《TOFU magazine 旅する岐阜 16》/【神戸町】低糖専門キッチン 源喜
「TOFU magazine 16」に掲載した特集記事をご紹介しています。
岐阜県の42市町村を1号につき一つずつめぐる特集「旅する岐阜」。第16回は神戸(ごうど)町を訪れました。
《旅する岐阜16 Godo》
ヘルシー志向の人に元気を届ける
美味しい低糖質デザート
5月初旬から6月初旬にかけて300品種3,300株ものバラが色とりどりに咲き誇る、安八郡神戸町にある「ばら公園いこいの広場」。園内でバラの開花シーズンにのみオープンする「薔薇 cafe」では、「低糖専門キッチン 源喜」のバラの花びらを練りこんだシフォンケーキや9種類のパウンドケーキなどの低糖質デザートが楽しめる。
特にパウンドケーキは糖質が1個1グラム以下まで抑えられ、健康志向の女性を中心に大好評。味わうと、しっとりとして自然な優しい甘みで、少し小振りだが充分な満足感がある。
2014年4月に神戸町でレストラン「低糖専門キッチン 源喜」を開店した小寺聡美さん。本業はデザイナー。
「シングルマザーで3人の子どもが寝静まった後、ビールを片手に深夜まで仕事をしていたら、すごく太ってしまって」。一念発起してダイエットを開始。ジムでトレーナーに教わった糖質制限を自身でも調べて実践すると、2カ月で10キロの減量に成功した。
「外食でも低糖質の料理が食べたい」。シェフや栄養士とともに、なるべく根菜類以外の野菜がふんだんに採れ、肉や魚をメインとするメニューを考案し、わずか2カ月でレストランを開店した。ところが「最初は全然、お客様が来なかったんです」。
そこで商品開発に挑んだのが砂糖や小麦粉、米粉を使わない低糖質でグルテンフリーのパウンドケーキだった。
ウリ科の植物「羅漢果(らかんか)」から抽出されたエキスなどで作られる自然派甘味料「ラカントS」と、おから粉やアーモンド粉を使って試作を繰り返した。すると、「オーブンから次々に得体の知れないものが出てきて!生地が全く膨らまずに入れたままの状態で焼きあがったり、ポロポロだったり。しかも全然、美味しくなくて」。そんな数多の失敗を軽やかに笑い飛ばす小寺さん。
「でも、美味しくないなら、普通のデザートを食べた方がいい。低糖質だからって〝我慢食〞では駄目」。
あくまで自分が食べたい美味しさを目指して完成させたパウンドケーキは、オンライン販売を始めると全国から注文が入り、リピーターも激増。2019年4月には順調に客足が伸びていたレストランを閉店し、低糖質デザートの販売に専念するまでになった。現在はプリンやチーズケーキ、ガトーショコラなどもラインナップに加わる。
「お客様からレビューにたくさん感想が届いて、その温かい言葉を読んでいると、頑張らなくちゃ、もっと美味しいものをって思うんです」。彼女の低糖質デザートが、今日も人々に元気の源を届けている。
低糖専門キッチン 源喜
岐阜県安八郡神戸町神戸1112-1
TEL.0584-28-0707(10:00~19:00)
https://teito-genki.stores.jp/
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※「低糖専門キッチン 源喜」さんのパウンドケーキは、THE GIFTS SHOPで「週末ごほうびおやつ」として、2021年7月10日(土)、11日(日)に限定で販売されます!
>>>【THE GIFTS SHOP】7月前半の「週末ごほうびおやつ」
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