養老町では、毎年5月の第3土日に愛宕神社の火産霊神を祀った「高田祭」が開催されます。

今年も5月19、20日に祭りが開催され地元の人を中心にたくさんの見物客で賑わいました!

高田祭の見所は何と言っても、岐阜県の重要有形民俗文化財に指定されている3輌の軕(やま)が商店街を練り歩く光景。

軕は西濃地方のお祭りに見られる、一般的な祭りの山車(だし)と似たものです。

高田祭りの軕は名古屋型の流れを引き継ぎつつも、商店街の道幅に合わせた独特なつくりから「高田型」と呼ばれているそうです。

 

屋台が並ぶ商店街の道幅はかなり狭く、軕が近づいてくると、お客さんは道の両脇に寄って道を開けます。

道幅が狭いおかげで軕を間近で見ることができ、緻密で豪華な彫刻には圧倒されました……!

途中、狭すぎてさすがにここは通れなさそう……と心配しながら見物していると、

屋台の屋根がぐいっと持ち上がったのでびっくり!

この道幅の狭さがゆえに、自然と見物客を祭りに巻き込んでいくのがおもしろかったです。

軕の上部は360度回転するようになっており、商店街の要所要所では、軕の向きを変え奉芸する様子が見られました。

商店街の会長さんや町の重役のお宅の前で奉芸が行われるため、軕が停まる場所は毎年変わるのだとか。

 

人だかりができていたので、気になって見にいくと、ちょうど「神楽獅子軕」の奉芸が行われているところでした。

お囃子とともに獅子が踊る様子に拍手が絶えません。

そして、なんと中から出て来たのは小学生の男の子!!

後から地元の方に聞いたところによると、昨年から郷土芸能を継承していくことを目的に、長いこと大人だけで受け継がれて来た伝統を破り、子どもたちが参加するようになったのだそうです。

さらには、今年初めてお囃子に町内以外の小学生も参加するようになりました。

全部で3組の男性たちによる獅子舞が次々と披露され、最後の見せ場の大技には見物客から歓声があがりました。

最後には子どもたちの頭を噛んで無病息災と健やかな成長を願います。

高田の子どもたちは獅子舞に慣れているのか、泣き出すどころか「噛んで、噛んでー!」と我先にと獅子舞を取り囲んでいました(笑)。

 

5月の西濃地方は、高田祭のほかにも、大垣祭り、垂井曳やま祭りなど見応えあるお祭りが各地で開催されますので、来年以降ぜひ会場へ足をお運びください!

 

参考URL:http://takada-matsuri.jp/


高田祭

毎年5月第3土日

岐阜県養老町高田商店街

 

 

2018年05月21日作成
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