【本巣市】昇平楼/岐阜ランチ

本巣市にある日本料理店「昇平楼(しょうへいろう)」さんへ行ってきました!

明治初期の創業からおよそ150年もの歴史を持つ昇平楼さん。赤い橋が目を引く立派な日本庭園を通って扉を開けると、まるで老舗旅館のような趣のある空間が広がります。

客室は中小座敷が5部屋、大広間が1部屋あり、すべて完全個室なので、会社など団体での利用や、冠婚葬祭といったハレの日の集まりにも最適です。

特に、昭和20年に移築された「奥座敷」は、江戸時代に栄えた大垣市の戸田藩に由来する書院造の建物。梁や柱には飛騨や加子母から運ばれた上質な木材が使われていたりと、一見シンプルですが、随所に建築当時のこだわりや技術が込められており、現在は本巣市の協力も受けながら文化財登録を目指しています。

現在は大西祐智(ゆうじ)さんが6代目を継ぎ、会席料理、鍋料理、仕出し弁当、季節替わりのランチなど、お客様の利用シーンに合わせた日本料理を提供しています。

鰻重 3,800円(税抜)

中でも看板メニューは「鰻重」!

その美味しさの秘密は〝一子相伝〟のタレにあります。一子相伝という言葉通り、店主だけが知る独自の配合で70〜80年以上継ぎ足し続けているタレは、地元の人々に好まれるやや辛めの味付け。丁寧に焼き上げ、パリッと仕上げたうなぎの美味しさを引き立てます。

地元の方からは「昇平楼のうなぎ以外は食べられない」と声があがるほど、地域で愛され続けているのだそう!

こちらは、かつて土間があった時代には各家庭で作られていたという「鮒(ふな)味噌」。骨がくたくたになるまで炊き、八丁味噌と大豆、砂糖を加えてさらに煮詰めて作る女将特製の逸品で、これだけでご飯が何杯でも食べられそうなほどクセになる味わい!

「根尾の鯖寿司」は、かつて福井県から鯖が運ばれていた本巣市北部の根尾地域で作られていた鯖寿司を、6代目が再現したもの。遠方から運ばれてくる鯖は保存が効くように濃いめの塩漬けにされるため、シャリを甘く仕上げているのが特徴です。

根尾のおばあちゃんに味見をしてもらいながら試作を重ね、忠実に再現した“本物の根尾の鯖寿司”は、ここでしか食べられない絶品です!作るのに1〜2日かかるため、ご希望の方は事前予約をしてお出かけくださいね。

「根尾の鯖寿司」とともにメニューに加わった、昇平楼さんのオリジナルレシピで作った「焼き鯖寿司」もおすすめです。鰻重と同じ、一子相伝のタレをかけて香ばしく焼き上げてあり、ジューシーな鯖の美味しさが存分に味わえますよ。

修業3年目の時に祖父と父が急逝し、急遽家業を継ぐことになった大西祐智さんは、当時支えてくれた地域の方々に人一倍強い想いを持っています。「うちのような料理屋がここまで続いているのは、地域に力がある証拠。これからも“地域とともに”という気持ちでやっていきたいです」と話します。

地元の食材を積極的に使ったり、郷土料理をメニューに取り入れたりと、地域に密着したお店の運営に力を入れる昇平楼さん。会社や家族、親戚の集まりなど、特別な日にはぜひ、昇平楼さんで美味しい料理を味わってくださいね。


昇平楼

住所:岐阜県本巣市政田137

営業時間:11:30〜14:00、17:00〜22:00

定休日:水曜

TEL:0120-1165-39

Instagram:https://www.shoheiro.com/

2024年02月29日作成
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