【求人図鑑】「古書と古本 徒然舎」でスタッフ募集中!※募集終了

様々なお店や企業の求人情報をご紹介するさかだちブックスのオリジナルコンテンツ「さかだち求人図鑑」。

求人情報のご紹介と言っても、ただ会社情報や条件を掲載するのではありません。

さかだちブックスの杉田が、実際に企業に潜入!

一日職場体験を通して、職場の雰囲気や、仕事内容の実体験も含めて体験のレポート形式で求人情報をご紹介します。


岐阜市美殿町商店街にお店を構える「古書と古本 徒然舎」さんは、「誠実」がモットーのまちの古本屋さんです。

徒然舎さんは外観も内装もすっきりとしていて一見古本屋さんには思えないのですが、一歩お店の裏側に潜入すると、お店の雰囲気とはちょっと違う古本屋さんとしての表情が見えて来ました。

 

10時30分。まずは控え室での身支度から始まります。

お店の裏口から3階に上がったところが控え室です。

おじゃまします!

 

現在、徒然舎さんでは店主のお2人の他に、3名のスタッフさんが交代で働いています。

それぞれのロッカーがあるので、まずはそこへ荷物を置きます。

 

制服は白シャツにパリッとした黒または紺のエプロン。

実はこのエプロンは徒然舎さんのオリジナルです! 長良にお店を構えるトロンチさんによる特注のエプロンで、ポケットはマチ付きでペンホルダー付きなのがポイント。とっても動きやすい制服です。(ちなみに徒然舎さんの店頭でお買い求めいただけます。)

 

仕事は大きく分けて<店頭のしごと><通信販売のしごと>の2種類があります。今回は午前と午後でそれぞれの作業を体験させていただきました!

 

<店頭のしごと>

10時45分。身支度を整えたら1階に下りて仕事スタート!

徒然舎さんの1日は店内外の清掃からはじまります。

カーペットに念入りに掃除機をかけます。

 

本棚の上から順にはたきをかけていきます。

はたきをかけながら同時に、本棚の整理整頓も。上の方の棚の本はお客さんが取りやすいように手前に出したり、傾いている本を整えたり、カバーがずれているものを直したり。古本はデリケートなので、注意しながら作業します。

はたきがけは間にその他の開店準備をはさみつつ、11時30分くらいを目処に丁寧に!

 

10時50分。看板を外に出します。

この日は雨が降っていましたが、晴れの日は店外の植木に水やりも。

 

11時。スクロールカーテンを上げたらお店がオープンします。

 

①レジ

店番中の仕事でいちばんイメージがわきやすいのが、レジの仕事ではないでしょうか。

お客さんがレジに持って来た本のお会計をします。

 

徒然舎さんでは全ての古本の最終ページに「タイトル」「値段」が記入された値札が貼ってあるので、これを剥がしてレジを打ちます。一部新刊本があるので、その場合はスリップを外します。

 

袋にはチラシと、栞として使えるショップカードを本に挟んで入れます。

実は徒然舎さんではお客さんに「いらっしゃいませ」とお声がけをしていません。それは、お客さんに「何か買わなきゃ」とプレッシャーを与えないようにするため。お客さんに居心地よく過ごしてもらうために敢えて距離を取っているのだそうです。

だからレジでのコミュニケーションは基本的にお客さんとの最初で唯一のコミュニケーションです。お客さんに気持ちよく帰ってもらえるようにさりげない心遣いを欠かしません。

お客さんとして徒然舎さんを訪れるとよくわかるのですが、本をゆっくり見たい人にとっては店員さんの視線を感じすぎるとちょっと居づらく感じてしまうので、徒然舎さんは程よい距離感なのです。かといって静かすぎず、たまに談笑が聞こえてきたりするのでほっとします。

小さい空間だからこそちょっとした心遣いがお客さんに直接届きます。

 

