【関】新しい本の出版会議③/藤央敦己
先日、あい愛ステーションにて、出版会議をしていたときの話。
化石について話した後に、「タンポポ調査・西日本2015」の話題になりました。
「タンポポ調査・西日本2015」はタイトル通り、西日本を中心にタンポポが生えている場所などの調査を行なっており、
最近編集長はそれに興味を持っていて、今回参加したいと提案がありました。
“タンポポ”といっても種類は沢山。
在来種、外来種の2種類の中にもそれぞれに種類があり、なんと白色のタンポポまであるそうです。
きいてもきいても、「へぇ〜。そうなんですか。」と、知らない事ばかり。
タンポポの世界もなかなか奥が深いのかも…面白そう!
そして、後日。
今回のタンポポ調査を一緒に行なってくれる方との事前打合せに、関市に向かいました。
関市は刃物でとても有名なところです。
ちなみに関市にある百年公園の中に岐阜県博物館もあります。
今回は博物館近くのファミレスで打合せです。
今回一緒にタンポポの調査をする塚原さん。
塚原さんはフリーで「自然環境調査員」という少し変わったお仕事をされています。
例えば、山に高速道路をつくることになった時、
そこに高速道路を作ったら自然にどのような影響がでるか、などを調査するお仕事です。
ちなみにフリーで活動されている方はとても珍しいそうです。
今回、参加しているタンポポ調査は何十年も前から5年ごとに実施されているらしく、
由緒正しい調査のようです。
編集長のチームは岐阜の関ヶ原のエリアを担当させてもらうことになりました。
塚原さんに教えてもらいながら、「メッシュ地図」という網目状になった地図をもとに
当日のタンポポ調査の段取りを決めていきました。
自分達が調査した結果が未来のために活用されると思うと、ロマンがある調査です。
話は終盤になり
編集長「持ち物ってどうしようか?」
今尾「やっぱり試験管とかいりますかね?」
塚原さん「…持ち物ですか?セロテープとか、採取したタンポポを包むティッシュとか…」
編集長「セロテープってなんか採取用のかあるの?」
塚原さん「いや…、普通のテープで大丈夫です。」
今尾「格好とかは、やっぱり…」
塚原さん「動きやすい格好でお願いします」
今尾「白衣とか、着ていかないんですか?」
塚原さん「着ないですね(笑)」
“調査”という響きから、どこか“化学”の匂いをさせたいという事を懇願した結果、
塚原さんの提案で、 「01」「02」と調査票に記入すればよい番号の前に、
3人がそれぞれ採取したものを「he」「tu」「im」という記号を付けて
「he01」「he02」と記入する事にしました。
「he」編集長
「tu」塚原さん
「im」今尾
…なんとなく化学の匂いがしてきました。
4月20日にタンポポ調査を実施します。
その日、関ヶ原の側道でタンポポを摘んでいる人を発見しても、
それは春の思い出にお花摘みをしているわけではございません。
れっきとした“調査”です。
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