【THE GIFTS SHOP】作山窯(土岐市)

国内有数の陶磁器の産地であり、古くから「美濃焼」が作られてきた岐阜県土岐市にある「作山窯(さくざんがま)」さん。「美しいしごとから、美しいうつわを。」をモットーに、毎日の暮らしを彩るそれは美しく、使いやすいうつわを生み出して、多くのファンを魅了しています。

そんな作山窯さんが2019年11月にオープンした直営店「SAKUZAN VILLAGE」を訪れました。

窯元から歩いてすぐの場所にあるこちらでは、さまざまなうつわを直接に手に取って、その手触りや釉薬の風合いなどを感じることができます。

中に足を踏み入れると、色とりどりのうつわがずらり!作山窯さんで作られているほとんどのシリーズが並んでいるので、見比べながら自分の好みのうつわを探すことができます。

ご案内いただいたのは、広報を担当されている河内さん。実は出身は北陸なのだそうですが、地元で訪れたカフェで作山窯さんの「Sara」シリーズのうつわを手にしたことがきっかけで「こんなうつわが岐阜で作られているんだ!」と興味を持ち、作山窯さんに入社されたんだそう!

そんな河内さんが惹かれた「Sara」シリーズがこちら。

その特徴はなんといっても、マットな質感とカラーバリエーションの豊富さ。

「このシリーズは、柔らかい風合いを出すために釉薬も柔らかいものを使用していて、“さらさらした手触りのお皿”というところから”Sara”と名付けられたんです。カラーバリエーションは豊富なんですが、どの色を組み合わせても喧嘩しないように色合いが調整されています」。

確かに、ソーサーやマグカップ、プレートなどを同じ色で揃えるとまとまりが出ますが、Saraシリーズなら違った色がテーブルに並んでいても違和感がなく、華やかなコーディネートが楽しめますね。夏は寒色系、冬は暖色系を使うなど、季節に合わせてうつわの色を変えるのも素敵です。季節ごとに少しずつ、いろんな色や種類のうつわを買い足していくのも楽しいことでしょう!

こちらは「Stripe」シリーズ。「実は“作山といえばブルー”といわれるほど、作山窯ではブルーのうつわはずっと作られてきた定番なんです。青色のうつわは料理が美味しく見えないと敬遠されることも多かったのですが、最近は日本でも外国の食文化が取り入れられるようになって、ブルーのうつわも受け入れられるようになったのか、このStripeシリーズも人気が高いんですよ」。

作山窯さんのうつわはすべて、“料理が盛り付けられてこそ、はじめて完成する”ことを意識して作られています。それはつまり、余計なものを削ぎ落としていく“引き算”の考え方。どのうつわもシンプルでありながら、独特の色づかいや風合いに個性が宿り、料理を味わう時間を美しく、楽しくしてくれます。

お店の奥のスペースに展示されているのは「Urban」シリーズ。“都会的”や“洗練された”という意味を持つUrbanと名付けられている通り、スタイリッシュで気品が感じられます。

こちらのシリーズは、窯の焼成温度や釉薬の厚さ、素地の種類などによって釉薬の色の出方などが変化する「窯変釉(ようへんゆう)」が使われていることが一番の特徴。この釉薬は窯から出してみるまで出来上がりが分からないという面白さがあり、独特のグラデーションや貫入(かんにゅう)の入り方、結晶の表れ方も一つ一つはっきりと異なりますが、それがまた、“うつわとの一期一会”を楽しむ魅力になるんですね。

「たとえば、こちらのLotusシリーズのカップも、焼成するときに釉薬が流れる“釉垂れ”が味わいになったり、色の出方が微妙に違っていたりします。どのうつわもすべて違う表情をしているので、ぜひ実際に手に取って選んでいただきたいですね」。

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そして、特別にうつわを作っている現場を見せていただきました!

作山窯さんは土岐市駄知町で1987年に創業した窯元ですが、その歴史は少し前にまで遡ります。

1944年に初代の高井作一さんが「山作」の屋号で運送業や農業を始め、1948年に兼業で陶磁器の上絵付けに着手して、1952年に陶磁器上絵付業「山作陶苑」を創設。1973年には2代目の高井貞雄さんが「山作陶器株式会社」を設立しました。そして、3代目となる高井宣泰さんが1987年に24歳の若さで設立したのが、美濃焼が生まれたこの土地の風土に根ざしながら、“美しさ”にこだわったうつわを作る「有限会社作山窯」なのです。

この窯元では、14種類の土と100を超える釉薬、3通りの焼き方によって、とにかく多彩なうつわを作っています。「私も入社して知ったのですが、ベテランの方から若い職人さんまで、わずか20人ほどでこれほどの種類や色のうつわを作っていることが驚きでした」と河内さん。

土練り、成形、乾燥、素焼き、釉掛け、本焼き…。さまざまな作業を職人さんたちが、ひたすら丁寧に、黙々と行なっています。

偶然にも、焼き上がったばかりのうつわを窯から取り出す「窯出し」の瞬間に立ち会うことができました!大きな焼成窯の扉を開き、職人さんが棚板をゆっくりと引っ張り出していきます。

先ほどお店で眺めていたsaraシリーズのプレートやマグカップも棚板にぎっしりと並んでいます!こんな風に1枚1枚が職人さんたちの手で丁寧に作られているのだなあ、と思うと、作山窯さんのうつわがより愛しく感じられます。

作山窯さんのSaraシリーズの商品の一部は、THE GIFTS SHOPの店頭でも実際に手に取ってご覧いただくことができます。毎日のテーブルをカラフルに彩ってくれるお気に入りのうつわを見つけに、ぜひご来店くださいね!


作山窯

住所:土岐市駄知町1369-3

TEL:0572-59-8053

WEBサイト:http://www.sakuzan.co.jp/

SAKUZAN VILLAGE

住所:土岐市駄知町1363-4

営業日時:土日祝日の10:00〜17:00 ※営業日時は事前にウェブサイトにてご確認ください

TEL:0572-50-0393

Mail:village@sakuzan.co.jp

2021年11月29日作成
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