【ひるがの】喫茶わたすげ/岐阜ランチ
ひるがの高原は一足先に紅葉の盛り迎えました。
あんなにも青々として、涼やかだった高原の風景は、深みのある秋の色へ変わっていました。
遠くの山には早くも雪が積もり、冬がすぐそこへ来ていることを知らせてくれます。
哀愁の秋、そんな言葉が浮かぶ風景
外の温度はなんと8度。
ひるがのではもうストーブを焚いています。
外の紅葉は美しくて、いつまでも眺めていたいけれど、寒いなあ…。
少し外にいただけで体はすっかり冷えてしまっていました。
冷えた体には……あたたかいごはんと一杯のコーヒー。
そう、それがいい、そうしよう。
紅葉は日本海と太平洋、どちらにたどり着くんだろう。
というわけで、ひるがのランチです。
分水嶺公園のすぐ横に「喫茶わたすげ」という変わった名前のお店があります。
「わたすげ」
調べてみたら寒い地域に育つ植物らしいのですが、前からその変わった名前が気になっており、今回ようやく行くことができました。
窓いっぱいに広がる秋。
場所は分水嶺公園のすぐ横。
かわいらしい字の「わたすげ 喫茶&軽食」と書かれた看板が目印です。
中に入ると大きな窓と落ち着いた店内。
これは居心地よくて長居してしまいそうです…。
ビーフカレー サラダもついてきます
お食事メニューはサンドイッチなどの軽食系から、カレー、ピラフ、ミートスパゲッティー、牛丼などなど豊富にあります。
なんとなく、寒いところといえばカレーなイメージがあり。(スキー場といえばカレーのイメージありませんか?)
ビーフカレーを頼んでみました。
味は、懐かしい感じのカレーです。
まろやかで、やさしくて。福神漬けがぴったりの、カレー。
外の景色を眺めながら食後のコーヒーを。
そしてお楽しみは食後のコーヒー。
マスターが名峰大日ヶ岳から流れ出る名水仕立てのコーヒーを入れてくれます。
そこにあるのはとてもとても穏やかな時間。
後ろでは、「やあ!」と常連さんたちがふらっと現れてはマスターや奥さんとお喋りをして帰っていきます。
紅葉も、おしまい。
「ここは一年中窓の外に美しい四季を見ることができるから飽きることがないねえ。」
遠くでマスターが呟く声がきこえました。
それに頷く常連さん。
「これから長い冬がやってますね。」
「そうだねえ。ここは半年くらい雪に覆われるからね。」
テンポの良い常連さんたちの会話もどこか風情があります。
「紅葉も今年はもうおしまいだねー。わしらと同じ、枯れるばかりー。」
マスターは茶目っ気たっぷり。
ここはやっぱり寒くなるのが早いんですね、なんて返事をしたら
「例年よりも遅いくらいだよ。」
ええ?!これで?
みなさん、みなさん、
ひるがのに行くときは、寒さ対策をしっかり、ですよ。
お忘れなく。
マスターと奥さんはお話が面白くて、話しているとすっかり時を忘れそうになります。
常連さんたちがこの場所を気に入っているわけがわかりました。
近辺の行き先のアドバイスなども下さいますので、お近くに来られた際には、ぜひ。
喫茶わたすげさんは、常連さんや通りすがりの旅人たちを気軽に迎え入れてくれる、そんなあたたかい場所でした。
ーひるがの に、冬がやってきます。
喫茶わたすげ / ペンションわたすげ
住所:岐阜県郡上市高鷲町ひるがの4671−373
営業時間:8:00~18:00
定休日:火曜定休
駐車場:あり
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