【養老】冬の「養老の滝」/岐阜観光名所

日本の滝百選に選ばれている「養老の滝」。

養老駅からは徒歩50分ほど、駐車場からは徒歩30分ほど登り歩いたところにあり、軽いハイキングにちょうどよい場所です。

滝と言えば夏が一番観光客が訪れる時期ですが、「さかだち的観光」ということであえてオフシーズンの滝へ行ってみました。

この日は駐車場(駐車料金300円)までは車で、そこから歩いて養老の滝を目指しました。

案内マップによると、滝までの道のりにも色々と名所があるようです。

 

冬の養老公園は閑散としていて、聞こえるのは鳥のさえずりとせせらぎの音のみ……ちょっと不安になりながら先へと進みます。

途中、この場所の歴史が書かれた立て看板を見つけて読んでみると、養老には「孝子伝説」という物語が言い伝えられているそうです。

 

その物語というのは次のようなものです。

昔親孝行の貧しい若者がいました。山へ薪を取りに行って老父を養っていましたが、父が大好きなお酒を買う余裕はありませんでした。ある日滝を眺めて、「あれが酒だったらなあ」と思っていると、若者は足を滑らせて谷底に。すると、どこからともなく酒の香りが漂ってきて、岩間から酒が湧き出していたのです。それをひょうたんに入れて持って帰り父に飲ませると、彼はたいそう喜びました。こうして2人はお互いを思いやって生き、この話は当時の天皇の耳にも届きました。そして天皇は年号を「老いを養う」、「養老」と改めました。

 

なるほど、なるほど。

遊歩道の脇を流れる水路に流れる水をみると透き通っていてとてもきれいです。

 

先ほどの孝子伝説で、若者が酒をひょうたんに入れて持ち帰ったことから、ひょうたんは養老のシンボル的な存在になっていて、至る所にひょうたん型のものが見られれます。

こんなところにも! とてもかわいらしいです。

滝へ向かう道の途中にある養老神社にお参り。

ここの狛犬さんがおどけた表情でついついカメラを向けてしまいました。

 

「阿」の狛犬。

「吽」の狛犬。

ちなみに狛犬が「阿吽」で一対になっているのは、古代エジプトのサンスクリット語のアルファベットの最初と最後の文字に由来しており、「人生の始めから終わりまで」を意味しているそうです。

養老神社の神殿横には、日本百名水に選ばれている「菊水霊泉」も見ることができます。

本当に透き通っていて、まるでそこに水が無いかのようです。

 

よーく見ると、こんなに大きなひょうたんも見つけました!

平日だったからか休館していましたが、道の途中には「ひょうたんらんぷ館」という建物も。

 

養老の滝への途中には大小7つの橋がかかっています。

最近補修工事がされたのか、どれも意外と新しい橋ばかりでした。

特に紅葉の時期には撮影スポットとしても人気だそうです!

 

半分くらいまでくると冬なのにだんだんと体がぽかぽかしてきます。

それほど急勾配はありませんが、運動不足の体にはちょっと息があがるくらい! いい運動です。

観光リフトのりばは営業されている気配がありませんでした。

観光客の多い時期はまだ使われているのでしょうか……?

 

そろそろかなと顔をあげると、滝が見えてきました!

目の前にたどり着くと、心なしかひんやりと感じて気持ちがよいです。

 

高さ30メートル、幅4メートルの滝は、杉田さんと比べるとその迫力がよく分かります。

自然の雄大さを目の前に、しばし休憩。

帰りは下りでさくさく進みます。

途中「柿ドリンク」「養老山麓サイダー」など気になるものがありましたが、オフシーズンのためか平日だからかどのお店をとことん休業。

しかし、そのお陰で露店に気を取られず細かな視点を楽しむことができました!

近隣には近年話題の「養老天命反転地」もありますので、ぜひ合わせて足をお運びください。


養老の滝/養老公園

住所:岐阜県養老郡養老町高林1298-2

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年02月18日作成
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