【各務原市】岐阜かかみがはら航空宇宙博物館/企画展「ウェルカム,ファントム −空を守った幻影 F-4EJ改ファントムII−」6/5まで開催中!

各務原市にある「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」、通称“空宙博(そらはく)”では、2023年3月25日(土)〜6月5日(月)に企画展「ウェルカム,ファントム −空を守った幻影 F-4EJ改ファントムII−」が開催されています!

リニューアル5周年を迎えた空宙博では、今回新たに「F-4ファントムII」の機体を迎えました!「ファントム」の愛称で親しまれている「F-4ファントムII」は、米空軍の「F-4E」を改造し、約50年もの間日本の空を守り続けた歴史ある戦闘機です。

今回の企画展は、そんな「F-4ファントムII」の魅力を多くの方に知ってもらおうと開催されているもの。ファントムの歴史や特徴を解説したパネルはもちろん、関連部品や空撮カメラマンによる写真の展示も行われています。

ということで、今回も早速企画展を見に行ってきたので、その見どころをご紹介します!

…その前に、「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」の常設展について詳しく知りたい方は、盛りだくさんの見どころをご紹介したこちらの記事をぜひお読みくださいね。

>>>岐阜かかみがはら航空宇宙博物館 前編
>>>岐阜かかみがはら航空宇宙博物館 後編

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▷大迫力の「F-4EJ改ファントムII431号機」

まず向かったのは、戦後に開発された航空機がずらりと並んでいる1階のA3ゾーン。新たに仲間入りした「F-4EJ改ファントムII431号機」も、このエリアに展示されています。

グレーのボディに先端が鋭く突き出し、“これぞ、戦闘機!”という迫力です!

機体をよく見ると、さまざまな注意書きや数字、人の名前がペイントされています。戦闘機では、このように整備の方の名前が記されることが多く、さらにラストフライトの記念としてパイロットの方の名前も描かれています。今回の展示では、こうしたファントムに関わった方々の名前もそのまま残されていますよ。

さらに「TO THE NEXT ERA(次の時代へ)/THE FINAL ROAR PHANTOMⅡ(ファントムⅡ最後の轟)」という、ファントムの最後を飾るはなむけのペイントも見逃せません!

▷パネル展示で学ぶ「ファントム」

機体をじっくりと眺めたら、階段を上がって2階のギャラリースペースへ。ここではパネル展示でファントムについて学ぶことができます。

米国マクドネル・エアクラフト社(現ボーイング社)が開発した戦闘機「F-4ファントムII」。日本では1971年の導入後、50年の間になんと140機も運用されてきました。展示パネルでは、そんなファントムの特徴や、日本での生産、今回展示に至った「F-4EJ改ファントムII431号機」と空宙博との関わり、年表などがまとめられています。

おや、展示パネルに、かわいらしい猫のイラストを発見!

こちらは今回の企画展のために考案されたオリジナルキャラクターの「ニャントム」!ファントムのことをもっと知ってほしい、という空宙博のスタッフの想いから生まれたのだそう。専門的な解説も、ニャントムと一緒に楽しみながら読み進めることができますね!

パネルの横では搬入時の映像も見ることができます!当日は多くのファンが駆けつけ、子どもたちが機体を引っ張る綱引きイベントも行われました。博物館内に運び入れる様子も、思わず見入ってしまいます。

▷関連部品や写真展も要チェック!

パネル展示の向かいでは、関連部品も展示されています。現在展示されているのは、「アレスティングフック先端部」(写真1枚目)と「ドラッグシュート・ドア」(写真2枚目)。どんな役割を果たしているかは、ぜひ現地で確認してみてくださいね。

関連部品の展示は、期間ごとに変わっていくので、ファントムファンの方はぜひ何度も訪れてみてください!

そして、企画展の最後にずらりと飾られているのは、各務原市出身で日本屈指の空撮カメラマン赤塚聡さんの写真。

展示されている「F-4EJ改ファントムII431号機」の軌跡はもちろん、全国各地に配備されたファントムを収めた写真はどれも大迫力です!

元自衛官の赤塚さんだからこそ撮影できる、空飛ぶファントムに間近に迫った写真も。全国で活躍するファントムは、それぞれ機体のカラーリングやペイントが違っているので見比べてみるのも面白いですよ。

2階のギャラリースペースからは、1階の展示エリアを上から眺めることができます。一通り展示を見てから再び機体を見ると、また違った見え方ができそうですね。

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開催初日には、全国からファンが駆けつけたという今回の企画展。春休みやゴールデンウィークのお出かけにもおすすめです!

さらに4月9日には「F-4ファントム」のペーパークラフト教室、4月15日には「431号機バージョン」のプラモデル開発にまつわるトークが聞ける講演会も開催されますので、気になる方はぜひ空宙博のWEBサイトからお申し込みくださいね!

(企画展「ウェルカム,ファントム −空を守った幻影 F-4EJ改ファントムII−」のフライヤー、ポスター、パネルのデザインは、株式会社リトルクリエイティブセンターが担当させいただきました。)


企画展「ウェルカム,ファントム −空を守った幻影 F-4EJ改ファントムII−」

期間:2023年3月25日(土)〜6月5日(月)
※期間中休館日:4月11日(火)、4月25日(火)、5月9日(火)、5月23日(火)
場所:岐阜かかみがはら航空宇宙博物館 (機体)空宙博1階 A3ゾーン、(パネル展示)空宙博2階 ギャラリースペース
料金:企画展入場料無料(別途入館料が必要)

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館

住所:各務原市下切町5-1

開館時間:10:00〜17:00(土日祝は18:00まで)※最終入館は閉館の30分前まで

入館料:大人 800円、高校生 ・60歳以上 500円、中学生以下は無料

休館日:第1火曜(祝日の場合は翌平日休み)、年末年始(12月28日〜1月2日)

TEL:058-386-8500

WEBサイト:http://www.sorahaku.net/index.html

2023年04月06日作成
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