②本拭き

カウンターの向こうではレジの他にもいくつかの作業が行われています。

その一つが仕入れた古本の手入れ。洗剤と雑巾で本の表面や内側の汚れを入念に落とします。

徒然舎さんに並ぶ本は、比較的新しいものから大昔の古書まで様々。その状態も幅広く、中にはしつこい汚れがついているものも少なくありません。お客さんが手に取った時に、気持ちよく読むことができるようきれいにして初めて商品として店頭に並べることができます。

これが意外にも力仕事! ゴシゴシとかなり強い力でこすらないとしつこい汚れは取れません。地味な作業ですが、ぴかぴかになった古本を見るのは想像以上の達成感! なんだか磨いた古本に対しての愛着がわいてきます。

徒然舎さんに並ぶ古本は状態が良いものが多いなと思っていたのですが、見えないところでの力仕事があってこそのことだったのですね。

 

③即売会 出品用の本の値札書き

徒然舎さんは店頭での販売だけでなく、古書の即売会にも出店されています。

即売会専用の値札に、本のタイトルを記入するのですが、見たこともないような漢字を書くこともしばしば。

この日書かせていただいた本も旧字体の連続。書写のようでハマりそう……!

古本屋でないと触れることのない文字や、見たこともないマニアックな本に出会えるので、本好きにはたまらない、好奇心をくすぐられる環境です。

 

④値札制作・値札貼り

店頭に並べる本に付ける値札をカットする作業。簡単にまっすぐに切れる大きなカッターを使って裁断していきます。値札ができたら、今度はきれいに拭き終わった本に弱粘性のテープのりで貼っていきます。

ものすごく細かい作業というわけではありませんが、ある程度の几帳面さが問われる作業。黙々と単純作業をこなすのが好きな方には向いているかもしれません!

ここまでがスタッフの作業で、本棚に並べるのは基本的に店主の深谷さんが担当されています。

 

①〜④の作業をしている間には店頭でのお問い合わせや電話への対応や、パソコン作業を挟むこともあります。

電話では突然本のタイトルを言われて在庫を尋ねられたり、注文を受けたりすることも。もちろん在庫を全て記憶することはできませんが、なんとなくどんな本が店頭に並んでいるかを把握しているとスムーズ! 本に馴染みがないとなかなか情報が頭に入ってこないので、どの作業も普段から本に馴染みのある方におすすめします。

 

そうこうしているうちにあっという間にお昼休憩の時間。

出勤時に身支度をした3階の部屋でご飯をいただきます!

ちなみにお客様から差し入れをいただくこともよくあるのだとか。おやつタイムもここで過ごすそうです。

美殿町、柳ケ瀬周辺は飲食店が多いので、外食にも飽きなさそうですね!

 

 

<通信販売のしごと>

さて、お昼休憩の後は通信販売のしごとを体験させていただきます。

 

⑴納品書の印刷

徒然舎さんは店頭販売の他に、インターネットでの通信販売もされています。こちらも店頭での古本販売と並んで徒然舎さんの柱となる大切な仕事。

午後からは、在庫がしまってある2階の倉庫へ移動して通販の出荷作業です。学校の図書室のように背の高い本棚には、次の読み手を待つ古本たちがびっしり。

パソコンで全国各地のお客さんからの注文を確認して納品書を印刷します。

 

⑵本探し

次に、納品書を見ながら注文された本を倉庫の中から探す作業に移ります。

倉庫の本棚はインターネット上に出品した順に並んでいるのですが、見慣れないタイトルが多くてなかなか見つかりません……スタッフさんに手伝っていただきやっと発見しました!

出品年月を確認して該当のあたりを探すなど、コツがあるそうです。

 

⑶梱包

通販はお客さんの顔が見えない分、梱包はとても大切な作業。梱包の丁寧さや情報の正確さがお客さんの満足度とお店の評価につながります。

ネット上に掲載されている「状態が良い」「汚れあり、書き込みなし」などの情報が実物と一致しているかどうかをよく検品し、受け取る側の気持ちを汲み取りながら包みます。

 

本と納品書を袋の中に入れたら、ピシッと角を作るように定規で形を整えて梱包します。

通販で本を購入した経験のある方は多いと思いますが、ここまで丁寧に梱包されているところはなかなかないのではないでしょうか?

