つながるデジタル展示場「モクタウン」

岐阜県を中心とする東海地区のさまざまな工務店や住宅メーカーの住宅展示場をWEB
上で体験することができる、つながるデジタル展示場「モクタウン 」をご存知でしょうか?

モクタウンは「ぎふの木ネット協議会」が2021年5月にオープンしたWEBサイト。サイトを開くと、ゲームのようで、何やらとても楽しげな雰囲気です!

ここでは、50社もの住宅展示場をVRで見学できたり、各企業を紹介するショートムービーを見ることができるんです!

▷「モクタウン」ができるまで

今回は運営母体である、ぎふの木ネット協議会の事務局 を務める「ヤマガタヤ産業」 さんにモクタウンが誕生するまでのストーリーや、モクタウンの楽しみ方を取材させていただきました!

ぎふの木ネット協議会は、岐阜県産材の活用を推進することで岐阜の森を守るために、2019年4月に発足した産官学連携のチームです。現在、岐阜県内を中心に、全国から200社近くの企業や団体が取り組みに賛同し、協議会に参加しています。

地方の中小企業は、自社の事業に対してこだわりや強い思いがあっても、外部に向けた発信を苦手としていることが多いのが現状です。しかし、「一つの会社の発信力は小さいかもしれないけれど、みんなでつながれば、きっと発信力を高めることができる…!」協議会ではそう信じて、取り組みを続けてきました。

実は、協議会では、コロナ以前からオンライン上で住宅展示場が見学できる仕組みの実現に向けて準備を進めていましたが、大きくのしかかっていたのが予算的な課題。そんな中、コロナ禍で国の支援策が出たことにより、デジタル展示場「モクタウン」が実現したのです!

モクタウンの最大の強みは、複数の工務店やメーカーの情報をひとつのサイトでまとめて発信している点です。これが実現できたのは、ぎふの木ネット協議会が発足から3年間、地道に築いてきたネットワークがあってこそのことでした。

そして、小さな工務店や住宅メーカーの強みは、何よりも“お客さまに寄り添った家づくり”。各社のショートムービーには、会社の考え方や家づくりに対する思いをその会社に働いている方々が伝えています。

スーパーで野菜を買うときに、生産者さんの顔が見えると安心できるのと同じように、家も作り手の顔が見えることでお客さまに安心して選んでほしいという考えから、こうしたインタビュー動画を取り入れたのだそうです。

▷「モクタウン」の楽しみ方

モクタウンのメインコンテンツである「VR展示場」では、まるで実際に展示場を訪れているかのような感覚で、各社の住宅展示場を見学することができます!

コロナ禍で実際に展示場を訪れるお客さんが少なくなる中、大手企業が展示場にVRを取り入れる事例はここ数年で増えてきていますが、中小企業が取り入れている事例は全国的にも珍しいことです。

360度カメラを駆使して撮影したVR動画は、臨場感たっぷり。Googleマップのストリートビューのように、ゲーム感覚で楽しめます!

展示場に足を運ぶのはハードルが高いという方でも、これなら気軽に見学することができますね。ぜひみなさんもご自身のスマートフォンやパソコンで体験してみてくださいね!

そのほかにも、林業についてのわかりやすい解説が読めるコーナーや、山から切り出された木が家になるまでの過程を知ることができるコーナーなど、サイトの隅々まで充実のコンテンツがたっぷりと詰め込まれています。

住宅の購入予定がある方はもちろん、そうでない方もぜひ気軽にアクセスして、楽しみながら林業について学んだり、家選びの参考にしてみてください!


つながるデジタル展示場 モクタウン

WEBサイト:https://mokutown.jp/

2022年03月29日作成
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