【各務原市】岐阜かかみがはら航空宇宙博物館/企画展「宇宙のきぼう~未来の宇宙生活への挑戦~」6/3まで開催中!

各務原市にある「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」、通称“空宙博(そらはく)”では、2024年6月3日(月)まで企画展「宇宙のきぼう~未来の宇宙生活への挑戦~」が開催されています!

毎回、宇宙や航空機をさまざまな視点で深掘りしている空宙博の企画展。今回の企画展は、ISS(国際宇宙ステーション)にある日本実験棟「きぼう」をはじめ、宇宙飛行士の生活や未来の宇宙開発にスポットを当てたもの。その見どころをご紹介します!

空宙博の常設展について紹介した記事はこちら

>>>岐阜かかみがはら航空宇宙博物館 前編
>>>岐阜かかみがはら航空宇宙博物館 後編

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第1エリア:ISSの日本実験棟「きぼう」での実験

まず向かったのは、2階 S4ゾーンにある第1エリア「ISSの日本実験棟『きぼう』での実験」。ここでは「きぼう」の開発の歴史や実験について学ぶことができます。

名前はよく聞くけれど、「きぼう」ってどんなもの?…という人は、最初の「国際宇宙ステーションの『きぼう』」のゾーンで基本を押さえましょう!開発の歴史や、施設の構成、開発に携わった宇宙飛行士などについて、図とともにわかりやすく解説されています。

続いて現れるのは、「きぼう」の実験を紹介するゾーン。「健康長寿社会を支える」「豊かで安心・安全な暮らしを実現する」といった5つのテーマに分けられ、幅広い実験を学ぶことができます。宇宙に直接関わる実験だけでなく、健康や医療、ものづくりなど私たちの暮らしに関係する実験もたくさん行われているんですね。

展示の中には、宇宙に行ったメダカの子孫が泳ぐ水槽も!一見普通のメダカですが、宇宙との関わりを知ると何だか神秘的に見えてくるから不思議です。

第1エリアの最後のゾーンは、「きぼう」にあるさまざまな実験装置を紹介するゾーン。

「ロボットアーム」など、常設されている実験装置にも解説が加えられているので、空宙博を訪れたことがある人も新たな視点で展示が楽しめます。

さらに、今回の企画展で初めて展示されるという実験装置も!JAXAからやってきた本物の装置を見ることができる貴重な機会です。上の写真がどんな装置なのかは、ぜひ企画展を訪れて、確認してみてくださいね!

「きぼう」についてパネルでたっぷり学んだ後は、いよいよ実物大模型の中へ!

壁面は全てラックになっていて、これまで見てきた実験装置がぎっしりとはめ込まれているのですが…

よく見ると、天井や床の部分も全てラックとなっています!宇宙には天地がなく、施設全体が常に回っているような状態なのでこうした造りになっているんですね。

第1エリアでは、豊富な解説パネルや展示物のおかげで、「きぼう」について深く、広く学ぶことができました!

第2エリア:「宇宙での生活」

続いては1階 A3ゾーンにある、第2エリアの「宇宙での生活」へ。

ここでは、宇宙食や宇宙向けに開発された生活用品、宇宙飛行士の座談会のレポートなどが展示されていて、宇宙生活のリアルを知ることができます。

そして注目なのは、東海地方では初となる宇宙エレベーターと宇宙農場システムの模型!

宇宙エレベーターとは、地上と宇宙をエレベーターでつなぐ未来の輸送機関。実現すると、より効率よく、経済的に、環境負担も少なく、宇宙にものを運ぶことできます。こちらの模型がどこにあるかというと…

展示スペースから天井近くの高さまで、吊り下げられるように展示されています!最上部にある「カウンターウエイト」を仰ぎ見ていると、96,000kmという宇宙への遥かなる距離を改めて実感してしまいます。

宇宙農場システムは、宇宙空間での長期滞在に向けた、作物を安定して生産するための病虫害フリーで緊急時バックアップが可能な農場システム。

紫色の光に覆われたドーム上の模型は、まさに未来の施設といった雰囲気です!ちなみに、植物を育てるためには赤と青の光が必要で、それが合わさって紫色になるそう。

さらに、宇宙への素朴な疑問に答えてくれる「宇宙クイズ」や、宇宙空間がちょっとだけ体感できるベッドも!

第2エリアでは、いろいろな視点で、楽しみながら宇宙飛行士の生活を知ることができて、夢物語だった宇宙生活に親しみを感じることができますよ。

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「きぼう」の歴史や実験、宇宙飛行士の生活、未来の宇宙開発を通じて、宇宙をグッと身近に感じられる今回の企画展。子どもたちにも親しみやすい内容で、GWのお出かけにもおすすめです!

会期中には、さまざまな講演会や教室・イベントも実施されるので、気になる方はぜひ、空宙博のWEBサイトから早めにお申し込みくださいね!

(企画展「宇宙のきぼう~未来の宇宙生活への挑戦~」のフライヤー、ポスター、パネルのデザインは、株式会社リトルクリエイティブセンターが担当させていただきました。)


企画展「宇宙のきぼう~未来の宇宙生活への挑戦~」

期間:2024年3月23日(土)〜6月3日(月)
※期間中休館日:4月9日(火)、4月23日(火)、5月7日(火)、5月21日(火)
場所:岐阜かかみがはら航空宇宙博物館 第1エリア:空宙博2階 S4ゾーン(ISS日本実験棟「きぼう」での実験)、第2エリア:空宙博1階 A3ゾーン(宇宙での生活)
料金:企画展入場料無料(別途入館料が必要)

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館

住所:各務原市下切町5-1

開館時間:10:00〜17:00(土日祝は18:00まで)※最終入館は閉館の30分前まで

入館料:大人 800円、高校生・60歳以上 500円、中学生以下は無料

休館日:第1火曜(祝日の場合は翌平日休み)、年末年始(12月28日〜1月2日)

TEL:058-386-8500

WEBサイト:http://www.sorahaku.net/index.html

2024年04月26日作成
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