【岐阜】うつわと喫茶「まめぐら/ミカヅキ」

岐阜市の金公園からほど近い場所に、2020年10月2日にオープンしたばかりの「まめぐら/ミカヅキ」さん。

“まめまめしく暮らす”ためのうつわや道具のお店、ということで「まめぐら」と名付けられています。

場所は、かき氷で有名な「赤鰐」さんのお隣。夏の間、赤鰐さんの行列に並びながら改装工事の様子を見守って、「どんなお店ができるのかな」と思っていた方もたくさんいるのではないでしょうか。

長年空き家だった民家が、改装ですっかり見違えるように。印象的な青い鉄の扉が目印です。

伺った日はまだオープンから間もなかったため、お祝いのお花がたくさん飾られていました。

漆喰の壁に棚が3段と、テーブルが置かれた店内。凛とした美しさと、どこかほっとする温かさがあります。

実はこの「まめぐら」は、オーナーのおおのひよりさんが、瑞穂市にある自宅の一角で5年間営んでいたお店。岐阜市内に移転オープンしたのを機に、店の奥に小さな喫茶スペース「ミカヅキ」も設えました。

「自宅ではなく、どこかにきちんとお店を構えようと物件を探していて、空き家だったこの建物を初めて内覧したときに、わくわくしたんです。軒の造りや広さも希望していた通りで、きれいすぎないところも気に入って。好きなうつわを置くことを第一に考えながら、壁はグレーにしようとか、具体的なイメージが浮かんで。この場所とは、運命の出逢いだったんだなと思います」。

取り扱っている作家さんは8名ほど。ひよりさんがお店を始める前から、各地のクラフトフェアやマーケットに足を運んで知り合ったり、お付き合いが始まった作家さんのうつわを中心に、ガラスや木工、藍染、布、陶などの作品も並べています。

「うつわは料理を盛りつけたときに映えるもの、シンプルだけれどその中に美しさや、作り手のその人らしさが表れているものを選んでいます。もちろん、使い勝手の良い、実用性を兼ね備えていることも大切にしています」。

お店は基本的にひよりさんが一人で営んでいるため、喫茶「ミカヅキ」はしばらくはテイクアウトのみでの営業となりますが、来年には店内での喫茶もスタートする予定だそう。その際は、作家さんのうつわでコーヒーを飲むことができ、実際の手触りや使い心地を体感することができます。

こんな空間でゆっくり、コーヒーや紅茶、オーガニックオレンジジュースが飲めるなんて素敵ですよね。

ドリンクはすべてテイクアウトができます。友人が描いてくれたというオリジナルの “ミカヅキドリ” のイラストがかわいらしいカップで飲むと、ひときわ美味しく感じられます。

11月からはテイクアウトメニューがさらに充実するそうなので、そちらも楽しみですね。

「来てくれた方がこの空間を喜んでくださったときに、このお店を始めて本当によかったと思います。いろんな人に、“うつわのお店で食器を買うのって、いいよね”って思ってもらえるようになったら嬉しいですね。これから、無理なくゆっくりと、地元の方に愛されるお店として続けていきたいと思っています」。

毎日使うものだからこそ、お気に入りのうつわがあれば、食べることがより楽しくなります。自分へのご褒美や記念日に、好きな作家さんのうつわを一つずつ集めていくのもいいですね。「まめぐら」さんは、そんな豊かな暮らしの楽しみ方をそっと教えてくれる素敵なお店です。


まめぐら/ミカヅキ

住所:岐阜市八幡町13

営業時間:10:00〜17:00(ドリンクはLO16:30)

定休日:月・火曜、不定休あり

Instagram:mamegura

2020年10月20日作成
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