【柳ヶ瀬】今年最後のハチミツ採り/878倶楽部
柳ヶ瀬商店街にある、やながせ倉庫。
やながせ倉庫の建物の普段は入れない屋上で、「878倶楽部」という養蜂をやる倶楽部活動があります。部員は、おおよそ30人(幽霊部員も含め)、部長はやながせ倉庫の上田さんです。
秋晴れで気持ちの良い天候の中、878倶楽部の今年最後の蜜採りをしてきました。
こちら、部長の上田さん。
普段は、別の仕事をされていて、やながせ倉庫の管理人(オーナー)でもあり、878倶楽部の部長でもあります。
この日のメンバーは、部長の上田さん、珈琲さむの青山さん、たい焼き福丸の森さん、スーベニイルさん、ビッカフェの堀江さん、スワンアロマテラピーの田嶋さん達がご参加です。
では、部活開始です。
まずは巣箱から巣板を取り出します。このあたりは、部長の仕事です。
上田さん「今回は色が濃いね〜!」
臼井「色って変わるんですか?」
上田さん「時期によって、蜜を採ってくる花が違うからね。」
四季によって味が変わり、春だと梅やレンゲの味がしたりと素人でもわかるぐらい味がかわります。ちなみに、ミツバチは巣箱からだいたい半径2km以内の花から蜜を採るらしいです。
つまり、878倶楽部のハチミツは、ほぼ柳ヶ瀬商店街の周辺に咲いている花から採られた味です。
部長が、ひとつひとつの巣箱を確認しながら“ハチミツを採って良い巣板”と“採ったらいけない巣板”を分けていきます。巣箱と真剣に向き合う眼差しは、もはや“素人”などではなく養蜂家です。
次に巣箱から取り出した、ハチミツを採って良い巣板の蓋をはがす作業です。
巣板にミツバチは蜜を貯めるんですが、巣の中の蜜が熟成してくると蓋をつくるため、その蓋を包丁で、ゆっくりはがしていきます。
深く包丁を入れてしまうと巣が壊れてしまうので、上辺部分だけを優しくなでるようにはがすのですが、これが、なかなか難しい…。
他の部員の皆さんから「蜜蓋取りといったら、スーベニイルさん」と絶大な信頼を寄せられている、スーベニイルさんのはがし方をみてみると、
お見事!すごく、綺麗です!
蜜蓋が取れたら、巣の中に貯まっている蜜を遠心力で採り出します。
なかなか労力のいるこの作業も、今年はこの日でおしまい。
今年最後だと思うと、バーを回す手にも力がこもります。
蜜が溜まってきたので一度取り出すことに。
こ、濃い!
今回のハチミツの粘り気はなかなかのもの。ねっとりゆっくり出てきます。
ねっとりしているのは、気温が寒かったせいでもあるらしいですが、一番は花に関係しています。
今年最後の蜜採り。
1年間、頑張ってくれたミツバチに感謝をしつつ
このまま順調に作業が進んでいくかと思われたその時…
「スズメバチだ!!」
スズメバチはミツバチの幼虫などを食べるらしく、ミツバチの天敵です。
ミツバチの天敵ということは878倶楽部の天敵でもあります。
スズメバチを発見次第、ここも部長の上田さんがバトミントンのラケットを一振りして仕留めてくれました。
…「必殺、仕事人」並の手際よさ。
この時期までのハチミツは、採っても大丈夫だけど、これからの冬にかけてのハチミツは、ミツバチが冬を越すために必要な大切な食料。
再び、ミツバチに感謝しつつ、
採れたてのハチミツ、いただきます。
うん、美味しい。
今年最後のハチミツは、やながせ倉庫団地でも販売予定です。ぜひ、食べてみてください。
次回の部活動は、来年の春先。
今年も一年ありがとう。
878倶楽部
やながせ倉庫の上田部長を中心に、街の商店主の方たちが部員となって結成された倶楽部。
採れたハチミツはそれぞれのお店でメニューで出されたり、小さなクラフト展や、やながせ倉庫団地などでも販売してます。でもハチミツは採れた分だけなので、無くなり次第終了です。
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