【垂井町】町長と語ろう「たるい未来トーク02」が開催されました!

2021年10月28日に「たるい未来トーク」の第2回が開催されました!

たるい未来トークとは、垂井町長と町民が毎回さまざまなテーマに合わせて、

まちの未来について考えるイベントです。

第2回のテーマは「子育て」

垂井町の子育て環境や教育について、

子育て真っ最中のお母さんたちが集まり意見を交わしました。

[ メンバー ]

名前(お子さんの年齢)

  • 井上 美佐子(4歳)
  • 髙木 綾子(5歳・3歳)
  • 皆越 彩(4歳・1歳)
  • 児玉 志央梨(1歳)
  • 不破 菜摘(1歳)

ファシリテーター 今尾 真也(株式会社リトルクリエイティブセンター

(バナーデザイン/THROUGH・会場/子育て支援センター さくらんぼ)

▼垂井町の子育て環境のいいところを教えてください

井上 この「子育て支援センター」があることが何よりの魅力だと思います。私は高齢出産で、いろんな経験をしてきたつもりだったのですが、子育てには何も役に立たなくて…。おじいちゃんでもおばあちゃんでもなく、頼れる先生方がいたのがすごく大きかったです。子育ては母親ががんばらなくちゃいけないという呪縛に囚われることがあるんですけど、先生が「子どもはみんなで育てるのよ」と言ってくださって心が軽くなりました。ママ友とも、困ったことやママしかわからないことを共有できて、この場所があるから楽しく子育てができているなと思います。

町長 昔は、祖父母と同居しながら家庭の中で育てるのが当たり前でしたが、今は祖父母に預けるのも難しいという事情もあると思います。地域での子育てをお願いしながら、現実的にはまだ支援が足りてないこともあると思いますので、行政としてのサポートも充実していきたいと思っています。

井上 すごくそう思います。ぜひお願いしたいです。

町長 ただ、ひとつ大きな課題になっているのが働き手の問題です。垂井町ではずいぶんと人の確保には力を入れていますが、井上さんのお声を聞いて、引き続き注力しなくてはならないと実感しました。

髙木(綾) ありきたりですが、私は豊かな自然が魅力だと思います。田んぼや畑が家の隣にあるので、子どもは喜んで虫や植物に触っています。そういうのは都会にはない田舎のいいところですよね。うちには畑があるので子どもと一緒に野菜を作っています。自分が食べるものがどうやってできているかを考えるきっかけになるのではないかなと。

町長 なるほど。ここで自然の話がでたので、環境の話をさせてください。みなさん、家庭排水は下水道ですよね。以前は汲み取りであったり、浄化槽があったりしましたが、下水道が整備され現在は身近な側溝の悪臭もずいぶん改善されました。しかし、水質はきれいになったのですが、相川にソファやエンジンなどとんでもないものが捨てられているのが今の問題です。子どもたちよりも大人のマナーが低下しています。我々大人が襟を正した行動や生活をし、子どもたちに豊かな自然を残していかなければと思っています。

皆越 私もみなさんと同じですが、自然が豊かなことが魅力だと思います。私はコロナの第一波の時に2人目を出産しました。コロナ禍でどこにも行けないときに、垂井町には身近に自然があって少し散歩するだけで気が紛れて。牧場があって、牛や馬も見ることもできます。一度は仕事で岐阜市に出たのですが、実家の近くに家を建てることになって垂井町に戻ってきたんですが、本当によかったです。

町長 よくぞ戻って来られました。

皆越 JR沿線なのに土地が安いのもよかったです…(笑)。

町長 昔は安くなかったのですが、最近は土地の値段も下がりましたね。Uターンしていただいたのは、大変ありがたいです。

不破 私は広島県から引っ越してきて、家も購入して、色々と煩雑なことがあったのですが、手続きの際に役場の方がやさしく教えてくれました。子育て支援センターの先生方もやさしいですし、人の温かさが魅力だと感じています。

町長 ありがとうございます。職員には気持ちよい接客を心がけてほしいと常日頃話しています。もし違和感があるようなことがあればいつでも言ってください。

▼将来、子どもたちに垂井町に住んで欲しいですか?

井上 私自身、ここで生まれ育ってずっと垂井町にいるので、垂井町が大好きです。「放課後ファーマーズ」という垂井町のいいところを発信するプロジェクトがあって、私もメンバーに入っているんですけど、そのプロジェクトを通して、この年齢になって改めて垂井町って魅力的だなと思います。自然も文化財もそうですし、おもしろい取り組みをしている団体があったり、移住者が垂井町の良さを客観的に発信してくれたりとか。娘にも将来、垂井町に住んでほしいと思います。

町長 女性の人口推移のグラフにはM字のカーブがあるんですよね。若い女性が町から出てしまう。垂井町は製造業で発展してきました。なぜ製造業かというと、たくさん雇用を生むことでたくさん人が住んでくれる。そして、工場の機械設備を導入すると、税収が確保できるからです。そこで、これまでは積極的に製造業を誘致してきました。若い女性が都会に出たいと思うのは当然だと思います。問題はその後なんです。子育てをしようと思った時に垂井町に帰ってきてくれるか。先ほどお話にあった「放課後ファーマーズ」のように、行政も垂井大好き人間が増えるようなことをやっていかなくてはならないですね。

