【御嵩町】glass studio 三日月/前編
TOFU magazine13号の取材で御嵩(みたけ)町の「みたけさいとう商店」を訪れた編集部は、同じ御嵩町に素敵なガラス工房があると聞いて、訪れてみました。
山道を上ってたどり着いたのが「glass studio 三日月」さんです。
優しい笑顔で迎えてくれたのは、ガラス作家の奥村源基さんと弥生さんご夫婦。もともと源基さんが御嵩町の出身で、沖縄で9年間吹きガラスの修業を積んだ後に帰郷し、2020年7月にこの工房&ギャラリーをオープンされました。
この建物は、祖父母がはなれとして使っていたものを改装したんだそう。1階は吹きガラスの工房になっていて、2階にギャラリーがあります。
早速、2階へ上がってみると、数々のランプシェードが吊るされた広い部屋に、たくさんのガラス作品が展示されていました。
いつまででも眺めていたくなるような、美しいガラス作品たちに思わずうっとり。「みなもグラス」と名付けられた丸みのあるグラスは、透明のほかにオレンジや紫、緑などカラフルな色もそろいます。そして、珍しい蓋付きの容器も、金彩で縁取られた口の部分が特徴的なオリジナルの花器もとにかく素敵!
実際に透明の花器にアイビーが飾られていました。口の部分が小さく閉まっているので、数本の花でも入れやすそうです。何より、空間の雰囲気が一気にやわらぎます。
そのほかにも、吹きガラスの中でも高度な技術が必要なインカルモという技法で作られたお皿やガラスドーム、花器、高台に三日月をあしらったワイングラスなど、思わず欲しくなってしまう作品ばかり。
こちらの「紅白の酒器」は、町を代表する特産品として御嵩町が認定する「みたけのええもん」にも選ばれています。
弥生さんは主に、キルンと呼ばれる電気炉でガラスを溶かして作品を作る「キルンアート」の技法でアクセサリーなどを制作されています。このランプシェードは石膏型にガラスを流し込んで作っています。
そして、窓辺にひときわ目を引く作品を見つけました。
そう、今日3月3日は桃の節句。女の子がこんなに美しくて可愛らしいガラスのお雛様を飾ってもらえたら、どんなに嬉しいでしょう!
実はお二人には、息子さんが1人と娘さんが2人いらっしゃいます。次女が生まれた時に、「 幸せを願う気持ちは長女も次女も同じ。下の子にも記念になるものを贈りたい」と思ったことがきっかけで、ガラスのお雛様を作り始めたんだそう。
「私が一人暮らしをするときに、母が小さなたまご雛を持たせてくれたんです。それに私の名前が3月の和名ということもあって、お雛様には並々ならぬ思いがあって」と弥生さん。娘たちを思うお二人の温かな愛情から生まれたガラスのお雛様は、これからもいろんな女の子たちのもとへと旅立って、大切に飾られることでしょう。
「glass studio 三日月」さんは金、土、日曜にギャラリーをオープンされていますので、ぜひ訪れて、美しい作品たちを実際に手に取ってみてくださいね!
※1階の工房で実際にお二人が「みなもグラス」を制作する様子を後編でお届けしています!
>>>【御嵩町】glass studio 三日月/後編
glass studio 三日月
住所:岐阜県可児郡御嵩町西洞5933-7
営業日時:金・土・日曜の10:00~17:00(第3日曜はお休み)
TEL:0574-67-4766
WEBサイト:https://www.shop-mikaduki.net/
オンラインショップ:https://shopmikaduki.thebase.in/
Instagram:@mikaduki.glass
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