古本のためどうしても汚れや折れがあるものもあります。もちろんそれが古本の味でもあり、読み込まれた本にはそれだけ魅力が詰まっていますが、さらに梱包が美しければ、届いた時に気持ちが良いですよね!

 

梱包ができたら、サイズに合わせた封筒に入れて、宛先のシールを貼って封をしたら完了!

たった1冊の発送作業でも、目に見えない本への愛情とお客さんへの気持ちが注ぎ込まれているように感じました。

 

⑷通販サイトへの登録

続いてもパソコンを使った仕事。通販サイトに本を登録する作業です。

入力画面に本の情報を打ち込み、タイトルや作者、ページ数に誤りがないかどうかをチェック、さらに本の状態についての情報を入力したら登録完了です!

徒然舎さんの一日は19時の閉店で終わりますが、各自の終業時間に先ほどの休憩室に戻りエプロンを外して帰路につきます。お疲れさまでした!

 

徒然舎さんは、現在の店舗に移られた2014年から、名古屋の古書店・太閤堂書店の二代目であるご主人とお二人で経営されています。

古本屋さんというと農家や医者とは違って、「家業」のイメージがあまりないのが正直なところ。でも店主のお二人は、古本屋という仕事にプライドと使命感をもって、生業として古本屋を営まれています。

店主のお二人はとても穏やかで優しいお人柄で、お店にもついつい長居してしまうようなゆっくりとした時間が流れていますが、その裏側には普段は見えない古本屋としての熱い想いがありました。

本が売れないと叫ばれている世の中で、当然のことながら繋いでいく人がいないと本屋さんはどんどん減って行く一方です。

本に、お客さんに、そしてご自身に「誠実」に。

和気藹々と楽しく働きながら、お二人の想いを繋いでくださる方、ぜひご応募ください!

 


「古書と古本 徒然舎」募集要項※募集終了

<店頭のしごと+通信販売のしごと>

《募集人数》1名
《仕事内容》
 ・店頭での販売、接客
 ・本拭き、値札貼りなど基本業務の補助
 ・通信販売商品のデータ入力・梱包発送業務
《勤務時間》10時45分~19時のうち5時間程度 ※応相談
《勤務日数》週3~4日程度
《時給》800円~ ※試用期間あり

 

<通信販売のしごと>

《募集人数》1名
《仕事内容》通信販売商品のデータ入力・梱包発送業務
《勤務時間》13時~18時のうち3~4時間程度
《勤務日数》週3~4日程度
《時給》800円~ ※試用期間あり

【こんな方お待ちしています】
・土曜・日曜(いずれか1日でも)に出勤できる方
・長期希望の方
・本や古書店・書店についての基礎知識、興味のある方
・基本的なパソコン操作のできる方(データ入力のお仕事があります)
・てきぱきと丁寧に仕事のできる、明るく健康な方
・多少の力仕事ができる方(箱いっぱいの本を運ぶ仕事も時にはあります)

◎一部商品の割引購入が可能です
◎制服(エプロン)貸与


【応募方法】
営業時間内に、お電話にてお問い合わせください。
なお、接客中は応対することができませんので、混雑する時間帯(14時~17時)をなるべく避けてお電話ください。

【応募〆切】
順次、受付をさせていただき、決定次第、〆切とさせていただきます

電話:058-214-7243 担当:店長 深谷

 

 

古書と古本 徒然舎

住所:岐阜市美殿町40 矢沢ビル1階

営業時間:11時〜19時

定休日:火・水

HP:http://tsurezuresha.net/

 


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2017年10月13日作成
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