【岐阜・坂祝】ロマンチック街道/岐阜観光名所
日本ラインロマンチック街道とは坂祝町(さかほぎちょう)を流れる木曽川の
堤防に沿って整備されたサイクリングやジョギング、散歩を楽しめる
全長4キロメートルほどの道路です。
日本ラインと聞くと川を線に例えていると思われがちですが線を表すラインではなく、
美濃加茂市から愛知県犬山市までの木曽川の景観がヨーロッパのライン川に似ていることから、その間を日本ラインと呼ぶようになったそうです。
ライン川を見たことが無いので本当に似ているか定かではありませんが
ヨーロッパ的なるものに憧れる気持ちは分かるので、似ていなくとも日本ラインと呼ぶことにためらわないでいようと思います。
この日本ラインロマンチック街道を私は自転車で西から東へ向けて走ったのですが
前半は堤防の壁に阻まれて木曽川を見ることができません。
日本ラインというからには川と一緒に走りたいと思いますし、
川を眺めながらベンチで一息つきたいと思うのが人情です。
所々にベンチがあるのですがベンチに座っても壁が阻んでいて木曽川は見えません。
しばらく走ると壁がなくなり視界が開けます。
しかし、視界が開けた所に設置されたベンチは川までの距離が遠く座っても、やっぱり木曽川は見えませんでした。
何だかモヤモヤします。
川は遠いのですが丸っきり見えない訳ではなく、
視界の端に映る川は季節柄なのかカッパでも現れそうな雰囲気があります。
ロマンチックをうたう道路にカッパは似つかわしくないでしょう。
日本古来のものや、固有のものはロマンチックと相性が悪そうです。
アロマキャンドルとシャンパンの組み合わせは高級なホテルを思わせロマンチックですが
和ろうそくと焼酎の組み合わせは停電したアパートを思わせ生活感があります。
生活感のある光景もロマンチックではないようです。
ロマンチックを演出するためか道路はピンク色に塗装されています。
ピンクがロマンチックかといえば異論もあるでしょうが鳶色よりはロマンチックでしょう。
鳶色とは字のごとくトンビの羽根のような赤味がかった茶色のことです。
もしかするとベンチから川が見えないこともロマンチックを演出するためなのかもしれません。
自分だけを見て欲しいのに、相手だけを見つめていたいのに
ヨーロッパのライン川を思わせるような川が流れていたら
そちらを見てしまうでしょう。
愛を燃え上がらせる二人には川は音だけで充分なのです。
日本ラインロマンチック街道は4キロと短いですが
堤防のサイクリングコース自体は倍以上続いています。
ロマンチック街道を抜けるとたくさんの俳句がタイルに刻まれていたり、
彫刻作品が点在していたり、スポーツのできる土手が広がっていたりします。
休み明けでなまった体を動かしてみてはいかがでしょうか。
HP http://www.town.sakahogi.gifu.jp/kankou/
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