【本巣市】family農園watanabe

本巣市にあるイチゴ農園「family農園watanabe」さんへ伺いました!

農園を営むのは、渡辺佳典さんと愛未さんご夫婦。「3年ほど前にサラリーマンから転身して、祖父母が昔イチゴを育てていたビニールハウスでイチゴづくりを始めたんです」と佳典さん。

早速、そのビニールハウスに案内していただくと、ハウスの中はうららかな春の日のような暖かさ…!実は取材に訪れたのは1月半ばの寒い日だったのですが、それを感じさせないほどの室温でした。

「こちらの畑では、土を使った昔ながらの土耕栽培でイチゴを育てています。根が地中の奥深くまで伸びていくので、甘みの強い、紅ほっぺのイチゴが育つんですよ」。天候によって苗に与える水の量を調整するなど、手をかけてイチゴづくりをされています。

続いて、2021年秋に新設された畑にもお邪魔しました。土足禁止のビニールハウスに足を踏み入れると…。

そこには、先が見えないほど、見渡す限りのイチゴ、イチゴ、イチゴ…!
先ほどの畑では約2,000株を育てていますが、こちらのハウスでは、なんとその5倍の10,000株ものイチゴが栽培されているんだそう!

こちらの農園では虫がつきにくいという「空中栽培」で、イチゴがすくすくと大きくなっています。

採れたてのフレッシュなイチゴを一粒いただいてみると、みずみずしくジューシーで、しっかりとした甘みと酸味が口いっぱいに広がり、とっても幸せな気持ちになります…!

甘い果実づくりに一役買っているのが、農園を飛び回っている蜂たち。

「先ほどのハウスでは西洋ミツバチが、こちらのハウスではクロマルハナバチという黒くて丸々とした蜂が活躍してくれています。蜂が花から花へと移って受粉することで、果実ができるんですよ」。

さらに、栄養が果実に行き渡るよう、適切な花の数に調整する「摘花作業」も大切な作業の一つ。苗によって実の育ち方が違うので、一株ずつ確認しながら、生育が悪い実や、増えすぎてしまった実を摘み取っていきます。

渡辺さんご夫婦は、こうして丹精込めて育てたイチゴを単なる農作物として出荷するのではなく、大切な想いとともに届けられたらと、お客さんの顔が見えるマルシェで直接販売をしたり、自分たちが好きなレストランやカフェでイチゴを使ってもらえるようにアプローチしたりと、いわゆる“生産者”という枠だけに収まらない活動もしている、ユニークな農家さんです。

「農家が直接レストランやカフェに営業に来ることは珍しいので、最初はお店の方にも驚かれました。でも、料理に合わせてイチゴの大きさや熟度などをセレクトできるのは、農家だからこそできること。お店で私たちのイチゴを食べてくれたお客さんが、お店の方の紹介で農園までイチゴを買いにきてくれることもあって、すごく嬉しいですね。イチゴが縁をつなげてくれています」。

かわいらしいパッケージのロゴも、知り合いのデザイナーさんと相談して製作されたそう。

「サラリーマン時代の経験があったからこそ、いろんなことにやってみようと思うし、アイデアも湧いてきます」。

この春には、農園の近くに直売所「ICHIGO no atelier(イチゴのアトリエ)」をオープンする予定。採れたてのイチゴはもちろん、人気のドライイチゴやコンフィチュールといったイチゴの加工品、さらにイチゴのオリジナルスイーツも味わえる店舗になるそうです!

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「私たちのイチゴが本巣市を訪れるきっかけになって、まちのいろんな魅力に気づいてもらえれば」とお二人。ぜひ、みなさんも春にオープンする「ICHIGO no atelier」に出かけてみてくださいね!

※「family農園watanabe」さんは、本巣市の「広報もとす」のさかだちブックスの連載コラムでも、2022年4月号でご紹介しています


family農園watanabe ICHIGO no atelier

住所:本巣市三橋3-20

TEL:050-8883-8158

FAX:050-8883-8159

WEBサイト:https://www.familyfarmwatanabe.com/

2022年03月25日作成
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