さかだち編集部員の“おうち時間”のススメ【読書編】

最近は自宅で過ごす時間が長くなり、読書や映画鑑賞、料理などを楽しむ方が増えているのではないでしょうか。

さかだち編集部員もそれぞれに “おうち時間” を有効活用しています。

とはいえ、ゴールデンウィークも明け、そろそろ自粛も退屈だという方いるであろう今日この頃…。そこで、さかだち編集部から自宅で楽しめるおすすめコンテンツを不定期でお届けします!

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初回は「読書編」

本好きの編集部4人が、今だからこそ読みたいそれぞれのおすすめ本をご紹介しますよ。

【スギタさんのおすすめ】

『わたしを空腹にしないほうがいい』くどうれいん著

お腹が空くって、幸せなこと。
こんな時だからこそ読みたい食にまつわるエッセイ集。

食べること自体は得意ではないけれど、「食」にまつわる文章が好きです。どこの書店か忘れてしまいましたが、タイトルと佇まいに惹かれて手に取り、著者のプロフィールを見ると同い年…! しかも好きな街のひとつ盛岡のご出身ということで、勝手にご縁を感じて購入しました。

歌人くどうれいんさんが初夏の食にまつわるエッセイを、1ヶ月分収録した一冊。一話ごとにつけられた歌人らしい切れ味のよいタイトルと、軽快で色鮮やかな文章は、ご飯を食べるよりもお腹いっぱいになれるような気さえします。日常をこんな風にことばで表現できたら幸せだろう…という憧れも含んだ好きな本です。

“生きている限りお腹がが空いてしまうということを、なんだかとっても不思議で可笑しく思います。”(前書きより)

そう、こんな時でもお腹は空いてしまうんですよね。

【コセさんのおすすめ】

『かぼちゃを塩で煮る』 牧野伊三夫著

寝ても覚めても食うことばかり。
画家 牧野伊三夫による食いしん坊エッセイ。

エッセイ集を購入するときは、タイトルと目次を見ておいしそうな本を買うようにしている食いしん坊な私。この本の目次を見ると、見たことのない料理名やおいしそうな文字が並んでいます。本編には、画家である牧野さんのイラストもたくさん織り交ぜてありお腹が「ぐぅぅ…」と鳴ってしまいそうになります。

「三分おつまみ帳」の中では、牧野さんお気に入りの酒の肴を紹介しています。玉ねぎの酢漬け、じゃこ天もやし炒め、さつまいもバター…すっかり私の頭の中は「今日の夕飯何にしよう?」ということでいっぱいに。この本を読んでいると、「分かるわかる〜」と相槌を打ちながら牧野さんと楽しい時間を過ごしている気持ちになります。

“酒場に向かうとき、いつもより足どりが早くなっているとよく人から笑われる。” (三分おつまみ帳より)

食いしん坊でお酒好きの牧野さん。おだやかでお茶目な人柄が垣間見える一冊です。

【モモさんのおすすめ】

『すてきなあなたに 01 ポケットに一つ あなたに一つ』大橋鎭子著

ささやかな楽しみを見つけると 日常の暮らしの景色が変わる。生活に彩りを添える素敵なアイデアが詰まった本。

著者の大橋さんが日々の暮らしの中で見つけた楽しみ。それは白いシャツやブラウスの愛らしさ、うつわにこだわって食べる春のそうめん、お花の可愛がり方など、読者の自分の生活にもすっと馴染むものばかりです。

個人的におすすめなのは、料理を紹介しているお話。
“美しいいちごの色が出て、ナベの中には、目のさめるようなピンク色の泡がうずまきます。(いちごの季節 より いちごジャムの作り方)” など、とても美味しそうな表現が散りばめられています。バターのことを ”バタ” と言うところもお気に入りです。

読めば読むほど ふつうの日々が愛しく、そしてわくわくしてきます。毎日の楽しみをポケットにしまいこむかのように胸に秘めたくなる一冊です。

【タカノさんのおすすめ】

リトルプレスやフリーペーパー

リトルプレス&フリーペーパー

編集者の思いが詰まったリトルプレスやフリーペーパーには、マニアックだからこその面白さがあります。

いつからか、気付くと少部数出版といわれる「リトルプレス」や、さまざまなジャンルの「フリーペーパー」の魅力にはまり、最近はすっかり小説や雑誌よりもこちらを手に取ることが増えました。

写真は今までに山ほど集めたうちの、ごく一部。行ったことのないまちの話、会ったことのない人の物語、ファンキーなおじいちゃんやおばあちゃんの写真、今すぐ食べに行きたいおいしいもの、へえぇと頷く知らなかった文化や知恵。

ページをめくるたびに、その土地の景色が目の前に立ち現れ、ときには妄想で旅をした気分にもなります。そして、いろんな編集者の言葉や写真、視点に引き込まれたり、ひしひしと熱量を感じたりするのがうれしくて、ときどき読み返したりもします。

今、わたしも編集者のひとりですが、編集という仕事の面白さに気づかせてくれたのは、こういうリトルプレスやフリーペーパーだったのかもしれません。

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さかだち編集部4人の個性あふれる読書案内、いかがでしたでしょうか?

自宅での時間が増えた今こそ、活字に触れる絶好の機会。

ぜひ、みなさんもお気に入りの本を読み返したり、新しいジャンルの本を読んでみたりしてくださいね!

2020年05月14日作成
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