【岐阜市】yamasong
岐阜市長良にある「百々ヶ峰(どどがみね)」のふもとに、2025年2月にオープンしたドーナツ屋「yamasong(ヤマソング)」さん。
以前は製麺所だったという築70年以上の建物を改装したお店は、どこか山小屋のような雰囲気があります。

建物内には屋台のようなキッチンと、木のベンチ、まあるいテーブルが。お昼前はご近所さんや小さなお子さん連れのお母さん、放課後になると小学生から高校生までが代わるがわる訪れて、ドーナツを手におしゃべりが始まったりするのだとか。
ショーケースの中には、百々ヶ峰のふもとで作っているから“どどドーナツ”と名付けられたドーナツがずらりと並んで、なんともかわいらしい!
定番のプレーンやシュガー、シナモン、きなこのほか、レモン、モカ、ベリー、抹茶(どどがみね)、チョコレートにピスタチオ、ちょっと変わったペペロンチーノも…!どれも美味しそうで迷ってしまいます!

店主の池田亮子さんは岐阜出身で、20歳から20年ほど東京で暮らし、家族で鳥取に住んで自然農やカフェ運営をした後、岐阜市へUターン移住。自宅の近くにあった製麺所がお店を閉め、売家の張り紙が貼られているのを見て、「ここをいろんな人が集まる場所にしたい!」と思い立ち、岐阜市のスタートアップ支援などを活用して「yamasong」をオープンしました。

「とにかく、やりたい!っていう思いだけで、なんとかここまできました」と池田さん。自分がほっとできる場所、子どもも大人もゆるやかに集まれる、そんな場所になることを思い描き、こつこつと建物をリノベーションしたのだそう。
「すぐ裏にある百々ヶ峰って、自然がいっぱいでいい山なんです。私も子どもが3人いるんですが、子どもたちが学校から帰ってきて山や川へ遊びに行ったり、子育て中のお母さんがドーナツを買いにきて、ついでに山イベントに参加してみんなで登山してみようかなって思ったり、そんな百々ヶ峰や山の魅力を知るきっかけになる場所にもできたら、って思って」と、ハイクイベントなども企画しています。

レモン 260円、抹茶 280円、アイスコーヒー 500円
ドーナツは、池田さんが鳥取市青谷町にあった「ドーナツハウス」でインターンシップをしていたときに教わったレシピをもとに、国産小麦やきび糖、よつ葉バター、米油など、体に優しい素材で作っています。
生地はきめが細かくてむっちりとしていますが、それでいて食感はふわりと軽いので、気づくと「え?もう最後の一口…!?」と驚くほど、あっという間になくなってしまいます…。ほんのり爽やかな酸味のあるレモンも、ほろ苦く濃厚で、ホワイトチョコの甘みとのバランスが絶妙な抹茶も、とにかく美味しくて、何個でも食べられそう!

カフェスペースでドーナツを頬張っていると、近くにある高校の生徒がお店に立ち寄って、「どのドーナツにしようかなぁ…」「今日は家族の分も買って帰るから4個箱に詰めてください!」と楽しそうに話す会話が聞こえてきて、ほっこりしました。

池田さんのあたたかな人柄に惹かれて、自然に人が集まる場所になった「yamasong」さん。みなさんも、食べるたびに元気になる美味しいドーナツを買いに出かけてみてくださいね!
yamasong
住所:岐阜市長良3076-2
営業時間:水・木・金曜は10:00〜16:00、土曜は10:00〜13:00
定休日:日・月・火曜
Instagram:@yamasong_dodogamine
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