髙木(綾) 子どもにどうしてほしいかは、今のところはわからないです。私自身は歴史が好きなので垂井町に移住してきて、歴史のあるいいところにきたなと思っています。できれば子どもにも垂井町の歴史を好きになってほしいです。でも、子どもがどんな道を進むかは本人次第なので…。残ってくれたら嬉しいなとは思いますけどね。

町長 未来のことはわからないのは当然です。でも「垂井町に帰って来たい」と思ってくれることを、我々がどうつくっていくかが重要ですね。

町長 アフターコロナの時代に日本がどんな方向に進むのか、非常に注目しています。リモートが続くのか、コロナが終息して元の社会に戻るのか。コロナは働き方に多大な影響を与えたと思います。東京にいなくても、仕事がリモートでできるとか。これからの日本が東京一極集中ではない方向へ進む時、垂井町としてどうするかが課題ですね。大変注目しています。

皆越 私も子どもたちに垂井町に住んでほしいかどうかは、わからないのが正直なところです。でも、住みたいと思った時に住み心地のよい町であってほしいと思います。

児玉 私は子どもが好きなようにしたらいいと思っています。私はもともと住んでいるから住みやすいけど、仕事となると探すのが大変なので…。

不破 私も児玉さんと同じです。自分自身が広島県や長野県など転々してきたので、あまり縛りたくないとは思います。でも住みたいと言ってくれるなら家も使わせてあげたいです。

▼最後に、垂井町の教育に求めることを教えてください。

井上 垂井町で2人目、3人目を産もうとした時に何が大変かというと、育休をもらっている間も、未満児(3歳未満)の兄弟がいる場合は保育園を退園しないといけないんです。そうすると0歳の子を抱えながら授乳で夜も眠れない。そこに4月生まれの未満児がいると、もう活発で手に負えない….。1年間、お母さんの身体は非常に不安定になるということが起きています。そこをもう少し緩和していただけると2人目、3人目、4人目を考えやすくなるというのが、周りのお母さんたちの意見です。

町長 なるほど。率直なご意見をありがとうございます。ただ、育休退園をやめようということになると、それだけ保育士を確保しなくてはなりませんが、保育士の確保が一番難しいのが正直なところです。逆に途中から預けたいと言う人の待機者が増えてしまうというのもあって…。

井上 それから、3歳以上の子を持つお母さんが2人目を産んで育休を取った場合には、保育園部から幼稚園部に変わらないといけないんですが、そうすると帰りの時間が早くなるので、そこも考慮していただければ…。一時預かりの私的利用による利用日数の制限も緩和していただけないかと、みんな口を揃えて言っています。お母さんが仕事と両立しながらお母さんらしく子育てをするには、行政のサービスがもう少しよくなると違うのかなと思います。

町長 ありがとうございます。直接お話を伺って緩和について検討したいと思います。問題になってくるのは保育士の確保で、近隣市町とも均衡を図りながら保育士を確保していく必要があります。

井上 難しい現状はすごくよくわかります。いろいろ言ってしまいましたが、今日は何より保育士さんに感謝の気持ちを伝えたいと思って参加しました。こども園にお世話になっていますが、本当に素晴らしい先生方がいらっしゃって、垂井町の誇るべきところはここじゃないかなと思います。

髙木(綾) 栗原地区ではちょっと遊ばせたい時に車に乗らないと公園へ行けないんですよね。例えば、合原幼稚園って今は使っていないですよね。その園庭の遊具は使うことはできないでしょうか。管理が難しいとは思うんですけど。

町長 あそこは本来は建物が建てられない地域で、幼稚園ならよいということで建てた施設なんです。それ以外の用途ではダメなんですよね。ご意見を踏まえて、遊び場として活用する検討はしたいと思います。

児玉 私の親は福祉の仕事をしていてよく話を聞くんですけど、岐阜市では小学校1年生から英語教育やタブレット教育が始まっていると聞きましたが、垂井町はどうなのかなと思いました。

町長 タブレット教育は導入しています。自宅にも持ち帰れるようにして、いつでも学習することができます。また英語教育については、現在ALTが2名、小学校英語指導講師1名で英語教育の充実を図っています。

皆越 将来、自分のやりたいことでいきいき暮らしてくれるのが親としての願いです。学校だと先生という存在が身近なので、その先生方がいきいき働いているのが、子どもを学校に預ける意味かなと思っています。自分でやりたいことがあって、職業見学やいろんな企業の話を聞けると、社会勉強になると思うので、外部の人がどんどん学校に入ってきてもらえると、いい勉強になると思うので、ぜひお願いします。

町長 とてもいいご意見をありがとうございます。よく町の保育士の採用面接で、先生に憧れてということがよくあるんですよ。

不破 私はもともと関ヶ原町で中学校教員をしていたので、教師としてと保護者としての2方向から、土曜日授業の意義について意見したいと思います。垂井町は土曜日授業をやっているけど、正直、生徒の温度差が大きいと聞いています。教職員も土日は休ませてほしいという意見もあると思うので、やる意義がなければ廃止してもいいんじゃないかなと思います。

町長 貴重なご意見をありがとうございます。その決定は教育委員会になるので、ご意見をしっかり伝えておきます。子どもが増えないと垂井町の人口は減るばかりですから、今回のお母さん方のご意見をいただいて、少しずつ行政の運営に反映させていきたいと思います。本日はお忙しいところ「未来トーク」にご参加くださって、本当にありがとうございました。

2021年12月13日作成
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