【岐阜】1年ぶりの新刊制作スタート!
久しぶりに、さかだちブックスで企画から編集まで行う本を2017年7月頃に出版することになりました。
テーマは、“岐阜市”を知らない人に紹介するための「はじめての岐阜案内」。
今年4月にさかだちブックスに入ったばかりの岐阜初心者、杉田さんが制作を担当します。
地元民でも、観光客でもない彼女の目には岐阜のまちがどう映るのか?
それでは、杉田さんによる岐阜の情報収集スタートです!
就職が決まり、友人に「4月から岐阜に引っ越すことになった!」と伝えると、
「なんでそんなところに?」
「合掌造りね!」
「琵琶湖ね!」
…などなど全くピンときていない様子。
私自身もほとんどイメージできないまま遥々やって来ました。
今もまだまだ岐阜通ではありませんが、敢えてそんな私の感覚で本の刊行まで岐阜市をご紹介していきたいと思います!
岐阜といえば、“高山”や、“飛騨”など山間部のイメージが強いですが、岐阜市は愛知県から続く濃尾平野の北側に位置し、名古屋駅からは電車に揺られて20分。“飛騨”や“高山”というよりは、“愛知”に近いイメージ。
その岐阜市の玄関口である「JR岐阜駅」のすぐ北側にある「繊維問屋街」へ訪れました。
この繊維街は、戦後、北満州からの引き揚げ者たちが古着や軍服などを売ったことが始まりらしく、繊維業は岐阜の産業の中心でした。
全てのシャッターが降りているのは、閉店したからなのか、日曜日だからなのか…。
誰もいない問屋街の異様な空気に好奇心をくすぐられます。
それにしてもレトロな看板がかわいい。
続いて、駅を挟んで反対の南側へ。
JR岐阜駅の南側を歩いていると、味のある大判焼き屋さんを発見しました。
窓ガラスを覗いてみると…
「三十分休みます」
岐阜にやって来たとき、岐阜は“せかせか”と急いでいるイメージがありましたが、こんなゆるい一面も。ちょっと安心しました。
それにしても、30分とはいつからのことなのか…。
そこから、「御鮨街道」と呼ばれる道を北に進んで行きます。
海なし県なのになぜ“お鮨”なのでしょうか…?
調べてみると江戸時代に、この道を通って、鵜飼でとれた鮎を米とともに発酵させて「なれ鮨」などに加工して、江戸まで運んでいたということがわかりました。歩いてたった4、5日で岐阜から東京まで運んでいたというから驚きです!
日本三大清流の一つ、長良川に到着しました。
岐阜に訪れる前に、岐阜で唯一知っていたことといえば、長良川と鵜飼が有名であることくらいでした。
こちらに停泊していた屋形船は、鵜飼を観るときに乗る船らしく、一艘一艘に○○号と名前がついています。ちなみに鵜飼は5月11日から10月15日まで楽しむことがことができます。船の上で鵜を操る方は“鵜匠(うしょう)”と呼ばれており、獲れた鮎は皇室でも食べれらているそうです。
今年はこの屋形船に乗ってみようと思います。
岐阜市民の“鵜飼”への愛情は深く、
長良橋の手すりにも、さりげなく鮎の意匠、
マンホールの図柄ももちろん鵜飼。
市役所には鵜が羽ばたく像が立っていたり、お土産といったら鮎がしだったり、まちは鵜飼だらけです。
その他にも気になっているものをいくつか。
モーニング
岐阜の喫茶費用は全国1位! 街には至る所に昔ながらの喫茶店があり、今も現役で営業しています。
モーニングサービスで、ドリンクにトーストやフルーツがついてくるのにはびっくりです。
「終日モーニング」という、もはやモーニングの概念が崩壊したサービスをしている喫茶店もあるのだとか。
柳ケ瀬商店街
岐阜のディープスポット柳ケ瀬のお店の看板にはツッコミどころ満載です。
”お茶漬け おしゃれ”って一体なんのお店…?
飲食店から雑貨、お花屋さん、映画館など今でも現役のお店が軒を連ねるこのスポットは調べてみる価値がありそう。
みんなの森 ぎふメディアコスモス
2015年夏に開館した、図書館やホールを備える公共の複合施設。伊東豊雄氏の設計です。
引っ越して来る前から気になっていて、初めて岐阜に来た時に真っ先に訪れました。
この近くに家を決めてしまうくらい居心地が良くてお気に入りの場所です。
知らないことが多いからこそ、下調べはほどほどに、自分の嗅覚に任せてまちを歩いてみるとおもしろい場所がたくさん。
まだまだ気になる物事があふれていてこれからが楽しみです!
本の刊行までどうぞお付き合いください。
「はじめての岐阜市案内(仮)」
予定発行日:2017年7月下旬
予定販売価格:800円+税
予定販売冊数:700冊限定
編集:さかだちブックス・杉田映理子
デザイン:リトルクリエイティブセンター
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