【福井県】まち/ひと/しごと展(RENEW)にリトルクリエイティブセンターが出展しました!

2022年3月11日(金)〜13日(日)に福井県鯖江市で「まち/ひと/しごと展」が開催されました!

(当初、2021年10月に開催予定でしたが、コロナの影響で延期となりました。)

今回で3回目の開催となる「まち/ひと/しごと展」は、7回目の開催となった産業観光イベント「RENEW」と同時開催されたショップ型の博覧会。

当日は会場の「うるしの里会館」に、全国から15組のローカルプレイヤーが集まり、活動の紹介や商品の販売を行いました。

リトルクリエイティブセンターも出展者の一員として、自社でデザインした商品や、美濃焼のマグカップ、関市の刃物など、岐阜県でつくられたものをセレクトして展示販売。

お客さんは福井県内だけでなく、全国から集まっていて、中には岐阜出身の方や岐阜から足を運んでいる方もちらほら。3日目には展示台がすかすかになってしまうほど、たくさんの岐阜のものがお客さんのもとに旅立っていきました!

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出展の合間には、福井県のものづくりの現場を知るために、工房見学や買い物も満喫!

杉田さんは、うるしの里会館から徒歩15分ほどの木工房「井上徳木工」さんを訪れました。

こちらでは、重箱やお盆など「角物」と呼ばれる、越前漆器の箱物の木地を制作されています。この日は土曜日だったため、工房は稼働していませんでしたが、職人さんが工房内を案内しながら、越前漆器の木地について説明してくださいました。

工房の2階には、お盆や重箱、花器、菓子器これまでに制作した木地の型が所狭しと並びます。あまりに種類が多いため、その数は職人さんでも検討がつかないそうですが…ざっと数百種類以上はあります!

次に再生産するときにより正確に再現することができるよう、このように図面ではなく全て型で保管されているのだそうです。

ここで作られた木地は、漆塗り職人さんや蒔絵職人のもとにわたり、最終的には写真のような越前漆器に仕上がります。漆の下にも、こんなにも美しい職人技が隠れていたとは驚きでした!

最近では、あえて色のついた漆を塗らず、ナチュラルな塗装で木の素地を生かした商品も人気があるのだとか。

続いては、越前漆器のお椀の製造・販売を手掛ける「漆林堂」さんへ。

工房でつくったお碗が購入できるショップが併設しており、ここで職人さんから直接商品を購入することができます。作り手から直接買うことで、ものに対する愛着が増しますね!

伝統工芸というと、渋くて若い人は馴染みにくいというイメージがありますが、RENEWでは伝統工芸に現代風のデザインや機能を取り入れた、素敵な商品にもたくさん出会うことができました。

「RENEW」では、越前漆器・越前和紙・越前打刃物・越前箪笥・越前焼・眼鏡・繊維の7産地の工房や企業を見学することができます。中でもよく知られているのが、鯖江市の「眼鏡」ですよね!

ちなみに、こんなところでも眼鏡を発見…!

鯖江市の老舗和菓子屋「福音堂」さんの「めがね最中」です!

形のかわいらしさに惹かれたのはもちろんですが、ブルーベリー餡とは珍しいなと思い、女将さんにその由来を聞いてみると…「最初は栗餡だけだったんだけどね。目にいいものを考えてブルーベリーも作ったのよ」とのこと!

ほかにも越前漆器のお椀を象った「おわん最中」があったりと、遊び心いっぱいの和菓子屋さんでした。

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「RENEW」では福井のものづくりの魅力を存分に体感し、「まち/ひと/しごと展」では全国各地の地域で活躍する人たちの熱量を感じた3日間。コロナ禍で人やもの、文化に直接触れられる機会が減っているなか、こうしたイベントは本当に貴重な機会でした。

「RENEW」の会場には行けなかったけれど、イベントが気になっているという方は、当日のコンテンツや工房の情報をWEB版のガイドブックでご覧いただけます。どんな工房や企業があるかを知るだけでもわくわくするので、ぜひこちらからチェックしてみてくださいね!

「RENEW」や「まち/ひと/しごと展」を主催されたみなさん、会場でお会いしたみなさん、ありがとうございました!

2022年03月18日作成
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