【高山】山藏農園

高山市で4代続く「山藏農園」さん。飛騨高山の冷涼な環境を活かして、「安全安心な野菜で食卓を彩る」を目標に、年間なんと100品種以上の有機野菜を生産・販売しています。

中でも主力品目は、夏秋(かしゅう)作の有機トマトで、夏秋トマトの有機農園としては国内最大規模の面積と栽培品種数を誇ります。そんな山藏農園さんに取材に訪れました。

実は農園に伺ったのは、6月末。まだトマトが少し色づき始めた頃のことでした。

5カ所の農園には雨よけハウスが立ち並び、土づくりや苗づくり、水分管理などを徹底して、ミニトマトから中玉、大玉まで、さまざまなトマトが育てられていました。

案内してくださったのは、山藏農園の4代目として生産や販売などを分業する3兄弟の一人である山藏真輔さん。

「実は飛騨高山は昔から、トマトやほうれん草などの一大産地として知られているんです。日中は暑いですが、夜は涼しいため、野菜が昼に盛んに光合成をして、夜はゆるやかに呼吸をすることで、美味しく高栄養価に育つんですよ」。

山藏農園では、先代から有機栽培を始めました。多様化するお客様のニーズに応える形で有機栽培するトマトの品種も次々と増えていき、現在は70品種以上のトマトを育てているのだそうです。

そんな中、真輔さんは「農家のプロの技と経験、愛情をもって育てた有機トマトの美味しさを、より多くの人に味わってもらいたい」との思いから、ジュースやジャム、調味料などを次々に開発。

特に「飛騨高山で有機栽培したトマトで作ったトマトジュース」は、「王様トマト」「AIKO」「BROWN」など全14種類を展開するトマトジュース。品種ごとの特長や味の違いがはっきりと感じられるうえ、一般的な赤系だけでなく、ピンクやグリーン、イエロー、ブラウンといったカラフルさも評判となり、大ヒット商品となっています。

「従来のトマトジュースは完熟ではなく、過熟した加工用トマトが使われていることも多くて、同じ“トマトを作る人”として、それでは寂しいなと思っていたんです。だから、“トマトジュースが嫌いな人にこそ飲んでもらえる”ような、完熟トマトの本来の美味しさを味わってもらえるジュースを届けたいと思ったんです」。

さらに、真輔さんが閃いたのが、有機トマトの種類ごとにジュースを作るというアイデアでした。「トマトは生で食べてもそれぞれに味が違います。それならば、ジュースもいろんな特徴を持つトマトを混ぜてしまうのではなく、それぞれの品種ごとにジュースにすれば、違いがはっきりと感じられて楽しめるはずだと思ったんです」。

こうして、完熟したトマトを果肉も皮もまるごと丁寧に加工して作られる贅沢な「飛騨高山で有機栽培したトマトで作ったトマトジュース」が完成しました。

実際にこのジュースを飲んでみると、なめらかな舌触りとまったりとしたとろみがバランスよく成立していて、「トマトジュースってこんなに美味しかったのか!」と驚くほど、一口ごとにトマトの美味しさが実感できます。

原材料は有機トマトのみ。加塩もされていないので、トマトが持つ本来の甘みや旨み、心地よい酸味がストレートに味わえます。現在は14種類のラインナップがあり、品種ごとの味わいの違いを飲み比べて楽しむこともできます。トマト好きはもちろん、トマトが苦手な方にも、ぜひ飲んでもらいたいトマトジュースです。

***

※2021年7月22日(木)〜2021年12月26日(日)まで、東京原宿にある「WITH HARAJUKU」内の「HARAJU Cross JMC_est」にて、POP UP EVENT 「GIFU premium」が開催されています。こちらの「飛騨高山で有機栽培したトマトで作ったトマトジュース」は、9月30日までの「POP UP PART1」で販売されていますので、お近くの方はぜひ、会場でお買い求めください。

※以前に「GIFU premium」をご紹介した記事はこちら


山藏農園

住所:高山市江名子町781

TEL:0577-32-4701

FAX:0577-57-7115

WEBサイト:http://yamakura-nouen.co.jp/

2021年09月12日作成
関連記事