【郡上市】さかだちぶらり旅・郡上①喫茶めぐり/岐阜ランチ
夏も終わりの頃、ふらりと郡上市へ旅に出た編集部。まず向かったのは、郡上おどりで知られる郡上八幡から下呂市へと向かう山間にある和良(わら)地域。2023年10月にオープンして以来、ずっと伺いたかったお店を目指します。
なかなかのカーブが続く山道を抜けて到着。快晴の空の下に緑の山々、青い川ののどかな景色が広がる駐車場の景色にすでに癒やされます。
駐車場から西へ100mほど歩いて、「喫茶めぐり」さんへ。2023年に和良に移住した池田さんご夫婦が10年ほど空き家だった古民家を改修して始めたお店なんです。
玄関の扉を抜けると、昔ながらの土間があり、二間続きの奥行きのある和室にテーブルが並んでいます。擦りガラスに外の緑が透けて、美しい…!
2024年7月に蚊帳生地展をされていた @co__antik さんの生地や服も引き続き展示販売されていました。
さて、お昼ごはんは、二十四節気に合わせた「季節の菜食膳」と「大豆ミートのキーマカレー」があったので、どちらも注文。飲み物は野草茶や郡上市石徹白(いとしろ)で作られている黒稗(ひえ)珈琲、野草チャイなどが選べます。
めぐりさんでは、マクロビオティックの考えに基づき、動物性食品や人工添加物を使わず、できるだけ生産者のもとを訪ねて選び抜いた食材や調味料を使っています。
訪れた日の「季節の菜食膳」の主菜は季節野菜の天ぷら。副菜は青じそと玉ねぎのマリネ、インゲンの胡麻和え、酒粕とマヨネーズのポテサラに、玄米ごはん、つるむらさきが入ったお味噌汁。どれも口に運ぶたびに、ほっと優しい気持ちになり、しみじみと美味しい料理でした。
特にオクラ、かぼちゃ、さつまいも、ゴーヤ、ナスをさっくりとした衣で揚げた天ぷらは、塩を少し付けていただくとそれぞれの野菜の甘みや苦み、滋味がはっきりと感じられます。「ああ、大地の恵みをいただいているんだなあ、夏ももう終わりなんだな」と実感。こうして旬の食材から季節を感じられるのは、とても豊かなことなんですね。
大豆ミートを使ったキーマカレーは、スパイスが効いてピリリとした辛みがありながら、ひき肉のようなしっかりとした食感と大豆の優しい旨みが感じられます!付け合わせのオクラは大きいのに柔らか。きゅうりと玉ねぎのマリネはピクルスのようなさっぱり感がカレーと好相性で、カボチャのココナツ炒めはどこかアジアっぽさがあって…とスプーンを進めるたびに楽しくなります。
そして、珍しい“野草茶”がまた美味しいんです!ブレンドによって全く香りも味も効能も違い、舌触りが良くまろやかでお腹の中がぽっと温まるような「灯火(ともしび)」も、夏向きの爽やかさや涼やかさ、植物の青々しさが感じられる「炉明(ろあかり)」も、じっくり体に沁みわたりました。
めぐりさんでは、オリジナルブレンドした野草茶や野草チンキ(フェイスミストなどに使えます)を販売してしていて、薬草茶は量り売りで購入できます。(野草茶を購入する場合は、なるべくゴミの出ない買い物をするために、茶缶や空き瓶の持参にご協力を。)
店主の池田真有さんは、マクロビオテックの陰陽などの考えに基づいて、その人の心身のバランスに合わせた薬草茶のブレンドもしてくれます(有料)ので、興味のある方はぜひ予約してお出かけくださいね。
窓の外に広がる山や庭の緑、遠く聞こえてくる鳥の声、ゆったりと流れる時間。ふと慌ただしい日常のスイッチを切って、優しい料理と野草茶で癒やされた喫茶めぐりさんでのひとときでした!
さかだちぶらり旅・郡上編はまだ続きますよ!どうぞお楽しみに!
※【郡上市】さかだちぶらり旅・郡上② 郡上鍾乳洞の記事はこちら
※【郡上市】さかだちぶらり旅・郡上③ Book Cafe & 私設図書館「風立ちぬ」の記事はこちら
喫茶めぐり
住所:郡上市和良町三庫4275
営業時間:11:00〜17:00 ※ランチは数量限定のため、事前に電話かInstagramのDMで予約がおすすめです
定休日:月・火・水曜 ※営業日は変更の場合もあるため、Instagramにてご確認ください
TEL:090-7029-6776
Instagram:@meguri_gifu
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