【岐阜・本巣】淡墨桜/観光名所

岐阜の桜の名所といえば淡墨桜(うすずみざくら)が挙げられます。

今は桜といっても秋の桜、秋桜(コスモス)が咲き始める季節です。

当然桜の花は咲いていません。

しかし、花は咲いていなくても桜は桜ですし、

何よりも淡墨桜の魅力は柱で四方八方を支えないと

自重で折れてしまう程の見事な枝ぶりにあります。

だから季節など関係なく感動できるのではないでしょうか。

むしろ葉を生い茂らせている今こそ、冬に向けて力を溜めるために光を一生懸命に浴び、

生命力がみなぎらせている時なのではないでしょうか。

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ところがそんな思いとは裏腹に、そこにあるのは大きな木でした。

樹齢千五百年を超える淡墨桜に失礼な話なのですが

立派な桜というよりも大きくな木だなという印象でした。

確かに枝は見事で、さらに無数の柱に支えられているので

ただの木ではない感じはします。

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と言っても、こんな言葉は無いのですが

いかんせん“木感(きかん、もしくはもっかん)”が強い。

大きな木にしか見えないのです。

桜は木です。だから私が感じたことは間違ってはいません。

だけど日本人に染みついた桜のイメージが薄墨桜を桜と見せてくれません。

薄桃色、桜吹雪、お花見、桜餅、百円玉の柄、歌の「さくらさくら」など

桜にまつわることのすべては花に関係しています。

開花している桜こそ私達にとっての桜なのでしょう。

 

淡墨桜を見に来るまで知らなかったのですが

淡墨桜よりも少しだけ高い位置に「淡墨二世」が植えられていました。

和を感じさせる二代目と表現するのではなく二世とする感じが面白く怪しげです。

他にも観音様がまつられていたり、

「さくら資料館」や「うすずみの森」など周囲を散策ができるように整えられていました。

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今の季節にこのスポットを楽しむならば

かなり豊かな想像力と自然に対する包容力が必要だと思いました。

ただすごく空いています。

実際にやってはいけませんが淡墨桜の前でフットサルとかできそうです。

 

駐車場に戻る時、年配のご夫婦とすれ違い、会話が聞こえました。

「あの木じゃないか?」

「あぁ、あの木ね」

 

今の淡墨桜は淡墨桜ではなく「あの木」です。

春に行く事をおすすめしますが「あの木」を見たいならば今がチャンスです。

 

HP http://www.city.motosu.lg.jp/sight/usuzumi

2015年09月19日作成
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